FC2ブログ
2018年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

2018.10.18 (Thu)

石破茂は「自衛隊が抱える最大の問題」を理解できていないのではないか?

石破茂が、例によってマスコミに登場、今度は改憲手続きにいちゃもんをつけた。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20181018-OYT1T50051.html?from=ycont_top_txt

石破氏「たたき台報告、何の意味か」…改憲案
 
2018年10月18日 07時33分

 自民党の石破茂・元幹事長は17日のラジオ日本の番組で、安倍首相(党総裁)が臨時国会に党の憲法改正案を提示する方針を示していることについて、「党議決定もしていない『たたき台』を報告するだけなら、何の意味があるのか」と疑問を呈した。「何の議論も深まらない」とも指摘し、提示前に党内議論を尽くすべきだとの考えを示した。
  
||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

党としてのたたき台を国会に報告することに、無任所議員が敢えて言うほどのことではないと普通は思う。最終的には、党の決議を経ることが明らかである関係で、石破茂は安倍政権の根回しの正統性を否定したい、すなわち、改憲したくないのであろう。

党内手続きが、法制化以上に、義務として履行されるべきことかそうでないのか、判断に迷うところだが、法律以上の効力とはなるまい。大騒ぎする必要のないことで大騒ぎして、政権を貶めたいのであろう。


さて、「自衛隊はどこまで強いのか」(田母神俊雄、潮匡人)にて、2009年に田母神俊雄は、「自衛隊が抱えている最大の問題」としてこう述べている。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

ミサイル防衛の現場を任されていた者として申し上げます。たとえば北朝鮮から発射された弾道ミサイルが、どこに着弾するか。それがアメリカ本土に向かうものなのか、それとも日本に落ちてくるのか。それを見極めなけえば、迎撃できないというのが集団的自衛権に関する政府解釈が現場にもたらす問題です。その判断が現場に委ねられている。はっきり言えば、押し付けられている。しかも判断できる時間的余裕は数秒かもしれません。

中略

アメリカを狙う独裁国家の弾道ミサイルを迎撃することは当然の心構えであるべきです。それを憲法解釈で縛るのは、「自由」への挑戦であり、「正義と秩序」の破壊です。
なぜ、それが憲法九条の解釈となるのか。なぜ、安倍内閣以外の歴代政権は解釈を変えようとしないのか。変えるどころか、「村山談話」同様、もともとから間違っている解釈を踏襲し墨守する。彼らは何のために政治家になったのか。

この問題こそ、まさに解決すべき課題です。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||


ここで、集団的自衛権解釈見直しに係わる、自民党資料を参照したい。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

安全保障法制整備に関するQ&A
http://jimin.ncss.nifty.com/pdf/news/policy/125706_1.pdf


Q16 武力行使の「旧三要件」と「新三要件」の違いは何ですが?どのような場合
に集団的自衛権の行使が可能となるのですか?

今回の閣議決定における自衛の措置としての「武力の行使」
の三要件は以下の通りです(「新三要件」)。
(1)我が国に対する武力攻撃が発生したこと、又は我が国と密接な関係に
ある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅か
され、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白
な危険があること
(2)これを排除し、我が国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な
手段がないこと
(3)必要最小限度の実力行使にとどまるべきこと


Q18 いわゆる「8事例」「15事例」とは何ですか?

事例11 米国に向け我が国上空を横切る弾道ミサイル迎撃
 事例12 弾道ミサイル発射警戒時の米艦防護
 事例13 米本土が武力攻撃を受け、我が国近隣で作戦を行う時の
米艦防護

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

田母神が主張していた、同盟国に向けられたミサイルを迎撃することについては、集団的自衛権の解釈見直しによって、措置として公式に認められたことになる。

一方、集団的自衛権行使に基づく武力行使主体の名称が、憲法上の記述がない状態が放置されていることが確定した。

そこで、憲法9条に「自衛隊」の文言を挿入する必要が出てきた。



田母神は、「自衛隊が抱えている最大の問題」を具体的根拠を示して指摘、安倍政権はこれに二つの手段(集団的自衛権の解釈見直し、憲法9条改正)によって、応えようとしている。


ところが、石破茂は、集団的自衛権の解釈見直しについては政府と同一歩調だったのに対し、改憲に係わる党内手続き、9条2項廃止(自衛隊の文言挿入については言及せず)である。

また、石破茂は、自衛隊員の命の保証に係わる話まで、議論の対象として扱おうとした。

―― 参考情報 ――――――――――

自衛隊員の命の保証に係わることに関する「言葉遊び」は許されるのか
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-1123.html

―――――――――――――――――

議論の対象としたという意味は、(軽率にも)自衛隊員の命の保証は求めなくてもいいかもしれないととれる見解を示したということである。

石破茂は、防衛大臣経験者でありながら、田母神が指摘している実務レベルで「自衛隊が抱えている最大の問題」や「自衛隊員の命の保証の問題」を理解できていないということになるのである。


以上

スポンサーサイト

テーマ : 憲法改正論議 - ジャンル : 政治・経済

12:14  |  保守政党  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)
 | HOME |