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2017.10.01 (Sun)

安倍首相は「ファジーなソフトランデイング路線」をやめるべきだ

私は、最近の安倍政権をこうみている。

基本的には支持するが、政策的に、ファジーであり、ソフトランデイング路線ばかり選択している。
自民党の議席は、先の衆参の選挙にて、次世代の党を壊滅状態に追い込み、議席的には、ほぼ上限にある。

次世代の党に1議席も許さなかった選挙戦を選択、次世代の党は壊滅、田母神俊雄逮捕を容認したことで、保守政界の右寄りの領域に隙間が生まれた。

拙ブログは、次世代の党が壊滅状態となった関係で、ブログ原稿テーマを政権マターのものに変えざるをえなくなった。

安倍首相とその側近は、多くの保守系ブロガーが、次世代の党の話題から政権マターのテーマに変更したので、満足しただろう。



しかし、そこに、政治的隙間が生まれた。



自民党よりも右寄りの政治路線を選択して、新党を立ち上げ、わかりやすい公約を連呼して、政権奪取を狙おうと考える政治家が出現したのである。

小池百合子である。

小池百合子は、その隙間に入り込み、風を起そうとしている。
既に、小池旋風というか小池劇場真っ只中にある。



水間政憲は、今回の選挙を明治維新に匹敵する歴史的選挙と位置づけている。拙ブログも、戦後最も重要な選挙だという認識である。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/blog-entry-2587.html

●緊急拡散希望《反日国会議員(政党)リセット選挙》

■この総選挙は、
事実上、明治維新に匹敵する歴史の「メルクマール」になり得る選挙なのですが、
マスメディアも評論家も気付いてません。

これまで歴史の転換は、組織が行ってきたことより、
思想(政治哲学)に裏打ちされた個人の存在の影響に基づいて、
実行されてきたのが歴史の事実です。
現在、その個人は、歴史的偉業を達成しようとしている小池百合子氏なのです。

いま小池氏は、個人の「政治哲学」に裏打ちされた「巨大な磁場」の中心にあり、
総選挙後には自民党もその渦に巻き込まれることでしょう。

中略

その情景の中で、「首班指名」などちっぽけなことですので、
この総選挙の後の政治風景は、ガラッといっぺんしていることでしょう。

マスメディアのばか騒ぎの中で、初の「女性総理」などと囃し立ていますが、
その表現が「女性差別」と認識してないマスメディアはバカばかりです。

小池百合子氏は政治家として、抜きん出た「能力」の持ち主であり、
男性中心社会の中で堪え忍んで、ここに至ったことは、
男性国会議員100人位合わせた「実力」を兼ね備えていたことになり、
国会のリセットと同時に、国民の財産である「テレビ電波」を
無駄遣いしているテレビ局もリセットしていただけれることを国民は期待しています。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

水間政憲は、「テレビ局のリセット」も必要であると締めくくっている。
安倍自民党は、この点を見落としている、そんな気がする。



さて、自民党過半数割れの予測が出ているそうである。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://ponko69.blog118.fc2.com/blog-entry-4551.html

自民党過半数割れ予測の衝撃

小池百合子の功罪のわずかな「功」の部分は民進党に引導を渡したこと。
それと保守とリベラルの雑居政党だった民進党をバラして分かりやすくしたことである。
民進党と共産党との選挙協力も御破算にした。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

小池百合子はやること為すこと、ズバリ的中している感じである。



そして、西尾幹二が安倍首相を批判したくなることもわかる。

―― 参考情報 ――――――――――

九月「保守の真贋」の出版(一)
https://ssl.nishiokanji.jp/blog/?p=2221

九月「保守の真贋」の出版(二)
https://ssl.nishiokanji.jp/blog/?p=2226

―――――――――――――――――

西尾幹二は、安倍政権支持派の大部分が、無条件肯定派だったとみているようだ。
これに対し、私は、このスタンスだけでは不十分であり、対案を提示、提言する行為が、保守言論界でまったく少数派だったことを問題視している。

実際、安倍談話、慰安婦問題日韓合意に係わる、提言行為が皆無だった。生前譲位特例法案については、法案条文レベルに踏み込んで、かくあるべしと主張した言論人は、数えるほどしかいない。

西尾幹二は、安倍談話、慰安婦問題日韓合意、生前譲位特例法案について、談話原稿文レベル、合意文レベル、法案条文レベルで(事後であっても)修正案等を提示したのであろうか?

批判だけで、安倍首相の翻意を促すことは無理だと言いたいのである。

これらのテーマは、西尾幹二流に言うと、「民族の生存懸けた事案として、保守の立場から保守政権に対し具体的に意見表明する勇気と見識」が必要だったと私は思っている。 

批判する行為だけなら、左程の勇気も見識も必要な気がしない。野党政治屋や左翼活動家、保守の街宣活動家たちが既にやっているではないか?
野党政治屋がやっている批判とどの程度違うのか?西尾幹二の文章を読んでもわからない。



本題に戻りたい。

さて、小池百合子は政治信信条的に、安倍晋三よりも右寄りである。私はそう見ている。
政治家安倍晋三は、第一次安倍政権時代の失敗?に懲りて、第二次安倍政権では、ファジーなソフトランデイング路線を年を追うごとに選択している。

私は、次世代の党支持時代から、安倍政権支持派であるが、この「ファジーなソフトランデイング路線」に飽き飽きしている。

一方、小池百合子は、候補者選抜で見せたように、リベラルは排除する!と正々堂々と反日勢力に切り込んでいる。

これに対し第二次安倍政権は実績的にどうだったか。

集団的自衛権解釈変更、平和安全法制、着々と憲法改正に向けた段取りは進んでいるが、反日勢力への追及、措置が今一つな印象がある。
慰安婦問題、朝日新聞報道については、腰砕け状態だったように見える。
二重国籍、森友生コン事案、見てみぬふり状態に見える。



はっきり書こう。
先頭に立って、反日勢力と戦う!そういう姿が自民党の中に見えないのである!



一方、小池百合子は、都知事として結果は出ていない。結果がどうなるか怪しいものだ。それでも先頭に立ち、戦闘を指揮し、ハードランデイング路線を厭わない。リベラルを排除するとの意思表示は、なかなかできるものではない。

この状況で、小池百合子が、時と場合によるが、「ハードランデイング路線で勝負を賭ける決戦」を挑まれたらどうするのか?



小池百合子は、ただ、その時の論戦を通じた、勝負に勝つためにそうするのである。その後に起きた問題を処理する能力、気力はまるでないとみていいだろう。



ギリシア時代における、聴衆を前にして、二人の政治家が演説する場面を想定したい。相対する二人は、弁論合戦で勝利するために、すべてを動員するのだ。
小池百合子は勝つために、なりふり構わず、ハイレベルの選挙戦略で臨んでいる。

これに対し、安倍自民党は、ファジーなソフトランデイング路線の延長線上の、極めて堅実な手法で選挙戦を闘うつもりのようである。

―― 参考情報 ――――――――――

与党、とがる対抗心 安倍首相、引退・谷垣氏地元で遊説「愚直に政策訴え」と暗に希望の党批判
http://www.sankei.com/politics/news/171001/plt1710010005-n1.html

―――――――――――――――――



ここで問題提起しておきたい。

小池百合子が政権奪取のために仕掛けるであろう、ハードランデイング路線
に、「ソフトランデイング路線一辺倒だった安倍首相」は太刀打ちできるのか?



それで世論は納得するのか?
過半数の議席を維持できるのか?



安倍首相は、引退する谷垣元自民党総裁で、従来のスタンスを強調して演説したようだ。

しかし、事態は有事モードである。北朝鮮問題をきっかけとした国家の危機が刻一刻と近づいている。

安倍首相は、有事モードで演説しているのか?
有事モードとは、すなわち、ハードランデイング路線への転換を意味する。

日本を取り巻く国際状況、小池百合子の政権奪取の野望そしてハイレベルな選挙戦略と対抗し、選挙戦に勝利するには、安倍首相は、ハードランデイング路線への転換を意識すべきではないのか?

それは、「公約の一部練り直し」を意味する。

自公と希望の一騎打ちの選挙に、選挙戦の様相は一変したと私はみている。その点において、反日勢力が、がっかりするような政策で国民各層が拍手喝采するような公約を一つ入れる(たとえば、反日NHKの民営化)、そういうレベルのことをしない限り、有権者の関心を引きつけ、「希望の党」の勢いを食い止めることは難しいのではないか?



仮に現有議席を獲得できたにせよ、小池百合子に政策的に振り回されることを懸念する。

理由は、簡単だ。第二次安倍政権が、ファジーなソフトランデイング路線を選択し過ぎたために、風をおこすことに成功した小池百合子が放つ矢による破壊力が増したのだ。



繰り返す。あの選挙で、次世代の党を壊滅させなければ、小池百合子は国政の足掛かりを得ることはなかったかもしれないのだ。



希望の党の支持率急上昇は、「ファジーなソフトランデイング路線を選択し過ぎたことによるマンネリ感」への反発、誰が首相になっても、戦後レジーム脱却が、一向に進まないことへの苛立ちが原因としてあるのではないか?



そういう意味で、安倍首相は、一点突破的発想で、特定の反日勢力を一網打尽にするくらいの看板政策を、重点公約の一つとして追加する必要があるのではなかろうか?既に、選挙パンフレットが出来上がっていても、バージョン2として変更分を配布すべきだろう。

政治に「もし」はないが、先の衆参の選挙にて、次世代の党の議席獲得のために安倍自民党が配慮していたら、今回の選挙で小池百合子が国政政党を立ち上げようとは思わず、自民党が浮足立つことはなかったように思う。



杉田水脈が自民党公認で出馬するそうだが、

―― 参考情報 ――――――――――

【速報】日本のこころ・杉田水脈が自民党から出馬決定!希望の党からの誘いは辞退し自民党へ
http://hosyusokuhou.jp/archives/48802112.html

―――――――――――――――――

保守結束の起爆剤として、落選続きの次世代の党候補者(たとえば、西村眞悟氏)にも公認機会を与えるべきであることを指摘し、本稿を終える。

以上

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15:31  |  選挙  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)

Comment

政治的隙間の一つを確実に捕らえてますね

小池ポジションか国防強化型リベラルという二つの領域というブルーオーシャンのうちの一つを取られてますからね。

きちんと国防やりつつ福祉が厚い北欧のケースもありますし、直接税回帰、資産課税強化の方針もあります。

非常にマトリックスが組みにくい選挙であるのは確かです。

現実に問題なのは、一体どこまで日本は軍事的に行動すべきかの明確な具体像が見えてこないところでしょうか。

いい落とし所としては、安保理や国連総会の決議で日本は棄権なりした上で、可決されたものについてはその範囲で実行出来る。
アメリカとの協力もその範囲で実行する。
これならば、きちんと説明すれば、今の国民の意識との解離も少なくいけそうな気がします。


Suica割 |  2017.10.01(日) 16:11 | URL |  【編集】

具体的に書くべきかも知れないこと

とにかく、国連の決議があるまでは、他国領に上陸はしない。
軍事的に脅威となる直接の物以外は攻撃目標とはしない。(流れ弾等によるものは除く。軍事兵器以外は対象にしない。)
集団的自衛権の場合でも、個別的自衛権の場合でも、国際社会の調停に従う。

何でもありのイメージがついてしまうため、大きく揉める。
あくまでも、リミットがあるなかでの話ということを知らしめる必要はあると思います。
Suica割 |  2017.10.01(日) 22:41 | URL |  【編集】

Re: 政治的隙間の一つを確実に捕らえてますね

> 小池ポジションか国防強化型リベラルという二つの領域というブルーオーシャンのうちの一つを取られてますからね。
>
> きちんと国防やりつつ福祉が厚い北欧のケースもありますし、直接税回帰、資産課税強化の方針もあります。
>
> 非常にマトリックスが組みにくい選挙であるのは確かです。
>
> 現実に問題なのは、一体どこまで日本は軍事的に行動すべきかの明確な具体像が見えてこないところでしょうか。
>
> いい落とし所としては、安保理や国連総会の決議で日本は棄権なりした上で、可決されたものについてはその範囲で実行出来る。
> アメリカとの協力もその範囲で実行する。
> これならば、きちんと説明すれば、今の国民の意識との解離も少なくいけそうな気がします。

小池百合子は、リベラル保守政党で選挙戦に臨もうとしている気がします。
管理人 |  2017.10.02(月) 04:52 | URL |  【編集】

Re: 具体的に書くべきかも知れないこと

> とにかく、国連の決議があるまでは、他国領に上陸はしない。
> 軍事的に脅威となる直接の物以外は攻撃目標とはしない。(流れ弾等によるものは除く。軍事兵器以外は対象にしない。)
> 集団的自衛権の場合でも、個別的自衛権の場合でも、国際社会の調停に従う。
>
> 何でもありのイメージがついてしまうため、大きく揉める。
> あくまでも、リミットがあるなかでの話ということを知らしめる必要はあると思います。


安倍首相の国連演説、中川八洋のブログでの提言、などからシナリオ化を試みる可能性があります。
> とにかく、国連の決議があるまでは、他国領に上陸はしない。
国連決議で承認されることで憲法改正云々というしばりを逃れることはあり得ることだと思います。
管理人 |  2017.10.02(月) 04:54 | URL |  【編集】

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