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2019.04.02 (Tue)

「新元号」考案・選定・決定プロセスを推理する 

本稿の目的は、新元号考案、元号案の最終絞り込み、有識者懇談会の位置づけ等、新元号に係わる政府機関内部の検討、根回しがどのような次元のものであったのか、民間人の視点から、有識者懇談会の時点から遡って時間軸を巻き戻し、推論として示すことにある。(根拠はない。あくまで推論)



まず最初に、有識者懇談会のメンバーを眺めたい。マスコミ関係者ばかりが重用されているとの印象を持った。


||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

https://www.sankei.com/politics/news/190401/plt1904010009-n1.html

【新元号】有識者懇終わる

2019.4.1 10:22|政治|政策
 
 首相官邸で行われていた政府の元号に関する有識者懇談会が1日午前、終了した。

 懇談会のメンバーは次の通り。(五十音順、敬称略)

 上田良一(NHK会長)▽大久保好男(民放連会長)▽鎌田薫(日本私立大学団体連合会会長)▽榊原定征(前経団連会長)▽白石興二郎(日本新聞協会会長)▽寺田逸郎(前最高裁長官)▽林真理子(作家)▽宮崎緑(千葉商科大教授)▽山中伸弥(京都大教授)

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

9人の委員のうち、4人がマスコミ関係者(NHK、民放連、新聞協会、マスコミ出身の教授)である。
一瞬、腹立たしい気持ちになったが、深慮遠謀があるようだ。



仮に、新元号を「国書から準拠する」という方針のもと、白紙で有識者が比較検討するという視点で眺めると、比較検討メンバーは、皇室研究者、歴史研究者、文学者(小説、一般)、文学者(短歌、俳句)、古典芸能関係者が一堂に集い、議論を戦わせて、新元号を選定するというプロセスとなるような気がする。

が、白紙での議論プロセスを採用すると、内部で激論すればするほど、自説が採用されなかった恨みから、情報暴露合戦となるのは避けられない。
よって、白紙での議論プロセスを採用すること自体拙いということになる。



従来、新元号考案者は中国哲学や東洋史の研究者(学士院関係者、名誉教授クラス)に集中しているようだ。

―― 参考情報 ――――――――――

“新元号”考案者を探せ!
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/15728.html

―――――――――――――――――

が、新元号「令和」の考案者が、自身の氏名公開を拒絶していることから、考案者は、学界(学士院)の有力者ではなさそうな気がする。公開されると学界全体に波風が立ち、最終的に政権批判に向かいかねないことを熟慮した可能性もある。




ここで、情報管理的側面に注目したい。政府として、事前公表前の情報漏洩に、政権として厳秘を徹底したことである。

―― 参考情報 ――――――――――

【新元号】政府、前例踏襲で国民総意の環境に全力 発表方法めぐり官邸内で“暗闘”も
https://www.sankei.com/life/news/190401/lif1904010078-n1.html

新元号の情報漏洩対策 有識者がトイレに行く際は職員が同行?
http://news.livedoor.com/article/detail/16248595/

新元号の決め方と情報漏れ防ぐための厳し過ぎる掟
https://ironna.jp/article/11575

【改元に思う】石原信雄元内閣官房副長官「新元号の漏洩、細心の注意払った」
https://www.sankei.com/life/news/190321/lif1903210004-n1.html

―――――――――――――――――

並々ならぬ、官邸の動きと言わなくてはなるまい。関係者全員、情報管理の徹底を求められたことであろう。
NHK、民放連、新聞協会の代表者が懇談会に名を連ねているのは、情報漏洩があった場合、それぞれの立場で処置をすることを求めることを意味する。

一見、マスコミ業界が重用されているように見えるが、官界論理的には、マスコミがリーク報道した場合はただでは、、、という意味となる。
つまり、マスコミリーク報道があった場合は、業界関係者をそれぞれ厳重に処罰するための、、、という意味である。マスコミ関係者は重用されたのではなく、徴用された可能性があるのだ。

では、山中教授は何のために選ばれたのか?おそらく、マスコミ関係者等が余計なことを言った場合への備えであろう。懇談会終了後に取材陣が山中教授に群がった動画がテレビで配信された。




次に、懇談会の目的について考察したい。
政府としては、懇談会という名のとおり、「広く国民各層から意見を聞いたというプロセス」を確保したということ。政府として、白紙で有識者懇談会にて議論させるつもりはなかったのではないか。


同時期、国会のまとめ役である、衆参正副議長に対する、意見聴取もあった。

―― 参考情報 ――――――――――

【新元号】衆参正副議長の意見聴取終了
https://www.sankei.com/life/news/190401/lif1904010022-n1.html

―――――――――――――――――

複数の誰か専門家が、本命元号案を作成・提出済みであると考えたらどうであろうか?NHKはかく報道した。

―― 参考情報 ――――――――――

“新元号”考案者を探せ!
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/15728.html

―――――――――――――――――

こんなことをNHKが受信料で取材調査することが間違っていると言わなくてはなるまい。

ただ、この報道を鵜呑みにすると、政府は、しかるべきルートで、こっそりと新元号検討するにふさわしい人、それも有力な案について考案済みの?人を数人選び、事前検討依頼したようである。

その有力な案の中から、別の専門家に、こっそり優先順位をつけてもらい、首相と官房長官が了承、衆参正副議長や有識者懇談会で意見聴取となったではないか。




続いて、有識者会議の場で、どのような議論が行われたか?の視点から考察したい。
私の結論は、懇談会は40分だった関係で、時間的制約から、「議論らしきもことは一切行われず、有識者は、それぞれ、1~2分以内の時間制限の中、感想を述べた程度」であろうと推測する。



政府として準備した書類は、A4一枚。新元号に係わる六つの選択肢と比較検討基準が含まれたもの。本命となりそうなものを最大三つ程度、順位を付けて示し、あるいは本命がわかるような細工が、さらりと書類上示されたのではないか。
有識者は、その書類を眺めつつ、予め準備された比較検討結果に沿って、有識者各人それぞれ納得できるかそうでないのか、持ち時間1~2分の中で、意見を述べた程度ではないのか?




では、50音順に並べられた新元号案の中から、どのように、それが本命案であると見分けがつくような仕掛けが施されたか?

―― 参考情報 ――――――――――

有識者懇談会では新元号案を50音順に紹介?誘導と取られぬよう配慮か
http://news.livedoor.com/article/detail/16248495/

―――――――――――――――――

有識者懇談会向けには、6つの元号案についての比較検討表みたいな書類が示されたのではないか。

その比較検討において、評価基準毎に、二種類の評価(◎、〇みたいな形)のいずれか、で示されたか、司会者ないし議長役が選定評価のポイントについて口頭で述べた可能性はないのか。
本命は、全評価項目すべて◎。本命でないものは、一つか二つが○というふうに。

有識者たちは、評価項目すべて◎の年号案に納得したはずである。(あるいは、納得させられた?)


その場合の評価基準項目とは、①出典が国書であること、②時節・季節に係わる意味が埋め込まれていること、③そもそもの漢字の意味として目出度い意味が含まれていること、④国民各層に時代が変わり明るい希望を与え社会全体で共有するものであること、⑤言葉として「俗用」されていないこと、⑥発音した場合の響き、六項目だった可能性はないのか。

同様のことは、首相や官房長官の談話、コメントから推測可能である。首相談話は、他の元号案と比較して「令和」が優れている点を「簡潔に」説明したものと解するのである。(稟議書で言うところの、提案理由のような位置づけ)

―― 参考情報 ――――――――――

【新元号】安倍晋三首相、初の国書由来で日本の誇り世界に示す
https://www.sankei.com/politics/news/190401/plt1904010043-n1.html

【新元号】菅長官記者会見全文「令和は梅の花の歌序文から引用」
https://www.sankei.com/politics/news/190401/plt1904010020-n1.html

―――――――――――――――――

上記の産経記事は、歴史的に非常に意味がある記事である。戦後史を書こうとする方にとって、保存する価値がある。
首相には、当初、百もの、新元号案が届けられたそうだ。これらから有識者懇談会向けに、最終案として提示するいくつかに絞り込むために、首相は、評価基準の検討と比較検討表の作成を指示した可能性がある。その際に、首相は、日本の国書に因む元号であるべきと確信したのではないか。

すなわち、百もの新元号案から最終案を抽出する、検討作業過程にて、「新元号」選定に係わる評価基準が定まったということ。





ただ、ここで書いていることは、稟議書を何件も書いている方なら、思いつくはずである。稟議書は、意思決定に際して、採用される論理を、文章化し整理したものである。
稟議書にどう書くか、有識者懇談会で何をどう語るか、記者会見で何をどう語るか、どれも同じ論理展開であるとみるのである。

ちなみに、新元号の「令和」以外の原案の四つが、「英弘」「広至」「万和」「万保」だったそうだ。

―― 参考情報 ――――――――――

新元号の「令和」以外の原案
http://blog.livedoor.jp/rbkyn844/archives/9354843.html

【新元号】政府提示6案に→英弘(えいこう)広至(こうじ)万和(ばんな)万保(ばんほ)など
https://hosyusokuhou.jp/archives/48847073.html

元号原案「英弘」「広至」 万和、万保も候補 政府、有識者らに提示
https://www.sankei.com/life/news/190402/lif1904020016-n1.html

―――――――――――――――――

有識者懇談会の出席者からは、「令和が一番人気だった」と産経は報道しているが、それは、懇談会司会者が、評価基準に該当すること、たとえば、(初の試みとして)日本の国書に準拠している元号案について、とりわけ丁寧に説明した結果、賛同を得たのではないかと。

つまり、元号選定に関する評価基準が定まった時点で、「令和」が本命案となることが決定されたも同然だったと言いたいのである。

もちろん、当該書類は、会議終了後に情報管理上必要な措置ということで、回収されたはずである。当該書類は、稟議書の添付書類として使用されたということ。稟議書本文においては、衆参正副議長聞き取り調査、有識者懇談会にて了承された経緯が正確に記述され、衆参正副議長聞き取り調査結果、有識者懇談会式次第・議事録等も添付書類として整理され、稟議書本文は「一連の根回しが行われ、新元号制定の法的根拠が整ったこと?を根拠として政府として、新元号を『令名』と定める」みたいな記述となっていると考える。





繰り返しとなるが、本稿は、「決裁文書としての性格を有する稟議書」作成の視点から眺めた、「新元号」の考案・決定に携わった官邸スタッフの動きに係わる推論である。





話が変わるが、10月の即位の礼に際し、海外要人の来日が相次ぐそうだ。

―― 参考情報 ――――――――――

【新元号】10月の即位の礼 海外要人来日ラッシュなど準備加速へ
https://www.sankei.com/politics/news/190401/plt1904010051-n1.html

―――――――――――――――――

併せて、一般の海外旅行者の来日も激増しそうな気がする。

つまり、新元号の検討過程、その後のイベント等を含めると、安倍首相や官房長官の立場で事の推移を眺めると、政府として(意地悪な隣国となった)韓国制裁等にかまっている時間的余裕など、そもそもなかったのかもしれないとの結論に達するのである。


以上

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