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2016.12.28 (Wed)

「和解の力」 安倍晋三首相の真珠湾での演説について

本稿、ハワイ真珠湾において日本政府を代表し、日米の歴史的「和解の儀式」履行を担われた安倍首相の演説について、分析した原稿である。



安倍首相が参加する一連の「和解の儀式」において、今回初めて、「和解の力」というキーワードが出現した。昨年のアメリカ議会演説から続く一連のイベントの目的が、日米協調に沿った「和解の儀式」であることがここに確定した。

拙ブログは、オバマ政権後期における対米安倍外交について、「日米和解の儀式」と規定した。これまでの和解の経緯はこうなっている。

―― 参考情報 ――――――――――


・安倍外交 議会演説・首脳会談他 戦後最終処理そして日米新時代の始まり!
http://nihonnococoro.at.webry.info/201505/article_1.html

・オバマ大統領の広島訪問 アメリカ対日外交の転換点となるか?
http://nihonnococoro.at.webry.info/201605/article_7.html

・歴史的和解が意味するもの これは「和解の儀式」の一部かもしれない!?
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-121.html

・安倍外交 「和解の儀式」の意味
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-122.html

・「和解の儀式」発案者と先導者は誰なのか?
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-124.html

・「和解の儀式」は続いている  安倍首相の真珠湾訪問の歴史的意味
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-236.html

・靖国問題解消への道 アメリカ退役軍人の動向に注目せよ!
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-243.html

―――――――――――――――――

安倍首相は、一連の日米外交の経緯を、今回、公式の場で「和解」目的であると総括した。

我々は、今、日米和解という歴史的瞬間に生き、それは日米開戦の当初誰も予期し得なかった和解に、戦後70年を経て立ち会っている。


とりあえず、首相演説一読した印象を述べさせていただく。


・今回、「和解の力」というキーワードをタイトル的位置づけで設定
・内容的には、アメリカ人受けするシナリオを選んだ?
・表現的に詩的表現、詩的表現を意識した体言止めが目立つ
・内容的に理想主義的であることは、宗教界の関係者に訴えようと意図?後に続く、靖国神社での和解の道を模索しようとしている?
・リンカーン大統領にちなんだ話題があり、当時リンカーン大統領だったら戦争に至らなかったことを暗示(リンカーン大統領は、支配層の謀略によって暗殺されたと噂されている)
・演説文作成者は、おそらく英語をアメリカ人以上に流暢に操れる人物と推定?(ひょっとすると理想主義者であるオバマ大統領の側近のライター?が安倍首相のためにプレゼント?演説文は、安倍首相が日常使う政治用語と乖離している?)


演説文については、安倍首相は、ハワイ訪問前、直前の二週間程度、毎日二回くらいはスピーチ練習しつつ、微修正を繰り返した可能性を指摘する。


まとめに入りたい。
アメリカ政府、アメリカ退役軍人が参加する「和解の儀式」はまだ暫くは続くだろうと私はみる。(日本の退役軍人組織は公式には登場していない?登場が許されていない?)

そのために稲田防衛大臣が随行したのである。防衛大臣が随行する意味、それは最終的に「靖国神社での和解の儀式」を意図しているとみていいだろう。

その前段として、いろいろな激戦地での和解の儀式が執り行われることだろう。

報道はないようだが、稲田防衛大臣は、アメリカ退役軍人(日系人の退役軍人を含む)と接触、次なる和解に向けた準備を始めたと私はみる。


我々は、次なる段階の和解の儀式に向かわなくてはならない。戦争世代が生きておられるうちに、そして英霊の声に応えなくてはならない。

「和解の儀式」の最後に残された、難題として立ちはだかる「宗教界の和解の儀式」を実現させなくてはならない。

首相や天皇陛下の靖国参拝を正常化させるために!


政治問題化した状況を終わらせるために!


戦後レジームを我々の世代で終わらせるために!


安倍首相の演説文が、深い鎮魂を意識した理想主義的かつ詩的な文章であることから、安倍首相自身が生涯の使命として日米宗教界の和解を欲している
それは安倍首相渾身の叫びであろうと国民の一人として私は受け止めるのである。


以下、演説文全文の転載(産経の全文掲載に感謝します)
―――――――――――――――――

http://www.sankei.com/politics/news/161228/plt1612280011-n1.html
「和解の力」 安倍晋三首相の真珠湾での演説(全文)


「和解の力」安倍晋三首相の演説 米ハワイ現地時間平成28(2016)年12月27日

 オバマ大統領、ハリス司令官、ご列席の皆さま、そして、すべての、アメリカ国民の皆さま。

 パールハーバー、真珠湾に、いま私は、日本国総理大臣として立っています。

 耳を澄ますと、寄せては返す、波の音が聞こえてきます。降り注ぐ陽の、やわらかな光に照らされた、青い、静かな入り江。

 私のうしろ、海の上の、白い、アリゾナ・メモリアル。

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inRead invented by Teads

 あの、慰霊の場を、オバマ大統領とともに訪れました。

 そこは、私に、沈黙をうながす場所でした。

 亡くなった、軍人たちの名が、しるされています。

 祖国を守る崇高な任務のため、カリフォルニア、ミシガン、ニューヨーク、テキサス、さまざまな地から来て、乗り組んでいた兵士たちが、あの日、爆撃が戦艦アリゾナを二つに切り裂いたとき、紅蓮の炎の中で、死んでいった。

 75年が経(た)ったいまも、海底に横たわるアリゾナには、数知れぬ兵士たちが眠っています。

 耳を澄まして心を研ぎ澄ますと、風と、波の音とともに、兵士たちの声が聞こえてきます。

あの日、日曜の朝の、明るく寛(くつろ)いだ、弾む会話の声。

 自分の未来を、そして夢を語り合う、若い兵士たちの声。

 最後の瞬間、愛する人の名を叫ぶ声。

 生まれてくる子の、幸せを祈る声。

 一人、ひとりの兵士に、その身を案じる母がいて、父がいた。愛する妻や、恋人がいた。成長を楽しみにしている、子どもたちがいたでしょう。

 それら、すべての思いが断たれてしまった。

 その厳粛な事実を思うとき、噛(か)みしめるとき、私は、言葉を失います。

 その御霊よ、安らかなれ--。思いを込め、私は日本国民を代表して、兵士たちが眠る海に、花を投じました。

***

 オバマ大統領、アメリカ国民の皆さん、世界の、さまざまな国の皆さま。

 私は日本国総理大臣として、この地で命を落とした人々の御霊に、ここから始まった戦いが奪った、すべての勇者たちの命に、戦争の犠牲となった、数知れぬ、無辜(むこ)の民の魂に、永劫(えいごう)の、哀悼の誠を捧(ささ)げます。

 戦争の惨禍は、二度と、繰り返してはならない。

 私たちは、そう誓いました。そして戦後、自由で民主的な国を創り上げ、法の支配を重んじ、ひたすら、不戦の誓いを堅持してまいりました。

 戦後70年間に及ぶ平和国家としての歩みに、私たち日本人は、静かな誇りを感じながら、この不動の方針を、これからも貫いてまいります。

 この場で、戦艦アリゾナに眠る兵士たちに、アメリカ国民の皆さまに、世界の人々に、固い、その決意を、日本国総理大臣として、表明いたします。

  
***

 昨日、私は、カネオヘの海兵隊基地に、一人の日本帝国海軍士官の碑(いしぶみ)を訪れました。

 その人物とは、真珠湾攻撃中に被弾し、母艦に帰るのをあきらめ、引き返し、戦死した、戦闘機パイロット、飯田房太中佐です。

 彼の墜落地点に碑を建てたのは、日本人ではありません。攻撃を受けた側にいた、米軍の人々です。死者の、勇気を称(たた)え、石碑を建ててくれた。

 碑には、祖国のため命を捧げた軍人への敬意を込め、「日本帝国海軍大尉(だいい)」と、当時の階級を刻んであります。

 The brave respect the brave.

 「勇者は、勇者を敬う」

アンブローズ・ビアスの、詩(うた)は言います。

 戦い合った敵であって 

も、敬意を表する。憎しみ合った敵であっても、理解しようとする。

 そこにあるのは、アメリカ国民の、寛容の心です。

戦争が終わり、日本が、見渡す限りの焼け野原、貧しさのどん底の中で苦しんでいたとき、食べるもの、着るものを惜しみなく送ってくれたのは、米国であり、アメリカ国民でありました。

 皆さんが送ってくれたセーターで、ミルクで、日本人は、未来へと、命をつなぐことができました。

 そして米国は、日本が、戦後再び、国際社会へと復帰する道を開いてくれた。米国のリーダーシップの下、自由世界の一員として、私たちは、平和と繁栄を享受することができました。

 敵として熾烈(しれつ)に戦った、私たち日本人に差しのべられた、こうした皆さんの善意と支援の手、その大いなる寛容の心は、祖父たち、母たちの胸に深く刻まれています。

 私たちも、覚えています。子や、孫たちも語り継ぎ、決して忘れることはないでしょう。

  
***

 オバマ大統領とともに訪れた、ワシントンのリンカーン・メモリアル。その壁に刻まれた言葉が、私の心に去来します。

 「誰に対しても、悪意を抱かず、慈悲の心で向き合う」

 「永続する平和を、われわれすべてのあいだに打ち立て、大切に守る任務を、やりとげる」

 エイブラハム・リンカーン大統領の、言葉です。

 私は日本国民を代表し、米国が、世界が、日本に示してくれた寛容に、改めて、ここに、心からの感謝を申し上げます。

***

 あの「パールハーバー」から75年。歴史に残る激しい戦争を戦った日本と米国は、歴史にまれな、深く、強く結ばれた同盟国となりました。

 それは、いままでにもまして、世界を覆う幾多の困難に、ともに立ち向かう同盟です。明日を拓(ひら)く、「希望の同盟」です。

 私たちを結びつけたものは、寛容の心がもたらした、the power of reconciliation、「和解の力」です。

 私が、ここパールハーバーで、オバマ大統領とともに、世界の人々に対して訴えたいもの。それは、この、和解の力です。

 戦争の惨禍は、いまだ世界から消えない。憎悪が憎悪を招く連鎖は、なくなろうとしない。

 寛容の心、和解の力を、世界はいま、いまこそ、必要としています。

 憎悪を消し去り、共通の価値のもと、友情と、信頼を育てた日米は、いま、いまこそ、寛容の大切さと、和解の力を、世界に向かって訴え続けていく、任務を帯びています。

 日本と米国の同盟は、だからこそ、「希望の同盟」なのです。

***

 私たちを見守ってくれている入り江は、どこまでも静かです。

 パールハーバー。

 真珠の輝きに満ちた、この美しい入り江こそ、寛容と、そして和解の象徴である。

 私たち日本人の子どもたち、そしてオバマ大統領、皆さんアメリカ人の子どもたちが、またその子どもたち、孫たちが、そして世界中の人々が、パールハーバーを和解の象徴として記憶し続けてくれることを私は願います。

 そのための努力を、私たちはこれからも、惜しみなく続けていく。オバマ大統領とともに、ここに、固く、誓います。

 ありがとうございました。




http://hosyusokuhou.jp/archives/48781321.html

129. 名無しさん@ほしゅそく 2016年12月28日 13:30:22 ID:AwMDMyNjA このコメントへ返信
安倍さんおちゅかれ
安倍さんの言わんとすることは分かる人たちは分かる
分かろうとしない人たちは何を言っても分からない
安倍さんが戦後の宿題を、日本の未来のために
一つ一つ終わらせようとされてることに感謝します。
日本にとって最善を目指しても、相手のあることで
次善になってしまうかもしれない
それでも今の日本には安倍さんが最善だとはっきり言えます。


140. 保守派市民 2016年12月28日 13:36:16 ID:gxMjAyNDQ このコメントへ返信
理念を共有できる国と、理念を共有できない国、が明快に説明されていて
とてもよい演説だと思います。
野盗強盗の類である中国共産党、ゆすりたかりの奴隷民族である韓国人
理念を共有できない類には、とてもまねできない理念だと思います。
私たちは何のために戦うかがはっきり出ている。
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19:17  |  外交  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2016.12.28 (Wed)

今上陛下の政治発言? 政権及び憲法との整合性確保の問題

前稿にて、今上陛下の生前譲位に係わる、一連のご発言が、解釈的に憲法違反、放置できないとの判断した安倍内閣が歯止めをかけるべく、「新年にあたっての感想」を公務から除外する決定を行った、という推論を示した。

―― 参考情報 ――――――――――

宮内庁の変化に気づくべきだ 陛下の記者会見原稿は誰も決裁していない?
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-274.html

―――――――――――――――――

さて、12月27日の読売記事などから、日米の歴史的和解が最終段階に入ったととらえ、過去の天皇陛下発言を参照した結果、今後は、政権と今上陛下の間において、戦争に係わる歴史認識について整合性を図る必要がでてきたことを指摘せざるを得ない。



||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://www.sankei.com/politics/news/161228/plt1612280010-n1.html

安倍晋三首相が真珠湾で演説 「パールハーバーは和解の象徴」「世界は和解の力を必要としている」

 【ホノルル=田北真樹子】安倍晋三首相は27日午前(日本時間28日午後)、米ハワイ・真珠湾のキロ埠頭で演説し、かつて敵同士だった日米を結びつけたのは「寛容の心がもたらした『和解の力』だ」と述べ、「日米はいまこそ寛容の大切さと、和解の力を、世界に向かって訴え続けていく任務を帯びている」と訴えた。

 安倍首相の演説は「和解の力」と題し、オバマ大統領とともに真珠湾の追悼施設「アリゾナ記念館」で献花し、黙祷をささげた後に行われた

 首相は、昭和16(1941)年12月8日(ハワイ時間7日)の旧日本軍による真珠湾攻撃の犠牲者に対し「この地で命を落とした人々の御霊に、ここから始まった戦いが奪ったすべての勇者たちの命に、戦争の犠牲となった数知れぬ無辜の民の魂に、永劫の哀悼の誠をささげる」と述べ、戦争の惨禍を二度と繰り返してはならないとの「不動の方針」を強調した。

 その上で、真珠湾攻撃に参加して戦死した日本海軍士官の勇気をたたえ米軍が墜落現場に記念碑を建てたように、日本の戦後復興と国際社会への復帰を支援した米国民の「寛容の心」に「心からの感謝を申し上げる」と述べた。

 首相は「憎悪が憎悪を招く連鎖はなくなろうとしない。寛容の心、和解の力を世界はいまこそ必要としている」とも指摘。寛容の大切さと和解の力を訴えていかなければいけないからこそ「日米同盟は『希望の同盟』なのだ」と説明した。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20161226-OYT1T50121.html?from=ytop_main2

真珠湾所感「和解の力」強調へ、謝罪には触れず
2016年12月27日 06時07分
 安倍首相は、米ハワイ・真珠湾での慰霊にあわせて27日(日本時間28日午前)に表明する所感で、日米関係を「希望の同盟」と位置付け、「和解の力」を訴える意向を固めた。

 真珠湾攻撃の犠牲者に哀悼の意は示すが、直接の謝罪や反省の文言は盛り込まない見通しだ。

 複数の政府関係者が26日、明らかにした。所感で首相は、真珠湾攻撃をきっかけとした先の大戦の犠牲者に「哀悼の誠」をささげるとみられる。さらに、戦後、平和国家として歩んできた日本の歴史を振り返り、「不戦の誓い」を堅持する意向も示す方針だ。

 首相は、昨年4月に米議会の上下両院合同会議で演説した際、先の大戦に対する「痛切な反省」を表明した。真珠湾攻撃についても謝罪の言葉は盛り込まなかったが、「深い悔悟」の念を示した。今回の所感では、真珠湾攻撃について反省の言葉も盛り込まず、犠牲者に対する追悼の言葉にとどめる。今年5月にオバマ米大統領が被爆地・広島を訪れて所感を述べた際、オバマ氏も原爆の投下について謝罪はしなかった。

(ここまで433文字 / 残り222文字)
2016年12月27日 06時07

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

安倍首相が「反省」の言葉を使わない意味、お気づきであろう。安倍首相は戦後を終わらせるべく、日米和解に係わる数々の儀式(アメリカ議会演説、G7広島会合、安倍談話、オバマ広島訪問など)を執り行った。「和解」が完結すれば、「反省」も「謝罪」も不要となることは、外交的には確定する。

政権側は、明らかに「反省」の時代をやめようとしていることは確かである。


この状況で、今上陛下が、引き続き、「反省」という言葉を使うことは、「政治状況が変わっているとみれば」その変化を拒絶しているという解釈において、政治発言の範疇に入るのである。

今年の戦没者式典での今上陛下の演説文を参照したい。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://www.kunaicho.go.jp/page/okotoba/detail/1#44

全国戦没者追悼式
平成28年8月15日(月)(日本武道館)
<英文>へ

本日,「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり,全国戦没者追悼式に臨み,さきの大戦において,かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い,深い悲しみを新たにいたします。
終戦以来既に71年,国民のたゆみない努力により,今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが,苦難に満ちた往時をしのぶとき,感慨は今なお尽きることがありません。
ここに過去を顧み,深い反省とともに,今後,戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い,全国民と共に,戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し,心から追悼の意を表し,世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

官邸・宮内庁長官と今上陛下との暗闘は始まっている説が、ネット界で流布され始めている。が、どういうことなのか判然としないが、どうやらその気配濃厚である。

少なくとも、皇族のご発言で変更いただかなくてはならないことがあるようだ。


安倍政権が、「日米の和解の儀式」を日本政府の立場を代表して主導している以上、
陛下自身の見解と政権の見解の不一致は、政治活動とみなされる。少なくとも、不用意に国民各層に「反省と謝罪を強いる?」外交的スタンスは見直すタイミングに来ている。

上記の安倍首相の真珠湾訪問に際して、首相が、「反省」という言葉を使わないのであれば、今上天皇が、戦没者追悼式典などで繰替えされ続けてきた、「反省」という言葉については、首相が和解外交に努めているのであるから、政治発言と解されることを防ぐために、「和解の力」という言葉などにに入れ替えるべき、と考えるのである。


また、当然のことであるが、安倍政権が改憲議席を確保しているとみなされる前提で、平成25年の天皇誕生日になされた「憲法擁護、9条改憲阻止」と解釈されかねないご発言についても、今後は、政治発言として認識しなくてはなるまい。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/kaiken-h25e.html

戦後,連合国軍の占領下にあった日本は,平和と民主主義を,守るべき大切なものとして,日本国憲法を作り,様々な改革を行って,今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し,かつ,改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し,深い感謝の気持ちを抱いています。また,当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います。戦後60年を超す歳月を経,今日,日本には東日本大震災のような大きな災害に対しても,人と人との絆きずなを大切にし,冷静に事に対処し,復興に向かって尽力する人々が育っていることを,本当に心強く思っています。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

この演説原稿は、おそらく、宮内庁決裁を得たものではないはずだ。なぜなら、安倍政権は改憲を目指しているからだ。


ここで、日本国憲法を参照しておきたい。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

第三条  天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。

第四条  天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

「守るべき大切なもの」という文言による、憲法を守るべきという趣旨のご発言そのものが、憲法違反であると言いたいのである。
上述の憲法に係わる発言は、内閣の助言と承認を得ていない、宮内庁決裁を経たものでない、憲法違反の政治発言と解することが可能なのだ。

品質マネジメントシステム上は、政権と皇室の見解の不一致は、歴史認識上の「不適合」状態となる。皇室は政治発言が制限されている関係で、是正措置が必要となる。
選択肢は三つある。憲法を変えるか、当事者の対応を変えていただくか、当事者の発言機会を削減するか?

政権は、公務軽減を口実にご発言機会削減を選んだようだ。

ただ、憲法の規定がある以上、実務的には、宮内庁長官決裁で、内閣の助言と承認を得た状況で、今後は、記者会見原稿等について、事前校閲扱い徹底されることを期待する。

私の書いていることは「不敬」であろうか?

憲法に「内閣の助言と承認を必要とする」と書いてある、それを引用したに過ぎない。
憲法に書いてあるとおりのことを、実務的に処理、ビジネスライクな文章で表現したに過ぎない。

また、当然のことであるが、今上陛下が、再び、生前譲位のことについて言及することも政治発言と解さなくてはなるまい。


最後に、官邸に対し挑まれる黒幕の正体について言及したい。その方とは、日常的に陛下を唆せる立場におられるお方であろう。

その方は、過去数年にわたって、「内閣の助言と承認」を必要とする事項について、対応を拒否、自身にとって都合がいい皇室外部の特定の人物(小和田某?)の意見のみを尊重、宮内庁長官の決裁を得ないで生前譲位ご発言を主導した人物であろうと推定するのである。

かような憲法違反が、放置されていいものであろうか?
そして、そもそも「内閣の助言と承認」を拒否する?皇室関係者が存在していいのであろうか?

以上

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08:08  |  皇室  |  トラックバック(0)  |  コメント(6)

2016.12.28 (Wed)

宮内庁の変化に気づくべきだ 陛下の記者会見原稿は誰も決裁していない?

久しぶりに宮内庁HPを見た。
デザインの変化があったようだ。

宮内庁
http://www.kunaicho.go.jp/

拙ブログは、宮内庁発表文書について、記者クラブ配布文書と完全一致させるべきという提言を行った。

―― 参考情報 ――――――――――

宮内庁「薨去」発表 HP新着情報を記者クラブ配布文書と完全一致させるべきだ
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-187.html

―――――――――――――――――

なんとなくであるが、提言した効果はあったのかもしれない。

宮内庁として、用語使用等、報道の間違いについて指摘する記事も存在する。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/koho/taio/taio.html

最近の報道の中には,事実と異なる記事や誤った事実を前提にして書かれた記事が多々見られます。このことにより,事実でないことが事実として受け止められ,広く社会一般に誤った認識が生ずることが懸念されます。このため,あまりにも事実と異なる報道がなされたり,更にはその誤った報道を前提として議論が展開されているような場合には,必要に応じ宮内庁として,正確な事実関係を指摘することといたしました。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

さて、12月23日の天皇誕生日のお言葉の中での、生前譲位について言及している箇所を参照したい。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

天皇陛下お誕生日に際し(平成28年)
http://www.kunaicho.go.jp/page/kaiken/show/7

8月には,天皇としての自らの歩みを振り返り,この先の在り方,務めについて,ここ数年考えてきたことを内閣とも相談しながら表明しました。多くの人々が耳を傾け,各々の立場で親身に考えてくれていることに,深く感謝しています。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

今になって、今上陛下が、「生前譲位について、内閣とも相談しながら」という文言を使う意味、違和感がある。そう言われるなら、8月の時点で言うべきことだった。
つまり、この原稿は、次に行うある行動を示唆したものと解することができる。

ひょっとすると、陛下の原稿、新年にあたっての感想に係わる原稿も、慣例的に宮内庁長官の決裁を経ずに発表、宮内庁は事後で公表した可能性がある。


そうであれば、私は、一つのシナリオを見出す。

宮内庁発表を参照したい。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00345590.html

宮内庁は、天皇陛下が毎年公表されてきた、新年にあたっての感想について、負担軽減のため、今回から取りやめると発表した。
陛下は、即位した1990年から、新年にあたり、感想を寄せられてきたが、宮内庁は、年末年始にかけて行事が続き、陛下の負担となっていたため、今回から、この感想について取りやめると発表した。
取りやめは、政府の有識者会議での議論をふまえたものではなく、2016年11月中旬から、宮内庁が、陛下の高齢などを考慮し、検討してきたという。
毎年恒例で行われる新年の一般参賀など、そのほかの行事については、通常通り行われるという。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

こういう見解があるということで紹介する。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://blog.goo.ne.jp/mannizawa/e/66c66ad8e9e690a4f0216e4a69d4dfb2

『生前退位』への美しい誤解について

天皇陛下の「お気持ち」すなわち意志が政府を動かしたとするなら、

それは憲法違反に抵触するので、そこは有耶無耶に天皇陛下の

お気持ちを極力忖度し、尊重しましたということで

幕引きとしたいのだと思います。

―――――――――――――――――

http://blog.livedoor.jp/remmikki/archives/5153898.html

2016年12月26日22:06
陛下「新年のご感想」取りやめに
天皇陛下は毎年行われる新年のご挨拶を来年から取りやめることになった。
「ご挨拶」でなくて「ご感想」?

でもこのところ、陛下は口を開けば、政府や国民を二分するような発言ばかりでこの重要な政治的状況の時代を振り回しているのは事実。これ以上陛下に発言してもらわないようにするには口封じしかない。
天皇にいいように発言させている女帝さんも悔しい思いかも。
御所でヒステリー起こしてなければよいが。

http://blog.livedoor.jp/remmikki/archives/5153898.html

127 :名無しさん@1周年:2016/12/26(月) 15:50:47.29 ID:MxiyuBjEO
>>91 宮内庁は安倍政権に支配されたわ、天皇誕生日会見ですら口封じ済み、天皇誕生日会見は止めることできないから、質問制限した

 「官邸は天皇周辺に『これ以上、踏み込んだ発言をしたら憲法違反になる』というメッセージを送っていました。
記者たちにもオフレコでそのような解説をする官邸関係者もいました」(官邸関係者)
◆天皇が明日の誕生日会見で「生前退位」に殆ど触れられず、の情報 安倍官邸の封じ込めで記者の質問もなく…
 こうした“発言封じ込め”の背後に、今年9月の宮内庁人事の影響…ポイントは報道関係などの鍵を握る次長の後任人事だ。
官邸は、その事実上のキーマンに内閣危機管理監の西村泰彦氏(第90代警視総監)を送り込んだ。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||


なぜ、この時期、公務削減が発表されたのか?

12月23日の「生前譲位について、内閣とも相談しながら」という一言が、官邸を怒らせたと、私はみる。

ここで、この時期の原稿として、「内閣とも相談しながら」という文言が入っている意味を考えたい。
私が官邸スタッフなら、このタイミングでこの文言を入れることについて、断固拒絶する。
内閣を小馬鹿にした表現と考えるからだ。
そう判断すると、陛下の記者会見原稿は、宮内庁長官の決裁を経たものではなさそうだという結論に辿りつく。

よって、官邸・宮内庁長官側は、来年の年初、「新年にあたっての感想」の機会を利用、「生前譲位もしくは生前譲位時期を宣言?」することを察知した可能性がある。

それを防ぐべく、「新年にあたっての感想」に係わる公務削減が発表されたと私はみる。

自由に、事前校閲なしに語れる機会がない方が、政権にとって都合がいいと私は考えるのである。
従って、公務削減措置は、(内閣の承認を経ず)勝手に生前譲位宣言をさせない(不敬と言われかねない表現であるが、実務ベースの表現として採用)ための措置と解するのである。

年間公務リストはこうなっている。

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http://www.kunaicho.go.jp/about/gokomu/kyuchu/kyuchu.html

宮中のご公務など

新年祝賀・一般参賀
天皇誕生日祝賀・一般参賀
親任式
認証官任命式
勲章親授式
信任状捧呈式
ご会見・ご引見など
拝謁・お茶・ご会釈など
午餐・晩餐
園遊会
宮中祭祀

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

生前譲位年月を指定して譲位宣言するとしたら、「新年にあたっての感想」が一番フリーハンドで言いやすいタイミングであることに気づかれたであろうか?

すなわち、生前譲位発言はあったものの、今回の宮内庁長官?による措置によって、その実現はかなり遠い先のことになりそう、早くて数年先であろうと私は推定するのである。

その間、フリーハンドで公式発言できる機会はなくなったのである。言えば…………ということなのである。

以上

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