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2016.05.26 (Thu)

伊勢志摩サミットは安倍外交の総決算 外交指南書が存在している?


伊勢・志摩でのサミットが目前に迫っている。
安倍首相は、これまでの外交の総仕上げをしようとしている、と私は見ている。

この日のために、安倍首相は精力的に外交活動してきたのであり、共同宣言に盛り込むための外交活動であったと考えるのだ。

さて、ここに至る経緯を振り返り、ある本を読み、その本が安倍外交の指南書として機能していることに気づいた。

とりあえず、外国訪問実績を参照したい。

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総理大臣の外国訪問一覧
(2006(平成18)年1月から2016(平成28)年5月まで)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/page24_000037.html


2016年

5月1日-5月7日 41 欧州及びロシア訪問
3月30日-4月3日 40 米国核セキュリティ・サミット出席

2015年

12月11日-13日 39 インド訪問
11月29日-12月2日 38 COP21首脳会合出席(フランス)及びルクセンブルク訪問
11月18日-23日 37 フィリピンAPEC首脳会議及びASEAN関連首脳会議(マレーシア)出席
11月13日-17日 36 トルコ訪問及びG20アンタルヤ・サミット出席
11月1日-2日 35 日中韓サミット出席(韓国)
10月22日-28日 34 モンゴル及び中央アジア5か国訪問(トルクメニスタン,タジキスタン,ウズベキスタン,キルギス,カザフスタン)
9月26日-10月2日 33 第70回国連総会出席(米国)及びジャマイカ訪問
6月5日-9日 32 ウクライナ訪問及びG7エルマウ・サミット出席(ドイツ)
4月26日-5月3日 31 米国訪問
4月21日-23日 30 アジア・アフリカ会議60周年記念首脳会議出席(インドネシア)
3月29日-30日 29 故リー・クァンユー元シンガポール首相国葬への参列
1月16日-21日 28 中東(エジプト,ヨルダン,イスラエル,パレスチナ自治区)訪問

2014年

11月9日-17日 27 APEC首脳会議(中国),ASEAN関連首脳会議(ミャンマー)及びG20首脳会合(豪州)出席
10月15日-18日 26 第10回アジア欧州会合(ASEM)首脳会合出席(イタリア)
9月22日-27日 25 第69回国連総会出席(米国)
9月6日-8日 24 バングラデシュ及びスリランカ訪問
7月25日-8月4日 23 中南米(メキシコ,トリニダード・トバゴ,コロンビア,チリ,ブラジル)訪問
7月6日-12日 22 ニュージーランド,豪州及びパプアニューギニア訪問
6月3日-7日 21 G7ブリュッセル・サミット出席(ベルギー),イタリア及びバチカン訪問
5月30日-31日 20 シンガポール訪問
4月29日-5月8日 19 ドイツ・英国・ポルトガル・スペイン・フランス及びベルギー訪問
3月23日-26日 18 核セキュリティサミット出席等(オランダ)
2月7日-9日 17 ソチ・オリンピック開会式出席等(ロシア)
1月25日-27日 16 インド訪問
1月21日-23日 15 ダボス会議出席(スイス)
1月9日-15日 14 オマーン・コートジボワール・モザンビーク・エチオピア訪問

2013年

11月16日-17日 13 カンボジア・ラオス訪問
10月28日-30日 12 トルコ訪問
10月6日-10日 11 APEC首脳会議等(インドネシア)及びASEAN関連首脳会議(ブルネイ)出席
9月23日-28日 10 カナダ訪問及び国連総会出席(米国)
9月4日-9日 9 G20サンクトペテルブルク・サミット及びIOC総会出席(ロシア・アルゼンチン)
8月24日-29日 8 中東・アフリカ諸国訪問(バーレーン・クウェート・ジブチ・カタール)
7月25日-27日 7 マレーシア・シンガポール・フィリピン訪問
6月15日-20日 6 G8ロック・アーン・サミット出席及び欧州諸国訪問(ポーランド・アイルランド・英国)
5月24日-26日 5 ミャンマー訪問
4月28日-5月4日 4 ロシア及び中東諸国(サウジアラビア・アラブ首長国連邦・トルコ)訪問
3月30日-31日 3 モンゴル訪問
2月21日-24日 2 米国訪問
1月16日-19日 1 東南アジア訪問(ベトナム・タイ・インドネシア)

―――――――――――――――――

他の首相と比較し、特徴的に言えることは、

首脳会議みたいな外遊を除けば、各国別訪問件数が突出して多いこと
同じ国を毎年のように繰り返し訪問していること

である。


ここで、一冊の本を紹介したい。その本は「世界を操る支配者の正体」(馬淵睦夫)である。
著者は、元ウクライナ大使、外交指南書を書く動機があり、外交指南書を書く能力も備えている人物である。

この本では、国際外交のアクターが誰であるか、まえがきで規定している。

―――――――――――――――――

3頁

はじめに 最後の希望の旅

現在の世界における主要なアクターは、ロシアと日本、そして国際金融勢力です。アメリカや中国といった国家ではないことに注目してください。結論を先に述べれば、アメリカという国家はすでに国際場裏における主要なアクターではないのです。アメリカ国家(政府)の行動のように見えるのは、アメリカを背後から動かしている国際金融勢力の計画に基づく動きです。

―――――――――――――――――

日本が主要なアクターであると書いてある。
外交指南書としてみた場合は、主要なアクターであるがゆえ、安倍首相は地球儀外交したと解することができよう。


この本に書かれていることを参照し、安倍首相が、中共、韓国、アメリカを後回しにして、中共を取り囲むようにアジア各国、ヨーロッパ歴訪した意味について、考察を試みる。

まずアメリカ。アメリカ外交を支配している主体は、政府機関ではなく、民間シンクタンクであるとしている。

―――――――――――――――――

171頁
このように考えていきますと、なぜロックフェラーたちアメリカの国債銀行家がアメリカの外交政策を支配しるかが理解されるのです。『ロックフェラー回顧録』の中で、アメリカの外交政策を決めているのはロックフェラーとその仲間が主宰する民間シンクタンクの「Council on Foreign Relation」(外交問題評議会、CFR)であるとロックフェラーは明言しています。この点は、国際政治の専門家の間では広く知られている事実ですが、なかなか公言されません。歴代のアメリカ大統領や主要閣僚はまず例外なくCFRのメンバーから選ばれ、彼らはCFRの政策提言に従った政策を実行しています。現在の国際情勢に関するアメリカの政策を巡り、オバマ大統領の指導力低下といった話がよく出ていますが、必ずしもオバマ大統領の責任ではありません。

―――――――――――――――――

そして、TPP交渉や貿易摩擦などで明らかなように、アメリカはグローバリゼーションの旗手である。もちろん、グローバリゼーションは国際金融資本の要求である。

また、外交権は民間シンクタンクが握っていることが意味すること、
外交権が実質ないオバマと会談する意味がどこにあるのか?ということになる。

では、中国について、馬淵睦夫はどう見ているか?

―――――――――――――――――

3頁

中国も同様です。中国の場合は、ビジネスに精を出している共産党や人民解放軍のエリートの私益に基づく行動であって、中国国家の国益に基づいたものではありません。

209頁

中国のグローバル市場化は、鄧小平の改革開放路線に始まりました。アメリカ、日本、欧州の製造業などが一斉に安価な労働力を求めて中国へ進出しました。改革開放で潤ったのは、国営企業や公営企業を牛耳る中国共産党幹部や人民解放軍のエリートたちであり、彼らは、欧米の資本と組んで中国労働者を搾取して巨額の蓄財に成功しました。

韓国、中国のグローバル化経済に共通するのは、国民の利益が無視されていることです。両国には、国民経済が存在しません。このような実態こと、アメリカ資本の求めるグローバル化した市場経済の正体なのです。

―――――――――――――――――

中共首脳が私益の代表者であるという指摘は、戦前の(国家としての体をなしていなかった)中華民国と実態が変わっていないことを意味する。既に、中共経済は、グローバリゼーションに組み込まれたとしている。

指導者が私益に走り、経済的にグローバリゼーションに組み込まれた中共指導部と会談する意味は、どこにあるのかということになる。

中共の扱いについて、ロックフェラーと話をした方が早い気がする。
そのロックフェラーについては、来日時、首相夫人が随行対応したことが知られている。

では、韓国はどうか。馬淵睦夫はかく指摘する。

―――――――――――――――――

209頁

韓国は1977年の通貨危機の結果、IMFの管理下に入り、外貨による徹底的な民営化を強いられました。最近まで我が国においても韓国経済礼賛者が多く見られましたが、韓国は韓国国民の福利を増進する国ではありません。サムソンも他の主要な企業も外資が支配する外国企業です。韓国内では国民の間に格差が広がり、外資と組んだ一握りの企業家が潤う一方で家計の借金は増大を続けています。これが典型的なグローバル市場化の実態です。

―――――――――――――――――

韓国の政権は、一見親日的な朴政権ではあるものの、これまでの経緯、捏造慰安婦問題への対応を見る限り、北朝鮮勢力に乗っ取られ、朴政権は右往左往している。

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【拡散希望】韓国は北朝鮮に乗っ取られたのです。盧武鉉は北のスパイです。韓国は完全に敵国です。日本の癌かつ不法入国犯罪者集団である在日朝鮮人を追放しましょう。
http://blog.livedoor.jp/genkimaru1/archives/1729991.html

衝撃!韓国の財閥企業の労組も北朝鮮に乗っ取られていた!
http://brief-comment.com/blog/northkorea/50521/

韓国挺身隊問題対策協議会
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%93%E5%9B%BD%E6%8C%BA%E8%BA%AB%E9%9A%8A%E5%95%8F%E9%A1%8C%E5%AF%BE%E7%AD%96%E5%8D%94%E8%AD%B0%E4%BC%9A

―――――――――――――――――

日本のマスコミは、一時期、日韓首脳会談が行われないことを殊更問題視したが、政治的に北朝鮮に乗っ取られ、経済的に外資に支配され、国家間の約束を反故にするような国と、交流する意味は常識的にはない。

これらの情報から、政権としてはもちろん、国家としての体をなしていないと私は見ている。

これらの記述などから、オバマとの会談回数が少ないこと、中共との首脳会談、韓国との首脳会談がない期間が続いたことについて、納得するのである。

すなわち、米中韓は

・外交権が民間のシンクタンクに握られた国
・グローバリゼーションに組み込まれた国
・他国を本社とする多国籍の外資系企業に乗っ取られた国
・政治的に他国に乗っ取られた国

のどれかが該当する。少なくとも、民主党政権時代のように、日中韓中心で外交活動する必然性は、道理としてない、と馬淵睦夫は指摘したのである。

むしろ、そうでない国、イギリス、ドイツ、フランス、ロシア中心で外交活動した方が、国益を追及することに繋がる可能性が強いのである。

では、イギリス、ドイツ、フランス首脳と再三会談する意味はどこにあるのか?

これらヨーロッパ首脳が、EUの枠内であり、国際金融資本に立場的に近く、オバマとは異なり背後にいる金融資本から外交権を付与されているためであろうと推定する。

ここで、日露首脳会談に際して、オバマが再三するな!という趣旨で警告した意味がどこにあるのか、考えたい。

【佐藤優】日露首脳会談をめぐる外務省内の暗闘 ~北方領土返還の可能性~
http://blog.goo.ne.jp/humon007/e/74490298920aa02a5dca915f4527cc19

国際金融資本の横やりでオバマはそう言わされている、と私は考える。

「ロシアが主要なアクター」であるという、馬淵睦夫の指摘を想起すれば

―――――――――――――――――

63頁
欧米諸国はなぜプーチンに嫌がらせを行ったのでしょうか。2008年の中国と逆に考えれば、答えは出てきます。ロシアはまだグローバル市場に組み込まれていないからです。プーチン大統領がロシア市場のグローバル化に抵抗しているのです。そのようなプーチン大統領に対する欧米の警告であったと考えられます。

―――――――――――――――――

ロシアのプーチンが、国際金融資本との協調は考えているものの、行き過ぎたグローバリゼーションには反対のスタンスをとっていると見れば、

かくして消去法的に、各国首脳を眺めた場合

安倍首相にとって、首脳外交してもっとも果実を得ることが期待できるのは、プーチンということになる。

なぜなら

ロシアは日本と同様、行き過ぎたグローバリゼーションについて、反対のスタンス
ロシアは、国際金融資本の寡占支配を排そうとしている

からなのである。

ここで、馬淵睦夫の「世界を操る支配層の正体」のまえがきに、何気なく、「最後の希望の旅」という副題がついている意味について考えたい。

―――――――――――――――――

3頁

はじめに 最後の希望の旅

現在の世界における主要なアクターは、ロシアと日本、そして国際金融勢力です。アメリカや中国といった国家ではないことに注目してください。結論を先に述べれば、アメリカという国家はすでに国際場裏における主要なアクターではないのです。アメリカ国家(政府)の行動のように見えるのは、アメリカを背後から動かしている国際金融勢力の計画に基づく動きです。

―――――――――――――――――

「最後の希望の旅」と書いてあるのは、

安倍首相が、(仮に)行き過ぎたグローバリゼーションを排し、国益を守ろうとする動機を持っているとするならば、

(まえがきにあるように)自らメインアクターであると自覚し
国際金融資本に乗っ取られグローバリゼーションに組み込まれた国(米中韓)ではなく
乗っ取られていない、まだ可能性ある各国を探し訪ね歩き、地球儀外交するしか、(国際金融資本の寡占を)打開するしかないことを意味している。

そのために、安倍首相は国益を取り戻すための、「最後の希望の旅」の中で膨大な外交活動を消化し、その成果を、オバマ広島訪問とセットで伊勢・志摩サミットで結実させようとしているのではないかということを指摘し、本稿を終える。


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