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2017.05.06 (Sat)

安倍首相  なぜプーチンとの首脳会談が突出して多いのか

直観的な印象なのであるが、ここに来て、安倍首相の会談頻度、1回当たりの会談時間、会談の密度においてプーチンが突出しているような気がする。

たとえば、4月末の日露首脳会談、年末の首脳会談もあったことを踏まえると、今一つ新鮮味がない。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/rss/hoppo/page4_002953.html

今回は、首脳同士会って、墓参の件が一歩前進した感じである。

決して、安倍首相を疑っているのではない。多分、外務省HPに公開できないレベルの協議が行われ、その中の一部、その時点で公開して差し支えないものだけ漸次公開されていると推定している。

安倍首相は、必要があって、戦後を終わらせたい、日本を良くしたい、そういう動機でプーチンと集中的に会談していることは間違いないと思う。

しかし、言論人の中にはそうでない意見、評価があるようなので、どういう見方が為し得るのか、現時点でどういう評価が妥当なのか比較しておきたい、それが本稿出稿の目的である。

プーチンとの会談の頻度、1回当たりの会談時間、会談の密度において、他国の首脳と比較して突出して多い、背景について、とりあえず7ケース想定した。

―――――――――――――――――

■ケース1 平和条約とセットで領土返還を実現したい
■ケース2 時に世界支配層向けにプーチンと外交対応せざるを得ない
■ケース3 北朝鮮指導者の亡命事案の処理と同時に、北朝鮮拉致被害者救出目的でプーチンの協力を得ようとしている
■ケース4 米朝間の紛争となった場合、トランプの名代としてロシアのスタンスについて事前に確認を求めている
■ケース5 国家指導者の中で、世界に対し最も影響力を行使しているのはプーチンなので節目節目でどうしてもプーチンに会わざるを得ない
■ケース6 第二次安倍政権以降、安倍首相がロシアの影響下にある
■ケース7 自民党長老(中曽根元首相)が、プーチンとの会談を催促する

―――――――――――――――――

以下、各ケースについての解説。


■ケース1 平和条約とセットで領土返還を実現したい

外務省HP(日露首脳会談)を読むと、北方領土の墓参について、実施レベルでの協議が進行していることがわかる。

日露首脳会談
http://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/rss/hoppo/page4_002953.html

次回の会談予定の日時も決定していることは、平和条約交渉が順調に進展している証左ということになる。

鈴木宗男は、4月の会談において、平和条約交渉に一歩入っていると、絶賛している。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20170501-OYT1T50097.html

「平和条約に一歩入った、大成功」…鈴木宗男氏
2017年05月01日 23時15分
特集 深層NEWS
 民進党の江田憲司代表代行と新党大地の鈴木宗男代表がBS日テレの「深層NEWS」に出演し、4月27日の安倍首相とロシアのプーチン大統領による首脳会談などについて議論した。

 江田氏は両首脳が合意している北方領土での共同経済活動について、「進めても、領土問題をどう解決するのか道筋が見えない」と語った。一方、鈴木氏は両首脳が航空機による元島民の墓参で合意したことなどを挙げ、「平和条約(締結)に一歩入っている。大成功の首脳会談だ」と強調した。

2017年05月01日 23時15分

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||


■ケース2 時に世界支配層向けにプーチンと外交対応せざるを得ない

プーチンが、就任以降最初に会談した相手が、英国の首相だった。英国首相は、当然、ロンドンシテイ(国際金融資本)の代弁者であるとみれば、安倍・トランプ会談はその意向に沿った対応となる。
安倍首相は、二番目にトランプと会談、年末と4月の安倍・プーチン会談を経て、今回、再び、日英首脳会談、プーチンから世界支配層向けのメッセージが伝達されたのではないかと私はみている。

なお、4月の日英首脳会談、内容を読むと、日英同盟に近いレベルの協議が行われていることがわかる。

日英首脳会談
http://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/we/gb/page4_002957.html

双方に、重大な懸案はない中で、安倍首相が英国の公式別荘に招かれ、双方、前向きに議論、確認したことは、極めて重要である。(外交会談の成果を、お経の念仏みたいなものとして捉える方がいるかもしれないが)


■ケース3 北朝鮮指導者の亡命事案の処理と同時に、北朝鮮拉致被害者救出目的でプーチンの協力を得ようとしている

本ケースは、4月の安倍・プーチン会談の予定議題の一つではないかと私は認識している。

4月の日露首脳会談では、北朝鮮問題について、「安保理常任理事国かつ六者会合のメンバーであるロシアの建設的な役割を促し,国連の場を含め,北朝鮮問題につき日露で協力していくことで一致しました。」としているが、米露交渉の取り継ぎだけでなく、それ以外のことも協議されていると見るべきだろう。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/rss/hoppo/page4_002953.html

―― 参考情報 ――――――――――

・安倍首相訪露の政治的意味  外交史上稀に見る勝負手を放つ?
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-422.html

―――――――――――――――――


■ケース4 米朝間の紛争となった場合、トランプの名代としてロシアのスタンスについて事前に確認を求めている

安倍・トランプ会談の経過、アメリカ海軍の日本海、東シナ海での作戦行動などから、トランプの意向を伝達、ロシアの出方について、日露平和条約締結の前提で、協議する可能性は十分にある。


■ケース5 国家指導者の中で、世界に対し最も影響力を行使しているのはプーチンなので節目節目でどうしてもプーチンに会わざるを得ない

「世界戦争を仕掛ける市場の正体」にて、元外交官馬淵睦夫がかく指摘している。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

141~142頁

世界を動かしているのはプーチン

経済についてプーチンは、率直にロシア経済がマイナス成長であり、二○一六年も、マイナス成長であると発言しているんですが、ここからわかるのは、プーチンの政権が安泰だということです。

中略

いま世界の主役というか、世界を動かしている人物はプーチンだということが、この会見ではっきりしました。千四百人に近い人が集まったことがそれを証明しています。ちなみに米誌『フォーブス』ランキングでも、世界でもっとも影響力のある人物のトップは、三年連続でプーチンでした(二位メルケル、三位オバマ、安倍首相は四十一位)。
本章のテーマである、グローバリズムとナショナリズムの対立を考えるときに、やはりそのカギを握っているのがプーチンだろうと。それであるがゆえに、これは私の持論でもあるわけですが、グローバリストのネオコンからウクライナ危機を仕掛けられ、それから、ある意味でトルコ危機を仕かけられているというのが、私の率直な感想です。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||


■ケース6 第二次安倍政権以降、安倍首相がロシアの影響下にある

中川八洋のブログに、以下の記述がある。

―― 参考情報 ――――――――――

KGB第一総局の操り人形・安倍晋三の対ロ祖国叛逆外交 ──“ロシア対日工作のSVR首魁”ナルイシキンと昵懇の安倍晋三
http://nakagawayatsuhiro.hatenablog.com/entry/2017/02/28/145619

―――――――――――――――――

中川八洋の批判、表現的に過激な部分はある。が、あれだけ長時間、何度も会談、一体何を話しているのか、疑問に思う人がいても不思議ではない。
墓参について着目するのであれば、本来、外相マター、外務省高官マターの次元であるべきものが、なぜ、双方首脳だけで何度も会談するのか?なぜ、今回、確認された中で墓参の件が先行したのか?
双方にとって、漏れてはならないことが、協議に含まれていること以外、考えられない。それが、国益に資するのかどうか。中川八洋は何度も会談が繰り返されている割に、成果としてなかなか公開されないことを訝っているのかもしれない。


■ケース7 自民党長老(中曽根元首相)が、プーチンとの会談を催促する

中曽根元首相が、KGBのエージェント的役割を担う日本側の中心人物だった場合、中曽根元首相に催促される形で、プーチンとの会談がセットされることはありえることと見なくてはならない。

―― 参考情報 ――――――――――

鳩山一族以外にソ連のエージェントだった自民党の大物がいる?
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-452.html

―――――――――――――――――

まとめに入りたい。

安倍首相がトランプとの会談が多く長い理由、どれが決定的な原因か特定することは難しい。が、会談ごとに上記7つのどれか一つが原因となっているような気がするのである。

ただ、4月の会談については、上記のケース1~5が該当すると見立てている。

従って、外務省HPにて公開できるものは限定的、外交成果らしいものを求めるのは、もう少し先となる、そういう忍耐強さが、ロシアという国、そしてロシアの国民性が(ソ連崩壊以降)耐乏することに慣れているがゆえに、我々もせっかちになってはいけない、と考えるのである。

以上

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