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2017.12.04 (Mon)

なぜ活動論について述べるのか?

本稿は、保守活動における、より精緻な活動実現への提言の位置づけ。

拙ブログが、活動論について述べることについて、訝しく眺めておられる方、生意気だと思われている方、いろいろおられることと思う。

そもそもそういう司令塔的役割を担うつもりはない。引き受けると●力業務妨害沙汰に巻き込まれる可能性(リスク)がある関係でそもそも分業体制であるべきだというスタンスである。

問題を発見し批評する人、出版活動を通じて拡散する人、アイデアとして対策案を提言する人、デモ主宰する人、抗議活動する人、陳情活動する人、すべて別の人が担当すべきというスタンスである。
それを一つの組織、一人の人がやろうとするところに無理がある。

ある団体が、緊急抗議活動と称して、電凸、手紙などでの抗議活動の呼びかけを行なったらどうなるか?●力業務妨害に問われる可能性があるのだ。(NHK抗議活動で民事訴訟沙汰となった、ことを水島某が語ったことを耳にしたことがある。)

朝●●連あたりは、日常的に行っているようであるが、当局は、何故か、愛国保守に対しては手厳しいようだ。
そして、愛国保守であることは、お行儀の良さ、作法、長幼の序であることを常に要求される。愛国保守がアクセサリー化した世界においては、マナー、作法の方が大事なのかもしれない。

ビジネススキルにこだわって仕事をしてきた関係で、スタンス的には、ビジネススキルを政治活動の世界に転用できないか、そういう視点で眺めている。

たとえば、「岩波書店に対する緊急国民行動」について、分析しているブログを例に挙げたい。

http://yumikw.blog.fc2.com/blog-entry-253.html

ビジネス文書的スタンスで岩波書店に対し政治活動を起こす前提で企画書をまとめるスタンスで述べたい。

まず、過去の経緯を調べる。当然のことだ。



広辞苑の改定履歴はこうなっている。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E8%BE%9E%E8%8B%91

『広辞苑』刊行年譜
1935年(昭和10年):『辞苑』(博文館)発行
1955年(昭和30年)5月25日:『広辞苑』初版発行
1969年(昭和44年)5月16日:『広辞苑』第二版発行
1976年(昭和51年)12月1日:『広辞苑』第二版補訂版発行
1983年(昭和58年)12月6日:『広辞苑』第三版発行
1991年(平成3年)11月15日:『広辞苑』第四版発行
1998年(平成10年)11月11日:『広辞苑』第五版発行
2008年(平成20年)1月11日:『広辞苑』第六版発行
2018年(平成30年)1月12日:『広辞苑』第七版発行予定[6]

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

冒頭で紹介したサイトでの記述を読むと、台湾の扱いについてのみ言及している。



保守陣営的に眺めると何を意味するのか?
既に、広辞苑第六版について、多くの歴史用語について問題提起がなされている。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://ritouki-aichi.com/kyoei/%E6%B8%A1%E9%83%A8%E6%98%87%E4%B8%80%E6%B0%8F%E3%81%8C%E3%80%8C%E6%AD%A3%E8%AB%96%E3%80%8D4%E6%9C%88%E5%8F%B7%E3%81%A7%E3%80%8E%E5%BA%83%E8%BE%9E%E8%8B%91%E3%80%8F%E3%81%AE%E3%83%87%E3%82%BF%E3%83%A9/20080306


渡部昇一氏が「正論」4月号で『広辞苑』のデタラメ記述を剔抉
投稿日: 2008年3月6日 作成者: 愛知李登輝友の会

台湾の記述についても「許し難い」とその嘘を批判
 現在発売中の「正論」4月号で、渡部昇一氏(上智大学名誉教授)が、今年1月、10年ぶりに改訂されて出版された『広辞苑』第6版(岩波書店)のデタラメ記述を剔抉(てっけつ)している。

 その初版から約200年間のブリタニカ百科事典(Encyclopedia Britannica)のすべてを持っているという渡部氏は、「日本人の事典」という視点から『広辞苑』の記述のデタラメぶりを批判している。

 冒頭で「上海事件」を取り上げ、『広辞苑』が「上海で生じた日中両軍の戦闘。一九三七年八月一三日に始まり、日中戦争の全面化に連なる。」と記述しているのに対し、「日本の『事典』であるならば、あえてちゃんと『上海で、シナ軍が日本軍に仕掛けた本格的な戦闘』と書くべきであろう」と述べ、アメリカでベストセラーになったトレヴェニアン著の『シブミ』やユン・チアン著『マオ』の記述を引用して、上海事変はシナ軍が先に仕掛けた戦闘であることを明かしている。

 続いて「従軍慰安婦」「太平洋戦争」「大東亜会議」「朝鮮人強制連行」「南京大虐殺」「盧溝橋事件」などを取り上げ、完膚なきまでその「いんちき」記述を破砕している。

 また、この第6版には「拉致事件」の項がないことを指摘し、「五版から十年間で、日本人にとって最も記憶に刻むべき事件であった、日本人拉致事件が盛り込まれていないのは、何ということか。まさに許しがたい」と怒りは頂点に達する。

 同時に、中国の地図に関して、台湾が「台湾省」にされていることについても、「けしからん話だ」と批判し、それよりも「もっと許し難いのは【台湾】の項の記述である」と、学研の地球儀問題を引き合いに「広辞苑は記述の方も間違いだらけだ」と剔抉しているのである。

 渡部氏は台湾の戦後史を簡潔に述べつつ「『中国に復帰した』という広辞苑の記述は嘘だ」と喝破している。

 本誌でも『広辞苑』が第5版以降、「日中共同声明」について「日本は中華人民共和国を唯一の正統政府と認め、台湾がこれに帰属することを承認し」という嘘記述の訂正を求めている(2月21日:第706号、2月23日:第708号)。

 岩波書店では、次に紹介するように本会の冨澤賢公・事務局次長からの指摘に対して「日中共同声明」の記述の誤りを認め、「次の刷で訂正する」と言っているが、これは第2刷がいつなのかを明らかにしていない、まさに言い逃れにすぎない詭弁である。

 本会としても、岩波書店に訂正させるべく徹底的に追及していく。

                (メルマガ「日台共栄」編集長 柚原正敬)

―――――――――――――――――

http://blog.livedoor.jp/waninoosewa/archives/1589050.html

「広辞苑の罠」にて、指摘があった歴史用語の代表例

安重根
一進会
A級戦犯
韓国併合
甲申事変
五・四運動
三・一独立運動
済南事件
従軍慰安婦
紳士協約
神道指令
大院君
大東亜戦争
治安維持法
中国
朝鮮人虐殺事件
朝鮮人強制連行
天安門事件
南京事件
尼港事件
日韓協約
日中戦争
八紘一宇
満州事変
門戸開放政策
李承晩ライン

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

上記で引用した『メルマガ「日台共栄」編集長 柚原正敬』は、2008年時点で配信されたものである。



「広辞苑の嘘」という本がある。発行は2001年。渡部昇一と谷沢永一の共著。

アマゾン書評にはこう書いてある。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

5つ星のうち5.0一気に読みました
投稿者hat2001年12月10日
形式: 単行本
 毎回過激なお二人ですが、今回は「広辞苑」を俎上に乗せ300もの誤り・説明不足を指摘しながらその背景に潜む岩波書店自身の思想的傾向をぶったぎります。「返り討ち覚悟で真剣を抜いているのですから、ある意味では命がけです。」「岩波のみなさん、それをお忘れなく。」とまで挑発されてますが、すべて正論なので岩波も反論出来ないのでしょう。一歩間違えば名誉毀損にすらなる内容です。
 お二人の共著(対談?)を読むのは2冊目ですが、実に面白いスタイルを確立されたと思います。本著も2人の息がぴったりで、「芸」の域に達していると思いました。1人が問題提起すると、もう一人がその重要な部分を繰り返して議論を発展させ盛り上げていきます。
 純粋に「言葉」にだけ興味をもたれている方にはお勧めしません。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

「広辞苑の嘘」は、時系列的視点から眺めると、第五版に対しての批判であることがわかる。



つまり、2001年、2008年の問題提起段階で、保守陣営は、岩波書店に対し実効ある抗議活動をしてこなかったので、第七版でも、岩波書店は政治的意図を以てさらに「改悪継続」したと読めるのである。

冒頭で紹介したブログにて名前が出てくる、永山秀樹氏は、Wikipediaを読むと、2008年時点においても台湾系の団体に所属した活動家であった可能性が高い。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B8%E5%B1%B1%E8%8B%B1%E6%A8%B9

11月28日、頑張れ日本会員向けに参加呼びかけがなされた「11.30(木)【東京都千代田区】国語・歴史の破壊者「岩波書店」糾弾!台湾は中国ではない!緊急国民行動」は、実は緊急活動ではなく、少なくとも2008年、早ければ2001年に着手しなくてはならない活動だったのである。

ちなみに、日本李登輝友の会は2002年に発足している。
http://www.ritouki.jp/index.php/about/purpose/

この点について、……………と言いたい。

一応、12月1日付けのやまと新聞にて、その辺の事情を説明している。

―― 参考情報 ――――――――――

寄稿 これでは中国の代弁!台湾を中国領土と誤記する岩波『広辞苑』は訂正を   台湾研究フォーラム会長 永山英樹
http://www.yamatopress.com/contribution/28639/

―――――――――――――――――

記事は、後付けである。そして寄稿扱いである。意味はおわかりのことと思う。

「穿ったビジネス的視点」で述べると、纏まった寄付が得られそうなので?、活動のための企画書、計画書なしで、行き当たりばったりの活動だった?ことをカムフラージュする目的で、後付けで活動の趣旨説明を試みた?ようである。



本来ならば、その辺の趣旨説明は、冒頭で紹介したブログにある、「参加呼びかけがなされた番組」中において完結していなくてはならない。活動することは、岩波書店に対し記述を訂正させるべく、文書で説明し、しかるべきタイミングで活動がなされなくてはならない。

が、それができていたのであろうか?

再度、ご確認いただきたい。

http://yumikw.blog.fc2.com/blog-entry-253.html

継続的に必要な活動を怠り、緊急活動する意味がどこにあるのか?ということになる。仮に岩波の記述がおかしいにせよ、活動論的視点から見て、記述の訂正を求める活動が中断していたことが根本的な問題として存在する。

これまでの経緯などから、活動のための企画書、計画書が後付けで作成・公表され、「腹が立ったという次元での?」、あるいは「まとまった寄付が得られる見通しが立ったことを前提とする?」街宣行為が時系列的に先行してしまった可能性を指摘するのである。





ここで、一般論的視点から、こういう状況での取り組みのあり方として、企画書、計画書、手順書の概要について述べたい。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

・企画書とは、経緯的なことをおさえた上で、活動目的と成果目標、取り得る戦略・戦術など、問題提起と戦略全般に相当するもの。
・計画書は、長期計画書と年次計画書がある。長期計画書は戦略的に意味を持つ活動計画、年次計画書は戦術的に意味を持つ活動実施計画で構成されるべきもの
・手順書は、街宣に係わる手続き書類全般、陳情書、連絡書、抗議文書、街宣原稿、シュプレヒコール原稿などで構成される

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



一連の経緯から分析すると、一部手順書のみで活動して……………

戦略・戦術なき活動では、多くの人が長期的展望を見通せないと予想する。過去数年の保守活動で共有化できたのは、極論すると「腹立たしいことが起きたこと」くらいである。
腹が立ったので?抗議した、という次元で緊急だ緊急だという趣旨の抗議活動を続けていて、成果は出るのであろうか?

見方を変えたい。あるブログで、インテリジェンスに限定して、有効な提言が読める。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

https://ameblo.jp/scorpionsufomsg/entry-12331647101.html

警視庁公安部長、警察大学校長を歴任した元内閣情報調査室長の大森義夫氏の著著『インテリジェンスを一匙』です。

“インテリジェンス初心者向け”に平易な文章でわかりやすく、けれども実経験に基づくインテリジェンスの在り方が書かれており、「学問のススメ」ならぬ「インテリジェンスのススメ」といった趣です。
その内容を若干の編集も加えてスローガン的に書き出してみると次のようなものになります。

1.負け戦から教訓を学ぼう。負け戦から教訓を学び、勝ち戦で自信をつけることによって組織は強くなる。
  
2.無知でお人好しな国家をやめることから始めよう。
 「平和国家だから他国の情報を採ったりしない」という幼稚な議論はあるが、最低限デマ情報を検証、反芻する程度のインテリジェンスがあってどこが悪いだろう。平和国家とは無知でお人好しな国家のことではない。

3.日本のインテリジェンス再建は、100%防衛的なカウンター・インテリジェンス組織の構築から始めよう。防衛戦を重ねているうちに米国はじめ攻撃的インテリジェンスにたけた国々が世界レベルとはどんなものか教えてくれるに違いない。
  
4.与件を疑うことから始めよう。「与えられた条件の下で解を求めよ」というのは受験勉強だけであり、現実はまず与えられた条件を疑うことから始まる。
   
5.正直に、しかし狡知に身構えよう。情報の世界では平時も戦時もない。北朝鮮もアルカーイダさえも衛星によって見られていることを、聞かれていることを前提に行動している。デコイ(おとり)を置いたりフェイク(欺罔)情報を発信したりは、日常茶飯事である。正直に、しかし狡知に身構えなくては情報戦に敗れる。
  
6.プロになろう。国際政治の理論をいくら聴講してもプロにはなれない。先輩の技を真似ることである。終戦時の大本営情報参謀だった堀栄三は、戦後ニューヨークの株式市況を毎日開いているうちに、薬品会社と缶詰会社の株が上がると米軍の攻勢があることを発見した。公然の事実から法則性あるいは発展性を探りだすのが優れた情報マンの技である。
  
7.上兵伐謀を旨としよう。つまり一番よい対策は企ての段階で犯行の意図を挫折せしめることだ。これは公安三課の方針でもある。
  
8.観察力と知恵を鍛えよう。現代の情報戦は知のオリンピックでもある。必要なのは腕力ではない。観察力と知恵だ。
 世俗の雑知識(ナレッジ)を超えて、右脳を生かし、感性の光る思考をしようではないか。
  
9.誠実さと分別を、思いやりと決断力を兼ね備えた人物になろう。
インテリジェンスは騙されたり、騙したりのビジネスだ。それだからこそ人を裏切らない誠実さが第一である。本物のインテリジェンスか偽物かの識別は極めて明白である。
 基準はただ一つ、訓練されている(well-trained)かどうかである。
 心身を、そして能力と行動様式を正規に鍛えていない者をインテリジェンスとは呼ばない。

10.日本としての情報を持とう。独自の情報を持てば、独自の政策を持てる。
  
■インテリジェンス・ヒストリーをもう一匙 
この「インテリジェンスのススメ」に次の項目してはどうでしょうか。


「11.インテリジェンス・ヒストリーから始めよう。すべての出来事には歴史の流れがある。物事には、まず過去というものがあり、そのために発生し、そこに至るまでの流れや行為、そしてその成り行きというものが将来に残っていくものだ。
 歴史を学び、インテリジェンスの基盤を、足腰を鍛えよう。プロセスを知らずに始める交渉ほど愚かなことはない。」
  
 文章の元ネタはエドワード・ルトワックとも並び称される世界三大戦略家の一人、コリン・グレイ氏から拝借しました。
 (↓オリジナル)

全ての戦争には「歴史」のコンテクストがある。
 戦争にはまず過去というものがあり、そのために発生し、そこに至るまでの流れや行為、そしてその成り行きというものが将来に残っていくものなのだ。
Byコリン・グレイ著『戦略の格言』

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

参考になることが書かれている。



保守活動は、この次元に達しているのであろうか?
一つ一つの活動について、過去の経緯を分析、長期的視点と戦略性を意識して取り組み、活動企画書、計画書、実施手順書を以て臨むこと、言い換えると、すべてのプロセスについて精緻に文章化されていることは、ビジネス上の常道であろう。

難しい仕事ほど、そういう手順、文章化作業の大切さを私は実感してきた。



保守活動界にて、最近、これと言った実績がないのは、本来積み重ねるべき一つ一つのプロセスについて、「文章化」を省略し、「腹立しいことが起きた、という次元の感情論」が主たる問題認識という位置づけで先行、相手側から、「大ざっぱな意味での、ガス抜き的抗議活動」と見られた結果ではないのか?

岩波書店に対する抗議活動についても、企画書、長期計画書をきちんと作成すれば、何が欠けているのか?何とかしようと思っている人なら、気がつくはずだと言いたいのである。

以上

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テーマ : 保守正当派とは - ジャンル : 政治・経済

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