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2019.05.11 (Sat)

米中貿易戦争・米朝首脳会談 トランプの本心

本稿は基本的に推論。



オバマ政権時代に、アメリカ一国覇権主義が綻び、中共が図に乗ってつけ込んできたことはご存じのことと思う。
中共の外洋進出を容認したととれるオバマの対中外交に、安倍首相が粘り強く対峙、(地政学的な意味での?)日本列島の重要性をオバマに再認識させ、オバマは路線転換を決断。

―― 参考情報 ――――――――――

日本政府としてアメリカ大統領を説得する「殺し文句」
http://sokokuhanihon.seesaa.net/article/465562179.html

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オバマの後任として大統領に就任したトランプは、我々が知る、過去のアメリカ外交とは異質の外交姿勢、外交体制で臨んでいる。少なくとも、国務省を当てにしている形跡はない。



トランプは国務省の機能縮小を目指している。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

https://jp.wsj.com/articles/SB10766636087242413531904582650040119413580

トランプ政権、国務省予算の37%削減を提案=関係筋

【ワシントン】ドナルド・トランプ米政権は国務省と米国際開発局(USAID)の予算の37%削減を提案している。予算案を巡る協議に詳しい関係者が明らかにした。

 米政府によると、トランプ大統領は国防費を500億ドル(約5兆6000億円)以上増やす予算案を策定している。政府関係者は前日、国務省やその海外支援部門など非国防分野の大幅な予算削減により軍事費拡大を実現すると述べていた。

 国務省とUSAIDの今年の予算は約500億ドル。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||



国務省は、一言で言うと、ロックフェラーが仕切ってきた、「外交問題評議会」の影響を受けた組織である。

国務省の予算を大幅に削減する一方で、米朝首脳会談に際して、国務省ではなくCIAが主要な役割を果たしていることから、ロックフェラー、外交問題評議会無力化をトランプが意図していると解することができる。

―― 参考情報 ――――――――――

米朝首脳会談、情報機関が調整役の危うさ
https://toyokeizai.net/articles/-/219278

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トランプ外交は、今のところ、米中貿易協議、米朝協議に特化している。

トランプは、就任当初、外交オンチを演じていた。しかし、それは、主要マスコミのフェイクニュースのせいで、そう思わされたに過ぎない。

米中貿易協議、米朝首脳会談を通じて、我々は、トランプの本心を知る手がかりを得つつある。

トランプ自身が、安倍首相に世界外交の一翼を任せつつ、アジアではアメリカ政府としては異例の体制で、米中貿易協議、米朝協議に特化していることから、「トランプは、アメリカ外交の表も裏も知り、理解しつつ、元の鞘に収めようとしている」という見方ができる。



「自滅するアメリカ帝国」(伊藤貫)はアメリカ外交の特異性をかく指摘している。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

23~24頁
過去二世紀間のアメリカ外交には、どのような特徴があるのだろうか?
欧米の外交史家はアメリカ外交の特異性として、以下の五つの特徴を挙げることが多い。

①アメリカン・エクセプショリズムー「アメリカは例外的な国だ、例外的に優れた国だ」という思い込み。
②国際政治に、アメリカの政治イデオロギーをそのまま持ち込もうとする。他の諸国を、アメリカのイデオロギーを基準として判断し、裁き、処罰し、(時には)破壊する。
③世界諸国に、アメリカの経済システムと政治制度をそのまま採用させようとする。世界を、アメリカのイメージに合わせて作り変えようとする。
④アメリカ外交を「美しい神話」に加工・修正して、ひたすら礼讃する。アメリカの外交政策と軍事政策に関して、自己欺瞞する。
⑤戦争になると「完全な勝利」と「最終的な決着」を求めようとする。異質な国と妥協して平和的に「棲み分け」するーバランス・オブ・パワー状態を実現し、その均衡を維持しようとするーよりも、異質な国(異質な文明、異質な体制)を完全に破壊してしまおうとする。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

これら五項目は、「外交問題評議会が築き上げた、アメリカ外交」に対する、外交史家の評価である。



トランプは、アジアでは、中共と北朝鮮だけに係わり、それ以外の国には無関心を装っている。

トランプが、かつてのアメリカ大統領と同様、各国との外交交渉について無関心を装っているのは、なぜか?トランプが国務長官を重要視せず、安倍首相に名代役を任せているように見えるのは、なぜか?



上記五つの特異性があると言われる、アメリカ外交(戦後、長らくデビッド・ロックフェラーが仕切ってきた外交問題評議会主導外交=ひょっとするとトランプは諸悪の根源とみている?)を一旦、終焉させることを狙っているのためではないかと推測するのである。

―― 参考情報 ――――――――――

外交問題評議会
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E4%BA%A4%E5%95%8F%E9%A1%8C%E8%A9%95%E8%AD%B0%E4%BC%9A

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以上
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テーマ : アメリカお家事情 - ジャンル : 政治・経済

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