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2017.05.07 (Sun)

グローバリゼーションの旗手「ジャック・アタリ」絶賛論に惑わされてはならない

欧州の頭脳と呼ばれる、思想家ジャック・アタリについて、二つの説がある。
一つは、カリスマ思想家のように絶賛、肯定する説
もう一つは、ユダヤ主義のグローバリズムの尖兵として、人類全体にとって危険な思想家だとする説


前者は、

“欧州の頭脳”ジャック・アタリが世界のリスクと新秩序を大予言!
http://diamond.jp/articles/-/83873


後者はについては、「世界戦争を仕掛ける市場の正体 グローバリズムを操る裏シナリオを読む」(宮崎正弘、馬淵睦夫)から当該箇所を転載させていただく。

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8~10頁
馬淵

ブレジンスキーと並ぶもう一人の人物、フランスのジャック・アタリは、わが国ではブレジンスキーほど知られてはいませんが、アタリもブレジンスキーと同様世界の計画を知りうる立場にある人物です、そのことは彼の経歴が証明しています。ミッテラン大統領の補佐官として、東西冷戦終結時には特に東西ドイツの統合問題などでヨーロッパ諸国の首脳と摂政して、注目されました。ソ連解体後は、東欧や旧ソ連諸国の復興を援助する欧州復興開発銀行の総裁を務め、さらに、サルコジ前フランス大統領の顧問として、フランスの改革案をまとめました。いわば、ヨーロッパのキッシンジャー的な役割を果たした人物です。
アタリも自著で世界の近未来の姿を公表しています。対談でも触れますが、『21世紀の歴史ー未来の人類から見た世界』を読むと、グローバル市場化の意味をブレジンスキーよりも具体的に論じています。アタリは、いずれ「市場」が国家をも凌駕することになると誇らしげに述べていますが、その理由は明確です。つまり、世界を覆っている市場の力とはマネーの力のことであり、マネーによる支配が歴史を揺り動かしてきたが、その行き着く先は国家も含め障害となるすべてのものに対しマネーで決着をつけることになると、宣言しています。マネーの力とはいうまでもなく国際金融勢力のことを指しています。国家経営も利益を出さなければ市場に併呑されてしまうということであり、国際金融勢力によって国家もゆくゆくは民営化されると予言しているのです。

このアタリの指摘は、今日の世界の現実を正確にいい当てています。現に、アメリカの一部の刑務所は民間企業が運営して利益を上げています。また、軍事分野も国家の独占が失われました。ブラックウオーター(現アカデモ)など民間軍事会社が既に戦闘に従事しています。現在では、東部ウクライナやシリアで顕著にみられます。テロ戦争とは「民営化された戦争」といえるのです。

つまり、戦争の民営化ということは、戦争もビジネスの一環であるということです。すなわち、戦争も市場の一部だということです。

中略

かつての中東のテロとは、イスラエル殲滅とパレスチナ連帯が合言葉でした。ところが、現在の中東テロはイスラム教スンニ派とシーア派の戦いに変質しています。宗派戦争になると相手を絶滅するまで続く終わりなき戦いになる可能性があります。軍産複合体や武器商人にとってこんなに儲かる商売はないのです。

中略

テロ戦争はグローバル市場かの手段といえるのです。

ジャック・アタリは、もう一つ大変重要な予言をしています。それは、グローバル市場化が世界統一政府の樹立につながると指摘していることです。彼は、国家が民営化された後には自然破壊が進み、超格差社会の桎梏の下で紛争が頻発する結果、人類は滅亡の危機に瀕するようになる、と暗黒の未来図を提示して、このような地獄の出現を防止するには世界政府の樹立しかないと断言しているのです。アタリは、世界統一通貨、地球中央銀行、そして世界財務機関、つまり世界統一政府構想を真面目に考えているのです。

もうおわかりのように、世界統一政府を樹立するには地球規模の大混乱、いわば第三次世界大戦が前提条件だといっているのです。ブレジンスキーとアタリの見解は、「戦争」と「市場」が表裏一体の関係にあることを示しています。今後の世界を読み解くキーワードが「戦争」と「市場」なのです。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

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132~133頁
グローバリムの局地、ジャック・アタリの世界観

馬淵
彼(ジャックアタリ)はものすごい反日家で、日本を貶めて韓国を持ちあげているような男ですが、なぜ韓国を持ちあげているかというと、韓国が完全にグローバル経済に組み込まれたからです。
一九九七年のアジア通貨危機のときにIMFからの支援と引き換えに外貨に蹂躙されたからで、韓国モデルがアジアの成長のモデルになるんだといっている。つまり、アジアを外資に支配させようというのが彼の議論の狙いです。
彼にいわせればいまや「市場」は国家をも越えていると。つまり、市場というマネーの力ですべてを解決することができるというわけです。世界の行き着く先は、国家も含め「市場」の障害となるすべてのものに対してマネーで決着をつけるといっているのです。

中略

馬淵
地球マネー市民。究極的には国家も「民営化」されるということを驚くべきことに彼は、堂々といっているわけです。それが「市場」だと。
われわれの常識ではまず世界には国家というものがあって、日本国家があって、市場というのはそのなかのひとつの領域にすぎないとみています。ところが、ジャック・アタリ的な発想、ユダヤ主義的発想は市場が国家を超えるという点で、じつは共産主義と同じです。つまり、国家の外にあるのが共産党であり、国家の外に市場というものがあるということです。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

ここで、引用したジャック・アタリの説について、イギリスについてはEU離脱、アメリカ大統領選挙でトランプが勝利したことで結果は出始めている。
クリントンが大統領になった場合は、ジャック・アタリの説どおりで世界は進み、トランプはそれを否定する流れにいる。しかし、トランプとで万能ではない。国際金融資本に脅され、透かされ、公約見直しを迫られているように見える。

私は、もちろん、トランプ支持の方である。
なぜなら、行き過ぎたグローバリゼーションの弊害が表面化、グローバリズムは一部の大金持ちを富ませ支配力をパワーアップさせ、市場独占化を進め、多くの人が相対的に貧困化し奴隷化、すなわち、世界全体が一握りの金持ちが支配する一つの共産主義体制に移行すると解するからだ。

ここで、ジャック・アタリが、一般論的には誠実ではない予言者だと判断する証拠を示したい。

―― 参考情報 ――――――――――

ジャック・アタリ  エルサレムは世界政府首都
http://www.dailymotion.com/video/xifjbq_%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%82%A2%E3%82%BF%E3%83%AA-%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%AC%E3%83%A0%E3%81%AF%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%94%BF%E5%BA%9C%E9%A6%96%E9%83%BD_news

―――――――――――――――――

なぜ、かくも詳細にイスラエル・パレスチナ問題に言及し、エルサレムを世界政府首都だと語るのか?

彼は、ユダヤ国際金融資本に対しては、誠実な予言者であり、思想的指導者であるかのようだ。

池上彰は、ジャック・アタリについてこう分析している。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/1129

『いま生きる「資本論」』『世界精神マルクス』『「現代思潮社」という閃光』ほか

文池上 彰 プロフィール

2014.09.18 07:00

 佐藤優氏のパワーと生産性の高さは化け物のよう。なんであんなに多数の書籍を出すことができるのか。『いま生きる「資本論」』も、そのひとつ。氏が担当した「資本論講座」での講義の様子を紙上採録しています。

 マルクスの『資本論』を革命の書ではなく、資本主義の内在的論理を抽出した書として説明する手法は鮮やか。共産党流ではない読解法は知的好奇心を満たしてくれます。途中の脱線だけでも読む価値ありです。

 マルクスは、さまざまな読み方が可能な人間です。『世界精神マルクス』を書いたフランスのジャック・アタリは、こう書きます。マルクスは「自由貿易とグローバリゼーションを弁護し、そして革命は、たとえ起こったとしても、資本主義をすべて乗り越えねば、実現などしないだろうと予言していたのだ」

 マルクスを読んだ学生時代を思い出していたら、書店で目に飛び込んできたのが『「現代思潮社」という閃光』。現代思潮社とは! 思わず懐かしくなって買ってしまいました。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

あの池上彰が、マルクスの言葉を引用し。マルクス思想とグローバリゼーションが、同根の思想であると示唆している。

共産主義者たちは、自分たちの子孫を滅亡に追いやる思想に酔いしれている、その愚かさに気づくべきだろう。


以上

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Comment

ジャック・アタリ氏の紹介に感謝します

お恥ずかしいのですが、ジャック・アタリ氏について全く知りませんでした。古希齢を恥じるばかりです。【追記】貴ブログリンク先、鈴木伸行とありますが、鈴木信行が正しいようです。
鈴木信行 公式ブログ
http://ameblo.jp/ishinsya/
中原 |  2017.05.07(日) 20:11 | URL |  【編集】

Re: ジャック・アタリ氏の紹介に感謝します

> お恥ずかしいのですが、ジャック・アタリ氏について全く知りませんでした。古希齢を恥じるばかりです。【追記】貴ブログリンク先、鈴木伸行とありますが、鈴木信行が正しいようです。
> 鈴木信行 公式ブログ
> http://ameblo.jp/ishinsya/

訂正します。ありがとうございました。
事務局 |  2017.05.08(月) 06:40 | URL |  【編集】

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