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2019.05.17 (Fri)

歴史認識 植民地解放の次に来るもの

本稿は、世界支配層は、戦前は英仏を利用した植民地支配、戦後は米国を利用した同盟関係を通じた支配を意図したのではないかとの視点からまとめたもの。



大東亜戦争は、アジア諸国の植民地解放をもたらしたと評価する歴史家が多数、国内にいる。植民地支配された国の視点からみれば確かにそのとおりだ。



が次の一文を読むと、彼ら世界の支配者たちは、「大東亜戦争前は、植民地支配した大国であった英仏を支配」、「戦後は、米国に安保という国際公共財を提供することにより、属国支配する」ことを思いついたのではないかと考えざるを得ない。


||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

自滅するアメリカ帝国 日本よ独立せよ
伊藤貫


66~69頁

■同盟国は「家来と属国」
ズビグニュー・ブレジンスキー(民主党カーター大統領の安全保障政策補佐官)も一九九〇年代のアメリカの一極覇権戦略を支持していた。国際関係の”赤裸々な事実”をそのまま露骨に表現する癖があると正直なブレジンスキーは、当時、アメリカの同盟諸国のことを、「アメリカの家来と属国」(vassals and tributaries)にすぎない」と描写していた。ブレジンスキーは、「アメリカ政府は、アメリカの”家来と属国”を軍事的にアメリカに依存せざるを得ない状態に置いておかなければならない。我々は、同盟諸国をアメリカに依存させることによって、これら諸国がアメリカの命令に従わざるをえない仕組みを維持するのだ」(Grand Chessboard)と主張していた。

同盟国に対して、「アメリカが反故してやるから、お前たちが自主防衛能力を持つ必要はない」と言って、同盟諸国の自主防衛政策を阻止し、これら諸国を半永久的にアメリカの”家来と属国”の地位に留めておこうとするのが、アメリカの同盟政策のエッセンス(正体)なのである。著名な国際政治学者であるグレン・スナイダーは、第二次大戦後に米政府が運用してきた同盟システムを「エントラップメント・アライアンス」(罠にはめる同盟関係)と表現している。超大国アメリカに「保護してもらっている」と喜んでいる同盟諸国が、「気がついてみたら、独立主権国として行動するために必要な外交能力と国防能力を剥奪されていた」という状態にエントラップしておこうとする同盟国操縦システムなのである。(一九五〇年代の後半期、フランスのドゴールとドイツのアデナウアーがアメリカとの同盟関係を嫌うようになったのは、このエントラップメント政策のためである。)

米政府は公式の場では、アメリカの運営する同盟関係を「国際的な公共財」と呼んできた。「すべての国が利益を共有できる、国際的な共通財産」というわけである。しかし本音レベルでアメリカが意図してきたことは、「国際公共財の提供」という名目のもとにアメリカに依存せざるを得ない多数の”家来と属国”を創り出して、これら諸国の軍事政策・外交政策・経済政策を米政府がコントロールすることであった。アメリカの提供する「国際公共財」が、アメリカによる世界支配の道具となってきたのである。
(言うまでもないことであるが、日米安保体制という「国際公共財」によって「保護」されてきた日本は、自国の憲法・歴史解釈・外交政策・国防政策・通商政策・金融政策・通貨政策を、米政府によってコントロールされてきた。日本の政治家、官僚、言論人のほとんどは、このような状態を「独立国のあり方として異常である」と判断する思考力すら失っている。

敗戦後の日本で、真の独立を回復しようとして努力した首相はたった三人だけー鳩山一郎、石橋湛山、岸信介ーであった。国民の前では、「独立心の強い、毅然とした「ナショナリスト」というお芝居を演じてみせた吉田茂、中曽根康弘、小泉純一郎は、実際には米政府の傀儡政治家にすぎなかった。)

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

現実の国際政治の動向に関心ある歴史家は少ない。
植民地解放史観について語るなら、植民地支配を通じて、最も利益を上げた事業体、一族を突き止める必要がある。しかし、植民地解放史観の歴史家たちは、戦前の英仏の支配者、戦後の米国の支配者を突き止めることには、熱心ではない。むしろ日本軍のことにばかり関心が向かう。



一言で言うと、植民地解放史観の見落としを指摘している。



日本は、明治維新以降、大東亜戦争まで、コンプラドール(玩具)にされ、戦後は、安保という餌により実質属国状態にある。
在日米軍が駐留する限り、軍事的属国ということになる。
属国なので、アメリカを経済的に支えるための貢ぎ物を継続的に要求されてきたということ。

植民地解放史観を否定するものではないが、アメリカを支配している者たちの狡猾さに無関心でいいのか?
ベストセラーの歴史書にて、WGIP(War Guilt Information Program)をことさら強調する本があるそうだが、我々は、GHQによって洗脳され、嵌められ、現在は同盟と錯覚させられ、実質属国状態にあることを疑わなくてどうするのか、ということなのである。

以上
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06:48  |  アメリカ  |  コメント(0)

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