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2017.05.05 (Fri)

トランプ外遊の安全保障外交上の意味

トランプ大統領が、就任後初めて、イスラエル、バチカン、サウジアラビアを訪問するそうだ。

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http://www.sankei.com/world/news/170505/wor1705050010-n1.html

トランプ米大統領がローマ法王と会談へ 初外遊で3カ国歴訪

 【ワシントン=加納宏幸】トランプ米大統領は4日、今月下旬にイタリアで開かれる先進7カ国(G7)首脳会議に先立ち、就任後初めての外遊先としてイスラエル、バチカン、サウジアラビアの3カ国を訪問する方針を固めた。米政治専門サイト「ポリティコ」などの米メディアが複数のホワイトハウス高官の話として報じた。

 ローマ法王庁は4日、トランプ氏は24日にローマ法王とバチカンで会談すると発表した。

 トランプ氏は3カ国を訪問した後に、25日にブリュッセルで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席。26、27両日のG7首脳会議に臨む。

 これに先立ち、トランプ氏は3日、パレスチナ自治政府のアッバス議長とホワイトハウスで初めて会談した。トランプ氏は会談後の共同記者発表で、2014年以降、中断しているパレスチナとイスラエルの和平交渉の再開に強い意欲を示し、「必要な全てのことを行う」と述べた。

 アッバス氏はトランプ氏の交渉力に期待を示し、イスラエルとの「歴史的な合意」に向けて米国と協力すると約束した。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

この記事から読み取れること、表面的には、イスラエルとパレスチナ和平合意に向けた介添えをやろうとしている。

では、オバマ政権時代だったらどうなるか。何もしないか、おそらくトランプとは正反対の構想だったと予想する。

そういう前提で、ローマ法王との会談、イスラエル訪問、サウジアラビア訪問の意味を考えたい。

まず、ローマ法王。2015年のパリ同時多発テロ事件でのコメントから参照したい。

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「世界戦争を仕掛ける市場の正体 グローバリズムを操る裏シナリオを読む」(宮崎正弘、馬淵睦夫)

22頁
馬淵
二○十五年十一月十三日に起きたパリ同時多発テロ事件について私が注目した点は二つあります。
ひとつはローマ法王フランシスコ一世の発言です。パリ同時多発テロを「このような行為を神の名を使って正当化するのは神に対する侮辱だ」とイスラム国の暴挙を強く非難(『朝日新聞』十一月十六日)したうえで、「これは第三次世界大戦の一環である」と発言しました。英語のテロップは「Part of World War Ⅲ」
でしたから第三次世界大戦で間違いありません。
それからもうひとつは、これは「戦争行為だ」とフランスのオランド大統領が宣言したことです。「暗殺者はいかなる文明も代表していない」から文明国同士の「戦争」ではないが「戦争状態」であると。つまり、フランスは宣戦布告されたということです。したがって、フランスはすぐさま非常事態宣言を発布し、シリアのISの拠点への空爆を始めました。
ここで私が指摘しておきたいのは、「九・一一」への投影です。

191頁

馬淵
私はローマ法王がおないだのパリ同時多発テロを評して、これは第三次大戦の一環だと発言した、その真意を汲み取ってもらいたいですね。
ところが日本はね、どういうわけかローマ法王の発言を重視しません。日本はクリスチャンの国じゃないかとらということかもしれないけれども、ローマ法王はクリスチャンとして発言してるわけじゃないんでね。

192頁
馬淵
世界中の十億のカソリックからさまざまな情報が集まって来るのです。ローマ法王は世界でいちばんの情報通といえるでしょう。

馬淵

習近平の訪米時期をローマ法王にわざとぶつけたアメリカの底意は、「中国よさようなら」ということだったと思います。アメリカが中国の対外的暴走を抑えにかかったということは、習近平の権力闘争にマイナスでしょう。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

トランプは宗教的にはカトリックだそうだ。

トランプは、ローマ法王に対し、第三次世界大戦を避けるための知恵を貰いに行くつもりなのであろう。
なぜなら、アメリカ大統領選挙で、クリントンが当選した場合、第三次世界大戦に向かうことは必定と考えられたからだ。

次に、イスラエル訪問の意味を考えたい。産経報道では、パレスチナとの和平交渉の進展だとしている。

「世界戦争を仕掛ける市場の正体 グローバリズムを操る裏シナリオを読む」(宮崎正弘、馬淵睦夫)から該当箇所を参照する。

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48~49頁
ISの台頭で利益を得たイスラエル

宮崎
現時点での中東アラブ情勢の趨勢から結果を出すというのは非常に時期尚早なんですが、ひとつはっきりと断言できるのはISの登場と中東政治の攪乱によって、イスラエル・パレスチナ問題が中東紛争という大きな枠組みのなかで完全に横に置かれた。
焦点ではなくなったんですよ。その前は中東といったらパレスチナとイスラエル問題しかなかったのですから、それが完全に隅っこに消え、マスコミの情報からも消えた。

中略

宮崎
毎日、ISがどうしたこうしたって話になっちゃった。そういう点では、大きなイスラエルの工作があったのかもしれないけれど、問題は、馬淵さんがいみじくもおっしゃったように、ISを誰が作ったんだと。アメリカが作った。そして、その前のアルカイダは誰が作ったのか。これもアメリカが作った。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

ISの登場によってイスラエル・パレスチナ問題が中東紛争という大きな枠組みの中にいなかったということは、ISが消滅する前提で考えると、イスラエル・パレスチナの恒久和平を実現するまたとないタイミングということになる。

クリントン大統領だった場合は、次なる戦争準備に向けた仕込みとなるが、トランプ大統領の場合はそうはならない。

では、サウジアラビアはどうなのか。私は、サウジアラビアをISの支援国?、中東の隠れイスラエル支援国家=イスラエルの兄弟国とみている。

また、産油国でもある関係で、サウジアラビア訪問時の議題は、ISの後始末、石油価格の取扱い、オバマ政権の後始末となるような気がする。

つまり、トランプは、ローマ法王との会談、イスラエル・サウジアラビア訪問を通じて、中東の緊張を鎮静化させると予想する。

では代わりに何をしたいか?というと

中共との全面戦争が避けられない場合、それに備えすべての勢力を東アジアに振り向ける、
言い換えると世界各地における余計な小競り合いは、中共との全面戦争前に終結させたいのではないかと、予想するのである。

以上

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11:58  |  アメリカ  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

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