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2019.05.30 (Thu)

安倍首相、トランプの「かが」視察の安全保障外交上の意味について

トランプ来日日程の最終日、安倍首相とトランプ大統領が、一緒に「かが」視察し、首相訓示が示された。

安倍首相の訓示を読んでおきたい。
https://www.sankei.com/politics/news/190528/plt1905280013-n1.html

首相訓示「地域の平和と安定に寄与」 米大統領と「かが」視察
2019.5.28 11:33政治政策

 安倍晋三首相は28日午前、来日中のトランプ米大統領とともに海上自衛隊横須賀基地(神奈川県横須賀市)を訪れ、海自最大の護衛艦「かが」を視察した。首相の訓示の全文は以下の通り。



 本日はトランプ大統領とともに自衛隊・米軍の諸君の雄姿に接する機会を得たことを心からうれしく思います。日米両国の首脳がそろって自衛隊米軍を激励するのは史上初めてのことであります。日米同盟は私とトランプ大統領のもとでこれまでになく強固なものとなった。この「かが」の艦上にわれわれが並んで立っていることがその証であります。

 トランプ大統領、あなたの友情に心から感謝します。そして日本の自衛隊と米軍が私たちと同様、深い友情で結ばれていることをともに喜び合いたいと思います。インド・太平洋を自由で開かれたものにし、地域の平和と繁栄の礎としなければならない。その揺るぎない意思をここに立つ私たち全員が完全に共有します。

 この護衛艦「かが」は昨年、西太平洋からインド洋に及ぶ広大な海において米海軍と密接に連携しながら地域の海軍との協力を深めました。今後、本艦を改修し、ストーブル(STOVL、短距離離陸・垂直着陸機)戦闘機を搭載することでわが国と地域の平和と安定に一層寄与していきます。

 地域の公共財としての日米同盟の更なる強化に向けて、日本はしっかりとその役割を果たしていく。これからも不断の努力を重ねていく考えです。

 もとより、強固な日米同盟は日米の隊員一人一人の努力によって支えられています。自衛隊の諸君、昼夜を分かたず、自由で平和な海を守り続ける諸君を私は誇りに思います。

 祖国から遠く離れた地でわが国と地域の平和と安全を守り、日米同盟の抑止力を高める在日米軍の皆さん、そしてその最高司令官であるトランプ大統領に敬意を表するとともに、改めて感謝を申し上げたいと思います。

 地域を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中にあって、平和と安定を守るとりでたる日米隊員諸君の、今後ますますの活躍を大いに期待しています。

 令和元年5月28日 自衛隊最高指揮官 内閣総理大臣 安倍晋三

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||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||


https://r.nikkei.com/trump-coming

トランプかが.jpg

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||


同日、トランプは強襲揚陸艦「ワスプ」の艦上で第七艦隊要員に向けて演説を行った。

―― 参考情報 ――――――――――

トランプ米大統領、「力による平和」に基づき地域安保に寄与 横須賀の艦上で演説
https://www.sankei.com/world/news/190528/wor1905280015-n1.html

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両政府関係者が相次いで、自衛隊、艦隊要員に演説する政治的意味を考えたい。
産経記事は中国を牽制、日米同盟を強くアピールしているとする。普通はそう考える。


―― 参考情報 ――――――――――

日米首脳「かが」乗艦、中国を牽制同盟強くアピール
https://www.sankei.com/politics/news/190528/plt1905280043-n1.html

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別の意味もあるように私は思う。

日本側にとっては、憲法改正が間に合わなくとも、「憲法改正が間に合わない場合の代替措置」として、トランプ大統領と共同視察とすることで、今までにないレベルでの、外交的効果を狙った、「視察」だったのではないか?

何気なく「地域の公共財」という言葉が使われているが、これは、日米同盟上の防衛範囲の拡大、すなわち東南アジア諸国を中国の脅威から防衛することを意識しているのではないか?

そして、多くの(サイレント?)保守層の方々におかれては、安倍首相やトランプが何も具体的に語らずとも、二人一緒に「かが」を視察、安倍首相がかように訓示した事実、トランプが第七艦隊要員に演説した事実を以て、中国の存在を念頭に入れた日米同盟がさらに強化されたこと(自衛隊の作戦面での位置づけが変わる?)を理解されたはずである。

今回の「かが」視察は、(憲法改正は間に合わなくとも、米軍と連携した自衛隊の作戦活動を日米首脳双方が積極的に肯定した点において)非常に重要な外交行事だったと言わざるを得ないのである!

要するに、靖国参拝以上の政治的効果が認められる、日米両国首脳の「視察」、「演説」だったのである。

以上
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テーマ : 軍事・安全保障・国防・戦争 - ジャンル : 政治・経済

06:13  |  外交  |  コメント(0)

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