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2017.12.24 (Sun)

次期日銀総裁と日銀改革の必要性  エコノミストたちが見落としているかもしれないこと

私の上司で、有名帝大卒のエコノミストがいた。
職責上は、経済団体、銀行などにレポートを以て情報発信する立場にあった。
そういった関係で、私は、職場にて日銀の各種レポートなどを眺める機会があった。
かくいう私は、資格試験等で経済学を知っている程度。

そういう前提で書いている。



先日、会社四季報(2018年1集)を数年ぶりに購入した。
証券アナリストレポートに書いてある、特定の業種の企業業績が気になり、本当にそうなのか、確かめたい気になったからである。

驚くべきことがそこには書かれていた。
業績については、上振れ、絶好調と書かれている企業が多かった。

数年前とは大違いである。

何を言いたいか?

これがアベノミクスの成果なのである!



日銀の各支店が情報分析しても、物価指数上のインフレターゲット的には今一つなのであるが、一部企業業績は、既に上振れ・絶好調状態に突入、さらに、東証一部企業の中には、あまり知られてはいないが、その業種で企業買収等を通じて世界制覇に挑戦しつつある企業もある。それは一社だけではない。日本を代表する企業の多くが、それぞれの分野で世界No1企業になりつつあるのだ。

さて、今回購入したのは、会社四季報の方である。
ちなみに「日経会社情報」の方は、分析の甘さが祟って、休刊中とのこと。日経は例によって、反日記事、提灯記事、企業正式発表前の抜け駆け記事しか書けないということで、日経新聞が見切られた結果と見ることができる。



話を、件のエコノミストに戻したい。エコノミストたちは、分析そのものは得意だが、的外れだったり、経済の実相を把握していないと、とかく揶揄されている。
私の会社にいたエコノミストもそうだった。一言でいうと、すべてが他人事、バーチャルなのである。分析はするのであるが、極端に言うとすべてがバーチャルなのである。それでもそれなりの学歴と肩書、そして蔵書3万冊あると聞けば、世の中の人は有能な人だと勘違いするのも無理はない。
その人が、自らの資産運用のために、資産株に投資、数社の企業の株式を数百万単位で投資した。普通なら配当金だけで十分暮らせる額である。が、その方の投資先企業、紙屑化したもの、半ば紙屑化したものが半分くらい発生し、所有資産の大半がかなりショッパイ塩漬け状態となってしまった。
つまり、投資においてはずぶの素人だったのである。エコノミストが投資手法を理解していない?信じられようか?それでも本人は、プロのエコノミストだと思っている。これがプロのエコノミストの実力なのである。
このプロのエコノミストの支持政党は、共産党だったことがその後の言動で確認できた。

読者の皆様におかれては、有名帝大経済学部卒のエコノミストの真の実力がどの程度か、おわかりになられたことと思う。


一方、エコノミストでもない有名私大卒の経理屋は、老後に備え、あるトヨタ系優良企業1社に絞り、配当狙いで投資、一時は大変な含み損状態だったようだが、アベノミクスで、大幅な含み益状態になった。しかし、この人とて、ものの見方が確かな訳ではない。郵政解散選挙では自民党に投票したものの、自民党が下野した選挙で民主党、その直後の選挙ではみんなの党に投票、先日の選挙ではおそらく希望の党に投票したような気がする。要するに、経済分析はできているのに、「人たらしみたいな政治屋」にころっと騙されやすいのである。

これらは、経済学を専攻した身近な人のケースである。



日銀支店長の視点で考えたい。
日銀支店長は、地方では名士として扱われる。公宅は、地域の地場の社長宅と遜色なく、数々の講演の場、公式発言の場が用意されている。
しかし、日銀レポートを眺めつつ思っていることだが、彼らは、総じてミクロ分析に精通している。ここで言うミクロ分析とは、個々の物価動向については詳しい、ただそれだけの人たちのように見える。

日銀支店長会議は一体何の役に立つのか?そういう視点で私は眺めている。
分析だけの支店長会議に何の意味があるのか?
無駄なことをしているようにしか……………………



日銀の公表資料の頁を眺めてみたい。

https://www.boj.or.jp/announcements/release/index.htm/

金融と物価だけである。

どうも企業業績をマクロで眺める仕組みはないようだ。そもそもそういう理論はあったのか?



何を言いたいか?

物価指数的には、デフレ脱却には遠い状態かもしれないが、一部企業における業績上振れ・絶好調状態を日銀はどう受け止め、分析しているのか?

私には把握する術がない。

直近の金融政策決定会合後の日銀総裁会見を参照したい。

―― 参考情報 ――――――――――

総裁記者会見要旨
https://www.boj.or.jp/announcements/press/kaiken_2017/kk1712c.pdf

―――――――――――――――――

不思議な事に、「上振れ、絶好調の企業業績動向」を意識した発言はない。



経済学を専攻した方なら、「足下の企業業績と関連づけた経済理論」はない?ことには気づかれていると思う。
従って、日銀総裁が、業績上振れ・絶好調状態の日本企業が続出していることについて把握せず、物価や雇用中心の側面で金融政策を論じていることには何の違和感もないはずだ。

しかし、これは、アベノミクスと協調路線をとってきた黒田総裁でも「そうなのだ!」と思わなくてはならない。
黒田総裁の編み出した数々のバズーカ砲によって、日本経済全体としては実感できるレベルにはないが、一部日本企業は息を吹き返しつつある。ソニーや任天堂はその代表格と言えるだろう。
株価的には、折り込み済みである。日経平均がバブル崩壊後の最高値を20何年ぶりに更新しているのは、日本企業の業績復活の証でもある。


https://kabutan.jp/stock/chart?code=0000
日経平均株価201712


一方で、次期日銀総裁人事について、話題となりつつある。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://president.jp/articles/-/22500

次期日銀総裁候補

https://office-kurayama.co.jp/20171207155147

これをやれたら大宰相への道(私が考える理想の日銀人事)
2017年12月7日 倉山満 

私が考える理想の日銀人事。

総裁:黒田東彦(続投。日銀枠)

副総裁:本田悦朗(新任。財務省枠。中曽後継)

副総裁:原田 泰(昇格。学者枠。岩田後継)

委員:若田部昌澄、野口旭、安達誠司のいずれか(新任。学者枠。原田後継)

いずれも日銀人事のルールにのっとっている。「三菱から同時に二人」をやれたのだから、問題ない。

なお、名前を出した方は私が勝手に出しているので悪しからず。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

次期総裁、誰がなるべきか?私は、黒田氏続投か本田氏が最善と考える。

理由は、日銀生え抜き幹部は、金融と物価でしか経済を語らず、企業業績動向まで頭が廻らないと考えるからだ。



前白川総裁時代、円高放置に関して、数多の抗議が日銀に殺到していてもがんとしてスタンスを変えず、日本の輸出企業のほとんどの業績が傾き、日銀の施策のせいで倒産した有名企業(エルピーダ?)があったことは周知の事実である。
日銀職員と聞くと、インフレ、デフレには敏感に反応するが企業業績に無関心でいいのか?

それが、(経済学を専攻していない)私の問題提起である。
日銀総裁、日銀職員たちが、企業業績に無関心で、金融政策と物価中心でミクロ経済分析一辺倒であった?ことを問題視しなくていいのか?という問題提起である。

あの黒田総裁ですら、上振れ・絶好調の日本企業の動向には言及しないのであるから、日銀
生え抜き幹部を総裁にしたら、日本企業は日銀の愚策のせいで死滅させられるのではないかと考えてしまうのだ。



そういう意味で、次期日銀総裁に対し、厳しい日銀改革を課すべきと考える。

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日銀改革に関する提言

・若手日銀職員をメーカー等に2年間程度出向させる
・日銀生え抜き職員は、二度と日銀総裁にはしない
・物価等、形式的な指数的なミクロ分析しかしないのであれば、日銀の支店の大半はリストラ可能ではないのか?
・日銀支店長は、現地の信金等の支店長に移譲した方が、ずっと地方活性化効果が期待できるのではないか?
・日銀幹部(総裁、副総裁)について、帰化の有無を含め出自を公開する

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最後に一言、日銀の支店長以上の幹部職員に申しあげたいことがある。
政権が、「地方創生」を政策として主張しているのだから、日銀支店長は、金融政策上の旗頭になるべき存在だが、私が遭遇したエコノミストと同程度のバーチャルもしくは形式的な経済分析しかできないのであれば、日銀組織の大幅なリストラは避けられないのではないか?

前白川総裁のとったスタンスを踏襲すると、日経平均株価が暴落することはかつての株価の推移が証明している。
株価を下げるための日銀ほど、経済施策的に不要なものはない。

そして、「地方創生」に無関心な日銀支店長も不要なはずである。(地方創生が、日銀支店長の本来的責務ではないことは承知しているが、名士感覚で講演する機会が多いのであるから、「地方創生」について何の実効ある提言もできない、口先だけの、バーチャルな日銀支店長だらけ?でいいのか?という見方もある。)

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

https://mainichi.jp/articles/20160419/ddl/k35/020/424000c

「地方創生に貢献」 岩田支店長が就任会見 /山口
会員限定有料記事 毎日新聞2016年4月19日 地方版


記者会見する岩田支店長(左)と鈴木前支店長
 日銀下関支店に19日に着任する岩田和久支店長(51)が18日、同支店で就任の記者会見をした。岩田支店長は「人口減少対策や地方創生に向け、微力ながら貢献していきたい」と抱負を述べた。

 岩田支店長は横浜市出身。主に本店金融機構局で金融機関の経営状態やリスク管理などの調査を担当したほか、一般向けの金融広報にも携わった。

 山口県の印象について岩田支店長は「工業県として歴史的に蓄積された産業インフラがあり、自然や伝統、歴…

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||



前白川総裁を輩出してしまった日銀に対して、ゆめゆめ油断してはならないことを指摘し、本稿を終える。



以上



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