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2017.11.07 (Tue)

日米首脳会談  安倍首相は言いにくいことすべてをトランプに言わせた?

本稿、日米首脳の真意がどこにあるのかという視点から、この数日間に起きた事象分析に係わるシナリオを、何度も組み換えた末に閃いたもの。

また、本稿は、日米首脳会談での一連のトランプ発言が、安倍首相が国内世論対策的に、すなわち内閣支持率維持上、言いにくいことを安倍首相のために露祓いもしくは代弁したのではないかという視点からまとめたもの。

トランプが安倍首相のために露祓い、代弁したと思われる項目は、全部で5項目あるとの結論に達した。
以下、5項目の詳細。


■その1 日韓交渉では埒が明かず、どうしてもトランプの助太刀が欲しい「朝鮮半島有事、邦人退避策」

日米首脳会談の最大のテーマは、「朝鮮半島有事、邦人退避策」ではないかと私は見ている。
韓国政府は、この点についての日本からの要請を無視するか、非協力な姿勢を見せてきた中で、在韓邦人の退避を在韓米国人とセットで対応する様、安倍首相はトランプに求めたのではないかと私は解する。

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http://www.yomiuri.co.jp/politics/20171104-OYT1T50126.html

朝鮮半島有事、邦人退避策をトランプ氏と協議へ
2017年11月05日 06時00分まとめ読み「緊迫・北朝鮮」はこちら
特集 北朝鮮

 安倍首相が、5日に初来日するトランプ米大統領と、朝鮮半島有事が発生した際の在韓邦人退避の方策について協議する方向で調整していることがわかった。

 約6万人の在韓邦人や、20万人以上と推定される在韓米国人の退避は、有事対応の最大の焦点で、日本政府は在韓米軍による陸路・海路などでの輸送を、退避計画の基本に据えたい考えだ。

 トランプ氏は核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への対応として、軍事措置を排除していない。マクマスター米国家安全保障担当大統領補佐官は2日のインタビューで、「(アジア歴訪で)軍事措置の可能性について話さなければ無責任なことになる」と述べており、日米首脳会談などでは朝鮮半島有事への対応が議題となる見通しだ。

(ここまで310文字 / 残り542文字)
2017年11月05日 06時00分

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

トランプは韓国訪問で、朝鮮半島有事の際、在韓米国人と在韓邦人をセットで退避することに、韓国政府の最終確認を取りつけることになると予想する。米韓首脳会談の話題はそれ以外、存在しないのではないかとということだ。

■その2 「北朝鮮に対し拉致被害者の無条件帰国が米朝開戦の最後通牒となる」ことをトランプに表明させる?

安倍首相は、拉致問題解決の最終的な解決を目指している気配がある。イバンカ大統領補佐官来日中のブルーリボンバッチ着用、トランプ来日中の北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさんや拉致被害者の家族との面会があった。2つとも異例なことだ。

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https://samurai20.jp/2017/11/ivanka/
【拉致問題】イバンカ大統領補佐官、ブルーリボンバッチを着用。訪韓はキャンセル【素晴らしいと思ったらシェア】

11月2日よりトランプ大統領の長女であるイバンカ大統領補佐官が来日していた。報道でも大きく取り上げられているが、イバンカ女史がブルーリボンバッチを着用してくれたことに言及したメディアはなかったように思う。
ネットでは有名な話だが、イバンカ女史は訪韓をキャンセルしている。だが、7日にはトランプ大統領の訪韓が決定しており、韓国の国会で演説を行う予定だ。この部分は、我が国としても強く注目すべきである。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017110600641&g=pol

トランプ米大統領、曽我さんらと面会=拉致被害者帰還へ努力

 トランプ米大統領は6日午後、東京・元赤坂の迎賓館で、北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさんや拉致被害者の家族と面会した。米大統領が拉致被害者と直接会うのは初めて。
〔写真特集〕日本人拉致事件

 トランプ氏は面会後、安倍晋三首相と力を合わせて拉致被害者が肉親の元に戻れるよう努力すると語った。
 トランプ氏は9月の国連総会の演説で、横田めぐみさんを念頭に拉致被害者に言及。面会には、核・ミサイル問題に関心が集中し、拉致問題が置き去りにされるのではないかという日本側の懸念を払拭(ふっしょく)する狙いがある。 (2017/11/06-15:14)

http://www.yomiuri.co.jp/national/20171106-OYT1T50054.html?from=ytop_top

トランプ氏「拉致被害者、愛する人のもとに」
2017年11月06日 21時36分
特集 トランプ大統領

 来日中のトランプ米大統領は6日、東京・元赤坂の迎賓館で北朝鮮による拉致被害者の家族ら17人と面会した。

 トランプ氏は面会後、「被害者が愛する人のもとに戻れるよう、安倍首相と力を合わせていきたい」と述べた。

 面会は約30分間にわたって非公開で行われ、安倍首相も同席した。家族側からは、1977年に拉致された横田めぐみさん(当時13歳)の母、早紀江さん(81)らが出席。78年に拉致され、2002年に帰国した曽我ひとみさん(58)も同席し、拉致被害者としては初めて、米国大統領と面会した。

 面会後に記者会見した家族らによると、トランプ氏は家族一人ひとりと握手を交わし、家族の言葉に真剣に耳を傾けていたという。

 早紀江さんは、小学5年生の時のめぐみさんの写真を見せながら、トランプ氏に「よろしくお願いします」と救出への協力を求めた。

(ここまで364文字 / 残り137文字)
2017年11月06日 21時36分

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

安倍政権の拉致問題の取り組みについて、否定的な見解(安倍首相は真面目に拉致問題に取り組んでいない)を述べられた方がおられる。が、今回の日米首脳会談における以上の演出は、私は思い浮かばない。かつて、政権の対応が不真面目だと述べられた方、何を具体的にどうすれば良いのか、手順とシナリオを提言すべきだ。
私は、安倍首相は、安全かつ着実な取り組みを続けているように見えるし、拉致問題については、政府対応について批判的な人たちの話を一切聞く必要はなくなったように思う。

イバンカ女史の訪韓キャンセルは、警備について韓国政府が熱心でないことへの反発、すなわち、トランプ訪韓に対する大甘な警備体制への警告であろうと解する。

―― 参考情報 ――――――――――

【東亞日報】このタイミングで? トランプ氏の訪韓前に…政府がテロ警戒レベルを引き下げ ネット「これは暗殺狙ってるだろ」「さすがは斜め上っぷり」[11/2]
http://asian-news.net/archives/terrorism-alert-level-cut-in-korea.html

―――――――――――――――――

■その3 トランプに露祓いさせた「自衛隊による北朝鮮ミサイル迎撃」

小坪しんやは、安倍首相が米国製兵器で撃ち落とせなかった場合のリスクを恐れ日本政府が北朝鮮ミサイルを迎撃してこなかったと分析している。
しかし、トランプに「日本は武士の国」と言わせることによって、今後は、北朝鮮ミサイルの迎撃が可能になったと私は解している。

―― 参考情報 ――――――――――

「日本は北ミサイルを迎撃すべきだった」? 「武士の国なのに理解できない」米大統領が疑問表明か
http://www.sankei.com/world/news/171105/wor1711050018-n1.html

北ミサイルを迎撃できる日本になった。トランプ大統領の訪日の分析【納得したらシェア】
https://samurai20.jp/2017/11/intercept-3/

―――――――――――――――――

■その4 トランプに露祓いさせた「米国製兵器購入等に伴う防衛予算増」

安倍首相は、防衛費の大幅増加を口にすると、国会審議が空転し、内閣支持率低下になることを懸念している。
そこで、まず、トランプに自動車産業の輸出問題について言及させ、世論的に反発しにくい状況の中で、続けてF35の購入について発言があったと私は解している。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://www.yomiuri.co.jp/economy/20171106-OYT1T50044.html?from=ytop_main2

トランプ氏「車、輸出するより米国内で生産を」
 
2017年11月06日 14時25分
 
 来日中のトランプ米大統領は6日午前、東京都内のハガティ駐日米大使公邸で、日米の企業経営者らを前に、「大幅な貿易不均衡がある」と述べ、対日貿易赤字の大きさに強い不満を表明した。
  
 トランプ氏は、日本の自動車メーカーに対して、「輸出するより、米国内で生産してもらいたい」と注文をつけた。北朝鮮情勢が緊迫する中で、赤字を減らす手段として、「安倍首相は米国製の装備品を注文するべきだ」とも求めた。

 離脱した環太平洋経済連携協定(TPP)については、「正しい考え方ではなかった。最終的に私が正しかったと証明される」と述べ、復帰の考えはないことを改めて強調した。「TPP以上の貿易を進める。仕組みが複雑でない貿易をする」とも語り、2国間の協定を重視する考えも示した。

2017年11月06日 14時25分

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||


―― 参考情報 ――――――――――

【日米共同記者会見】トランプ大統領「日本は最新鋭のステルス戦闘機F35など、アメリカの兵器を大量に買う」
http://hosyusokuhou.jp/archives/48804844.html

―――――――――――――――――


■その5 北朝鮮勢力に対する口座凍結対象拡大を日米首脳会談に併せて実行

トランプは、「北朝鮮のテロ支援国家再指定」を視野に入れているそうだ。すなわち、再指定は、北朝鮮に係わるほとんどの組織の口座凍結を意味する。
安倍首相は、アメリカによる「北朝鮮のテロ指定国家再指定」に先立ち、北朝鮮への追加制裁で35団体・個人の資産凍結を表明した。日米首脳会談がないタイミングで表明すると、国内の朝鮮人組織が反発、第一次安倍政権で起きた事態再発の懸念があったと私は解している。

―― 参考情報 ――――――――――

安倍首相が北朝鮮への追加制裁で35団体・個人の資産凍結を表明 「核・ミサイル問題、拉致問題の解決に向け決断した」 
http://www.sankei.com/politics/news/171106/plt1711060025-n1.html

6日に日米首脳会談 トランプ大統領「日本は重要な同盟国だ」 北朝鮮の「テロ支援国家」再指定も視野
http://www.sankei.com/politics/news/171105/plt1711050027-n1.html

―――――――――――――――――


総括に入りたい。

安倍首相は、「トランプ氏と北朝鮮問題の最新情勢を分析し、今後の方策で完全に一致した」としている。
トランプは、「安倍首相と連携、被害者の帰国に全力で取り組む」と明言した。

―― 参考情報 ――――――――――

安倍首相「トランプ氏と北朝鮮問題の最新情勢を分析し、今後の方策で完全に一致した」
http://www.sankei.com/politics/news/171106/plt1711060022-n1.html

「安倍首相と連携」「拉致は悲しい出来事」トランプ大統領、被害者の帰国に全力
http://www.sankei.com/world/news/171106/wor1711060051-n1.html

―――――――――――――――――

この二つの発言は、北朝鮮が「拉致被害者の無条件帰国」を受け入れず、ミサイル開発放棄、核開発放棄をしないなら、トランプが米朝開戦を最終決断する?ことを意味している。

拙ブログは、拉致被害者の無条件帰国が、最後通牒になるだろうと予想。

トランプの対応経緯から察するに、安倍首相が日本の首相として懸念している上記5項目について、トランプが安倍首相の目線で丁寧に耳を傾け、日米一体となって処理しようとしているように見える。

直前に、パールハーバーに立ち寄り、「リメンバー・パールハーバー」発言があったが、これは、米朝開戦に備え、日本政府と一致団結して備えるうえで、アメリカ国内の一致団結を促すための、「おまじない」みたいなものと私は解している。


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http://www.yomiuri.co.jp/world/20171104-OYT1T50081.html?from=ytop_top

トランプ氏「リメンバー・パールハーバー」
 
2017年11月04日 19時41分

 【ホノルル=黒見周平】トランプ米大統領は3日、ハワイの真珠湾(パールハーバー)を就任後、初めて訪れた。

 メラニア夫人とともに、旧日本軍に撃沈された戦艦アリゾナの上に立つ「アリゾナ記念館」で犠牲者の名前が刻まれた壁に向かって献花し、黙とうをささげた。
 その後、トランプ氏はツイッターに、「リメンバー・パールハーバー(真珠湾を忘れるな)」などと書き込んだが、現地では事前に調整されていた記者団への対応をしなかった。今回は日本への初訪問を控え、歴史問題で厳しい質問を受けるのを避けた可能性がある。

 トランプ氏は大統領選が行われていた昨年5月、オバマ大統領(当時)の広島訪問に関し、「オバマ氏は日本で真珠湾への奇襲について議論したのか」と批判したことがある。

(ここまで326文字 / 残り239文字)

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

という訳なので、今回の天皇陛下謁見の際に、トランプが日米関係がかつてなく良好と発言したのは、安倍首相の政治的立ち位置と日本の国内世論に、トランプ大統領が最大限配慮していることについて、言い方を変えて表明したと私はみている。

―― 参考情報 ――――――――――

「日米関係はかつてなく良好です」と米大統領、天皇陛下に
http://www.sankei.com/life/news/171106/lif1711060027-n1.html

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安倍首相に批判的な人が読めば、本稿は、拙ブログ管理人が自分を納得させるために、無理やりこじつけた自己満足的解釈に読めるかもしれない。

が、拙ブログ管理人は、安倍首相無条件支持派ではない。
安倍政権が、ファジーでソフトランデイング的過ぎたことについて、不満を持っている。

この数日間起きたことについては、外乱を排し素直に繋ぎ合わせた結果、トランプが安倍首相が懸念していることすべてをトランプが事前に正確に理解、安倍首相のために露払いし、代弁しようとした起きたことではないか、という見立てに最終的に辿りついたことを告白し、本稿を終える。

以上

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