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2019.05.04 (Sat)

談話・スピーチ原稿作成に必要な能力


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  歴代のどの政権と比較しても、安倍政権が談話・スピーチ原稿内容が突出して秀逸であることは、疑いようがない。
歴史に残る原稿として、安倍談話のほかに、アメリカやオーストラリアでの議会演説、真珠湾での演説があった。談話を読み、スピーチを聞いた人からすれば、有能なスピーチライターがいて実現可能なことと普通は思う。
私も、ある本を読むまでは、談話・スピーチ原稿作成に必要で最も重要な能力は、文章表現・作成能力であると思ってきたが、どうもそうではないようだ。

「安倍晋三の真実」(谷口智彦)から、参考となりそうな箇所について引用させていただく。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

16~19頁

良い政策スピーチというのは、役人も「よく書いてくれました。ここまで書いてくれたら私たちもやりがいがあります」とアタマを下げるようなスピーチです。さらに言えば、「私たちは意識しないでやってきましたが、言葉にするとこういうことだったんですね。今やっとわかりました。これでもっとやりがいを感じられます」と感激してくれるところまでつくり込めたら、もっといい。そのときのスピーチ作成作業は、自分たち自身の仕事の発見と定義、再発見と再定義のプロセスになるからです。
いわゆる「文才」は、ないようあったほうがいいでしょうが、文才さえあれば書けるというものともほど遠い。政策をつくり、実施し、国民を巻き込んでいくプロセスの始まりに来るのがスピーチですから、政策当局者たちとの共同作業になるのです。
世間の皆さんには、まずそこのところを、しっかりご理解いただきたい。私にしろ誰にしろ、誰か一人がスピーチ原稿をつくっているわけではありません。スピーチライターとは、政府機関あっての存在なのです。

中略

スピーチの原稿が、そうやって役所とのやり取りを経てある程度までできた段階で、今度はいよいよそれを総理に見てもらいます。
私は安倍総理の場合しか知りませんが、ここからが、緊張に次ぐ緊張を伴う作業になりますし、喜びも倍化するプロセスになります。
安倍総理には多くの場合、主張したいこと、キーになるコンセプトが明確にある。それだけでなく、人間関係の機微や、政治力学に関する見通しなど、眺めている視野、景色が私などの想像を超えて広いのが安倍総理ですから、それを教えられることになる。そんなことが毎回だからです。

もちろん、安倍総理にしてもすべての草稿についていつも均一の力を込めるわけではなく、そこには当然重要性の濃淡があるわけですが、「これは勝負だ」というモノになると、本当に全身全霊を打ち込むのを見てきました。

米議会での演説、豪州議会でのスピーチ、真珠湾でのステートメントなどは、全人格を賭けて臨んだのです。私はそれを受け止めながら、震えるような感動を幾度となく覚えたものです。こういう、重要なスピーチともなると、総理から、書き直しに次ぐ書き直しの指示が下りてきます。

中略

ともあれそんなふうにしてできあがるスピーチ原稿は、重要なものになればなるほど、中身は当然のこととして、理屈の立て方から言葉の選択一つに至るまで、すべてが安倍総理のものになるわけです。
スピーチをつくり上げる作業における総理の立場は、アニメ映画における監督のようなものだと考えればわかりやすいかもしれません。

アニメ映画は、すべての場面を監督自身が描いているわけではありません。絵コンテすら描かない監督もいます。全体のデイレクションをするのが最も大切な監督の役割です。しかし、できあがったものについては、これは何某監督の作品であるとして、誰も疑わない。”総理のスピーチ”も、それと同じなのです。


||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

これは、安倍首相が、オーストラリアやアメリカ議会演説で大成功したことを実務の当事者として知っている、スピーチライターとしての見解である。


行間を読んでいくと、小さい頃から培った視野、経験がものを言う世界のようだ。
少なくとも、最も必要な能力は、「幅広い視野に基づき、多くの国の人々を共有できる概念」を見出し、それを「的確に文章化する能力」のような気がする。

単純な意味での、文章表現・作成能力ではないということ。
概念を見い出し、文章化する能力とは、民間企業で言うところの、ビジョン構築・作成能力を意味する。

安倍首相の場合、勝負を賭けるスピーチについては、全身全霊で臨む、とあるのも興味深い。一時期であっても、寝食を忘れ仕事をしたことがある人にはわかることと思う。

以上

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テーマ : 安倍政権 - ジャンル : 政治・経済

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