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2018.01.16 (Tue)

安倍外交「ペトロダラーシステムの防衛⇒北朝鮮対応強化」のシナリオ

目立たないニュースだが、世耕大臣がサウジアラビアを訪問した。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018011400288&g=pol

日サウジ協力、重要で戦略的=世耕経産相、国王と認識共有

 【リヤド時事】サウジアラビアを訪問中の世耕弘成経済産業相は14日、首都リヤドでサルマン国王を表敬訪問した。世耕氏は脱石油依存経済を目指してサウジが進める経済社会改革について「日本が真剣に支援する姿勢にいささかも変わりはない」との考えを伝え、日本が改革を支援する枠組み「日・サウジ・ビジョン2030」での両国の協力が重要で戦略的なものであるとの認識を国王と共有した。
 エネルギーを輸入に頼る日本にとって、サウジは最大の原油供給国。リヤドでの一連の日程を終え、記者会見した世耕氏は「(サウジの)経済改革がしっかり進んで地政学的安定度がさらに増すことが日本の国益にもつながる」と強調した。(2018/01/14-23:37)

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

サウジのファンド支援を表明しているソフトバンクが、携帯部門の東証上場を発表した。
タイミング的には、サウジ支援に回す金(2兆円)を上場資金でひねり出すと読む。

そもそもソフトバンクも孫正義も嫌いだが、事実から導かれることを推論しようとしている。そうご理解いただきたい。



ここで、もし、日本政府もソフトバンクもサウジ支援に回らなかったらどうなるか?

結果は、以下の指摘のとおりと予想。

―― 参考情報 ――――――――――

サウジアラビアが破綻すると、ペトロダラーシステムも終了かな
https://ameblo.jp/ghostripon/entry-12116340092.html

プーチンがいま考えていること。ロシアが米国を倒す5つのステップ
http://www.mag2.com/p/money/5719

―――――――――――――――――

ここで、先日引用した、「コールダー・ウオー」(マリン・カツサ)から、気になる部分を再掲したい。


||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-828.html

金との兌換停止を発表したニクソンは、キッシンジャー国務長官をサウジアラビアに遣った。キッシンジャーはサウジ王朝に対して次のような条件をオファーした。サウジアラビア(つまり同国の石油基幹設備)をアメリカは防衛すると約束した。同国が欲しがればどんな兵器も売ると約束した。イスラエルからの攻撃だけではなく、他のアラブ諸国(たとえばイラン)などの脅威からも守ると伝えた。さらにサウジ王家を未来永劫にわたって保護することも確約した。サウジ王家にとって、特に最後の約束は魅力的だった。

アメリカは見返りに二つのことを要求した。一つは同国の石油販売はすべてドル建てにすること、そしてもう一つは、貿易黒字部分で米国財務省証券を購入することであった。

サウジアラビアは人口が希薄でありながら莫大な石油資源を保有している、しかし危ない隣人(隣国)に囲まれている。宗教指導者がおかしな命令を下せばたちまち虐殺事件が起こるような国が隣人である。そうした国がいつサウジアラビアを狙ってもおかしくはない。サウジ王朝や支配層にとって、アメリカの保護の確約は魅力的だった。
サウジアラビアがこの要請に応える協定書にサインしたのは一九七四年のことであった。一九七五年には、ニクソンとキッシンジャーの狙いどおりOPECの他のメンバーも原油のドル建て取引を決めた。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||



この文章には、二つ、気になる点がある。

キッシンジャーが果たした役割が書かれていること。
サウジアラビアが、ペトロダラーシステムの要であること。



そして、オイルショックが、ペトロダラーシステム導入の前処理として………………

資源価格が貴金属並の資産価値を生むことを、誰かに知らされ本当にそうなるのか確認するために、彼らは結束してそういう行動に出る。実際そうしたのではなかろうか。

私は、筋書きを書き彼らに示唆した人、示唆され本気になった人の存在を推論として書いている。

実際、イラクのフセイン大統領が、クウェート侵攻したのは、アメリカ大使が唆したとされる。一大使の判断で言うはずがない。その裏には、あの人物がいるとみなくてはならない。

―― 参考情報 ――――――――――

仕組まれた9・11 【6】イラン革命と湾岸戦争   田中 宇
https://tanakanews.com/s911_06.htm

―――――――――――――――――

さて、サウジアラビアが実際の協定書にサインしたのは一九七四年であるとしているが、彼らは結束したことによる効果を十分に確認し、ペトロダラーシステムが条約として成立、維持されることとなった。

マリン・カツサの一文は、石油ショックの筋書きを書いた黒幕が誰であるかを暗示している。

しかし、ペトロダラーシステムは綻びを見せつつある。アメリカが巨大な軍事力を背景に世界の紛争に介入、相次ぐ浪費………………対して、ロシアは無駄なことはせず着実にシエア拡大に成功しつつある。

このまま放置すれば、ペトロダラーシステムは早晩崩壊する。上述で紹介した記事の予想どおりになる。

このタイミングで、第二次安倍政権が発足。アベノミクスを掲げ、日本経済は復活しつつある。同時に世界経済について好影響を与えつつあると評価されている。
その状況でのサウジ訪問。アベノミクスとペトロダラーシステムとの協調を世界に印象づけることになる。



その一方で、北朝鮮に係わる軍事的緊張は続いている。

・安倍政権は、ペトロダラーシステムの防衛のために、アメリカ(キッシンジャー)に協力
・安倍政権は、(アメリカ本土を狙う)北朝鮮制裁をさらに強化するために、東欧6カ国を訪問

という貸しを先につくっておいて

「在日米軍等の防衛協力強化」と取引したのではないかと私は推測する。



過去30年間くらいの日本外交は、アメリカから貿易摩擦を口実に、仕方なく米国債購入枠を増やす、後始末対応に追われた。
が、安倍首相は(外交的に無策だったオバマ大統領時代)外交的に先手を放ち、それがドル防衛に繋がることを発見?、(没落しつつある?)アメリカに先に貸しをつくることで日本の国益を強化しようとしているかもしれない。

要約するとこうなる。

キッシンジャーがとった当時の戦略は、(巨大な軍事費を支出する)アメリカ一カ国に富を集中する戦略として賞賛されるべきものだが、現状を放置し続けると西側諸国がロシアプーチンの(エネルギー)戦略に屈することになる。そうなることを避けるべく、安倍首相がアベノミクスを掲げ、ペトロダラーシステムとの協調強化を試みている。

そういう動きを察知してか、アメリカの株式市場(NYダウ)は連日のように史上最高値を更新。日本の株式市場(日経平均株価)もバブル崩壊後の戻り高値を更新中である。

アベノミクスは、(効力がなくなりつつある)ペトロダラーシステムを延命させつつ、トランプ大統領が掲げる「アメリカ・ファースト」政策とも協調し、世界経済を支える役割を担っている、というシナリオが導き出されてくるのである。

すなわち、現時点において、安倍首相は、トランプ外交最有力の代弁者であり、キッシンジャー外交の有力な継承者という評価となるのである。



以上

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