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2017.06.12 (Mon)

【女性宮家に関する天皇陛下への請願書】 公式口上文・趣旨説明文の必要性について

ネット界では、標記請願書提出の呼びかけが始まっている。

拙ブログにおいては、事務手続き的な視点から、かく出稿した。

―― 参考情報 ――――――――――

【女性宮家に関する天皇陛下への請願書】について  [保守系団体への提言]
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-507.html

―――――――――――――――――

しかしながら、ただ、請願書を出しただけては、一笑に付される可能性があることを危惧している。
手続き的には要件は満たしていても!である。

何が足りないか。

それは、請願書提出に係わる、重厚かつ格式ある、口上文・趣旨説明文の存在である。

拡散を急ぎたい方は、とあるサイトの文章をコピペすれば事は足りると考えたかもしれない。

しかし、現実社会は違う。官僚組織は、なかなかに手ごわい。特に、宮内庁などの格式を重んじる組織の場合は!

しかるべき口上文ないし趣旨説明文を伴わない、請願活動は、不満分子の●●●と扱われかねない可能性がある。

残念なことだが、この請願書提出に際し、陛下にその趣旨をお伝えするに相応しい、口上文・趣旨説明文が、最初の呼びかけ人のブログにて確認することできない。

では、自分で一から作成するとなると、不可能に近い。

たまたま読んだ、中川八洋の本「皇統断絶 女性天皇は、皇室の終焉」のまえがきの冒頭部分が、偶然、請願書提出の趣旨に合致する内容であり、かつ格調高い名文であるため、これを本件請願書に係わる、正式な口上文・趣旨説明文の原稿モデルとして採用できそうだと考えた。

以下、当該箇所を転載させていただく。

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皇統を軽んじる日本はいま、かつてのローマ帝国の末路を再現していないだろうか。最後の繁栄を享楽するなかで、その内実は、着実に衰亡への道を転落しているのを、少しは気づきながら、ひたすら眼を瞑り無視しているように思える。

国家の光輝と高貴は、その歴史とその伝統を尊重する美しき崇高な精神に生命を得てはじめて永遠の煌めきをうる。子孫として、祖先の叡智と伝統的制度への敬仰こそが祖先の叡智と伝統的制度への謙虚な義務感こそが、自国の未来への生命源を新たにしうる。
皇室は尊貴である以上に、皇室がなぜ日本の悠久性の淵源であるのかの理由はこれであろう。国民が皇室を戴き崇敬する、その精神と至誠において、”日本国の魂”が顕現され、”日本国の生命”が若返り再生されるからである。国家が栄光に燦然と永続していく力も、国民の自由と倫理を高め、それを擁護する働きも、日本の場合、皇室のご存在と、皇室への国民の精神が、その中核をなしている。

皇室は、永遠の”世襲”である。われら国民の、皇室への尊崇と至誠もまた、永遠の”世襲”である。祖国たる日本に生まれたが故に定まっている”世襲”において、人智をこえた”不文の義務”をわれわれ日本国民は歓喜をもって果たさなければならない。法規することができる権利とは異なって、義務は放棄することはできないから、日本国民である以上、祖先より相続した”世襲の義務”の神聖において、至誠をもって皇室の安泰を祈り、皇室を尊崇できる光栄を感謝するのである。
翻っていま、皇統はまさに絶えんとしている。このようなけーすは、二千年の歴史において、希なる”日本の危機”であり、この危機を回避する方法は、ただ過去の叡智を「発見」し、それに従うしかない。もし、それ以外の道をとれば、危機は必ず拡大し、破滅が決定的になる。過去の叡智を”保守する精神”だけが皇統を救う。
皇統の断絶は、例えば、称徳天皇の御代の終わりにあって、僧・道鏡に皇位
を譲らんとした危機が発生したが、我が身の死を覚悟して「必ず皇緒を立てよ」の宇佐八幡宮の神託を持ち帰って復奏した和気清麻呂という真正の勇者の精神と尊皇の至誠ことは、この過去の叡智の最たるものであろう。

そして、今日の「宇佐八幡宮の神託」とは、いうまでもなく、井上毅が起草した『皇室典範』であり、「必ず男系男子を立てよ」の皇統の大原則である。この「必ず男系男子を立てよ」の皇統永続の絶対原理を護るのに、いま、日本国民は命を惜しんではならない。

神武天皇から今上陛下にいたる一二五代の天皇は、すべて「男系」であられた。女性天皇は八名おられたが、女性天皇として皇誌・皇女をお産みになられたケースは皆無で、このため、「女系の皇胤」はまったく存在しない。女性天皇のなかで、「皇儲→皇太子→天皇」となられたのは、孝謙(称徳)天皇お一方しかおられず、それこそが皇統の危機を招いたのである。「男系による万世一系」が「男系男子による万世一系」に発展したのは、この不幸な歴史に学んでの先祖の慎慮である。現・皇室典範第一条の「男系男子への皇位」の限定は、皇統維持の一大原則である。

また、親王家や宮家は、”男系男子の皇胤”を保存するフェイル・セーフの制度である以上、その当主は必ず男性でなくてはならない。昨今の「女性宮家」論とは、この男系男子の皇胤保存システムを破壊して、皇室の生物学的な自壊を促進すべく、巧妙に考案されたものである。皇統を護持しようとする善き日本人すら軽薄にも洗脳されていて、「女性宮家」論を吹聴する始末であるが、ゆめゆめその謀略に乗ってはならない。”女性宮家は宮家でない”。「女性宮家」こそ、皇胤絶滅への確実な第一歩である。現・皇室典範第十二条の「後続女子の婚姻による臣籍降下」は、皇統維持の絶対原則である。

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結びの文章として、「以上、平成日本、生前譲位付帯決議で表面化した、女性宮家創設検討の動きに対し、我々は、毅然と立ちあがり、皇統永続の絶対原理を護ることを主眼とし皇統の危機を救う目的で、本件請願書の提出を行うものとする」と加える必要はある。

また、上記引用箇所について、冒頭箇所を中心に、一部、謙譲語、丁寧語に書き換えれば、請願書提出活動に係わる、正式な口上書・趣旨説明文になりうるはずだ。

私は、中川八洋が、本件請願書提出に賛同されているかどうか、確認していない。確認する気もない。
が、中川八洋の本を読みつつ、最初の呼びかけ人は水間政憲ではあるものの、過去の著作実績、ならびに昨今のブログ活動状況などから、中川八洋が請願書提出の代表者に最もふさわしいと考えるのである。

よって、ここに、引用・転載させていただいたのである。

以上

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