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2016.04.26 (Tue)

衆議院補選結果 自民和田候補の接戦勝利を分析しました

補選で敗れた池田候補が、変なことを言っているので、出稿することとした。

【選挙】敗れた池田真紀「権力に負けた」北海道5区
http://hosyusokuhou.jp/archives/47416181.html

ブログ「正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現」はかく分析している。

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野党統一候補が惨敗!北海道5区衆議院補欠選挙・SEALDsやパヨクが総力支援した池田真紀が大敗
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-6198.html

枝野は接戦と評価しているが、町村信孝氏相手に戦った同選挙区における前回の選挙と比べると大差がついている。
――――――――――
【北海道5区(衆院)】

■2014衆院選 (前回)
町村信孝 自民 131,394票 50.9%
(民主+共産) 126,498票 49.0%
(↑民主の勝部賢志と共産の鈴木龍次を足した票)

■2016衆院補選(今回)
和田義明 自民 135,842票 52.4%
池田真紀 野連 123,517票 47.6%
――――――――――

今回の民進党や共産党など4党統一候補は、前回の町村信孝氏相手の時よりも投票率合計で下回ったのだ。

―――――――――――――――――


ブログ「私的憂国の書」は、「民共合作が必ずしも効果を生んでいない」と指摘している。

野党共闘、民共合作は、本質的には民主党政権と変わらない
http://yukokulog.blog129.fc2.com/blog-entry-2312.html




本稿、さらに一歩踏み込んで分析を試みる。

■2014衆院選 (前回) 58.43%
町村信孝 自民 131,394票 50.9%
(民主+共産) 126,498票 49.0%

■2016衆院補選(今回) 投票率は57.63%
和田義明 自民 135,842票 52.4%
池田真紀 野連 123,517票 47.6%

投票率は前回衆議院選挙よりも0.8%減とのことなので、前回投票者のほとんどが今回も投票したと解することができる。
自民前回よりも4500票上積み(知名度ある町村信孝よりも4500票上積み)、非自民は前回よりも3000票減。

これをどう見るか。とりあえず、2つのシナリオを示す。

―――――――――――――――――

■シナリオ1

・前回非自民だった投票者が3000人、今回は自民に投票
・覚醒した人1500人が自民に投票

■シナリオ2

・覚醒した人が4500人自民に投票
・民進・共産の共闘を嫌気した人が3000人棄権

―――――――――――――――――

■シナリオ1の解説

シナリオ1は、鈴木宗男が民主から離脱し、自民党と選挙協力した効果が認められたとするシナリオである。すなわち、ムネオ効果を3000人、自民党による党を挙げての選挙支援、あるいは、民進・共産の共闘に危機感を持ち、覚醒した人が1500人いたとするのである。

私は、一連の鈴木宗男事件について自民党内で主導したのは、町村信孝ではないかとみている。

鈴木宗男事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E5%AE%97%E7%94%B7%E4%BA%8B%E4%BB%B6

町村信孝が逝去したので、安倍政権は、鈴木宗男との連携を模索し始めた。

鈴木宗男は、2014年の衆議院選挙についてかく総括している。

―――――――――――――――――

http://www.zaikaisapporo.co.jp/interview/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E5%AE%97%E7%94%B7%E3%80%9D%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%A6%E3%81%AB%E7%AD%94%E3%81%88%E3%82%8B%E3%80%9F

選挙には勝ったが勝負には負けた

――旧聞に属しますが、やはり昨年12月の衆院選について、鈴木さんの総括をお聞きしたい。
鈴木 新党大地は民主党と選挙協力をしました。これは成果があった。2012年の総選挙ではゼロだった小選挙区の議席が、民主党として3つ獲得でき、7区で225票差の鈴木貴子が入っていれば、また1人増えていたわけですから。
とくに比例区では、12年の民主党の得票率は18・2%。今回は27・5%で、約10%伸びている。得票自体も20万票増えているわけですから、これだけでも選挙協力した効果はあったと思います。
――貴子さんが民主党から立候補し、比例1位に処遇されたと聞いたときは正直、驚きました。
鈴木 選挙協力は、お互いがよかったという結果でなければいけません。新党大地は国政選挙で常に35万から40万近い票を取っている。その実績を見るならば、当然それなりの処遇をするというのは民主党の判断。われわれが決める話ではない。党本部はもちろんですが、民主党道連の横路孝弘代表を始め、選対関係者が新党大地を評価してくれた。大変ありがたかったと思います。
――比例1位なので小選挙区の戦いは緩むのではないかと見られていました。
鈴木 比例1位は民主党の判断で、こっちが口を挟むものではありません。われわれはあくまで小選挙区で勝つと。225票差という結果は、選挙には勝ったと思っています。相手には安倍晋三首相、二階俊博総務会長、石破茂地方創生大臣、山口俊一北方担当大臣、それに小泉進次郎議員が3回も入っているんですから。これだけでも60代の大の男が戦う姿じゃない。だから選挙には勝ったが、勝負には負けたと思っています。でも、何も心配ない。時が解決します。

―――――――――――――――――

■シナリオ2の解説

シナリオ2は、鈴木宗男効果は地元(道東)ではないためまったくなく、民進・共産の共闘を嫌気した人が3000人棄権、自民党による党を挙げての選挙支援、あるいは、民進・共産の共闘に危機感を持ち、覚醒した人が4500人いたとするシナリオである。


ここで、総括に入りたい。


■総括

まず、言えることは野党各党の代表が選挙戦に加わったことである。対して自民党は、熊本の震災対応があり安倍首相が選挙区入りすることはなかった。
しかし、自民系候補は、新人であるにもかかわらず、知名度ある自民党の実力者だった町村信孝よりも票を伸ばした。町村という苗字で出馬すれば、序盤で苦戦とは言われなかったかもしれない。

が、結果は、前職の実力者より票を獲得した。

普通はあり得ない。前職の実力者よりも票を伸ばす要因が、別に存在していたことは間違いない。

自民党の組織を挙げての演説活動、民進+共産の共闘に危機感を持ち、投票行動を変えた人の存在が確認しておきたい。

年代別の支持率動向を参照したい。

http://kenpoukaisei.blog.fc2.com/blog-entry-333.html

和田候補は、投票率が低いと思われてきた20~30歳の支持を受けている。池田候補は、団塊世代以上の支持が多い。
和田候補は、即戦力になり得る実力の持ち主。池田候補は、市民活動家レベル。

また、過去3回の小選挙区の得票から、自民候補は投票率が落ちているにもかかわらず票を伸ばし、非自民候補は投票率が低下したこともあり票が減っているのである。

http://blog.goo.ne.jp/akamine_2015/e/ef8ac04ceb60e8cb074b41da0a17dbb4

つまり、自民はこの選挙区で見る限り躍進、非自民はこの選挙区では退潮傾向にあるのだ。

ひょっとすると、将来有望と思われる、自民候補が苦戦を伝えられた状況で、民進・共産の共闘体制に危機意識を持ち、今まで投票に行かなかったと思われる?、無党派層的な20~30歳台の方が投票所に出向いたことが考えられる。

その無党派は30%が和田支持、70%が池田支持。
http://kenpoukaisei.blog.fc2.com/blog-entry-333.html

ここに面白いデータがある。

■表1:過去94ヶ月の月別政党支持率推移(2005年1月~2012年10月)
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20121216/1355630178

このデータから、至近年における、無党派層における自民支持は15%程度であることがわかる。
従って、今回の補選で、自民候補が(投票した無党派層から)30%獲得したことは、それだけで大健闘したことを意味する。

もちろん、これには民進党山尾政調会長の不祥事が原因となっている可能性はある。

せと弘幸ブログは、6回に亘って山尾事案を取り上げた。

「ガソリン代を使ったのは私だ。」⑥
http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/53168717.html

日替わりでテーマを変えるブロガーが多い中で、補選を意識したかどうは別として、この事案で6回も粘る活動家がいたのが、結果的に無党派層に嫌気感をもたらした可能性はある。
かように粘ることは、必要かつ効果的なのだ。

前回選挙での(年齢別)無党派動向がどうなっているかわかれば、シナリオ1か2、どちらだったのか、答えは出そうな感じである。しかし、前回選挙でのこの選挙区での無党派動向がわからないため、それ以外の要因から分析し直すこととする。

―――――――――――――――――

選挙結果に係わる各種要因リスト

・自民は首相遊説なし、非自民は各党代表が総力戦を展開・オールスターレベルでテコ入れ

・鈴木宗男は、北海道全体で40万近い集票力を有している

・人物的には自民候補は即戦力、非自民候補は市民活動家レベル

・過去3回分の小選挙区選挙において、自民は投票率が下がっても票を伸ばしているのに対し、非自民は投票率が下がったこともあり票を減らしてきている

・知名度がない自民新人候補が、知名度ある町村信孝よりも4500票上積み
・非自民は3000票減

・投票率が低いと思われてきた20~30歳台が自民候補支持

・投票した無党派層は30%自民候補支持(無党派層は従来15%支持)

・敗れた非自民系候補が、「権力に負けた」と語る

―――――――――――――――――

皆さんは、シナリオ1、シナリオ2どちらを採用されるであろうか?


私は70%くらいの確率となるが、「シナリオ1」を採用する。


つまり、町村信孝と鈴木宗男一派の抗争は終わり、その効果として3000票が自民候補にかさ上げされ、苦戦を伝えられた状況で(今まで投票に行かなかったと思われる?)無党派層と見られていた、20~30歳台の1500人が、自民候補に新たに投票したと見るのである。

1500人という数は、有権者合計の0.3%ちょっとのウエートであるが、自民系候補者から見れば1%の得票増となる。

では、民進・共産の共闘体制効果はあったのか?というと、鈴木宗男分の上積み、投票率0.8%減を考慮したにせよ、自民系候補が前回よりも4500票増であることから、「足し算としての共闘効果」はなかったと私は判断する。

それゆえ、敗北した池田候補の「権力に負けた」という意味は、

・あれだけ野党各党代表が選挙区入りしテコ入れしたにもかかわらず、自民党は安倍首相が補選で遊説しなかったのに、敗北したこと
・自民系候補は、鈴木宗男支援分を除き実質1500票上積みできているのに(シナリオ1)、民進・共産は3000票減らしたこと
・過去3回の小選挙区選挙で、非自民の得票数が減少傾向にあること

について、

山尾事案等が続いている間は、「民進・共産の、足し算的共闘効果は出ない先例をつくってしまったかもしれないことを察知されない意味での負け惜しみ」みたいな発言ではないかと思うのだ。

一方、自民党にとっては

・首相遊説なかった選挙区で、危機意識が浸透、党を挙げての応援もあり、新人候補が前職の有力者以上の得票数を獲得
・20~30歳台の自民支持が鮮明となったこと
・無党派層の自民支持が至近年で15%程度だったのに対し、今回の無党派層の投票者は30%と倍増
・過去3回の小選挙区選挙で、自民候補の得票数が増加傾向にあること
・民進・共産の共闘はそれなりの効果はあるものの、足し算にはならなかったこと

が確認できた、非常に有意義な選挙結果となった。


さらに言うと、熊本震災で災害応援に駆けつけていると思われる千歳方面に住んでいる自衛隊関係者が投票すれば、もっと差が付いておかしくはない選挙結果だったかもしれない。(今回、自衛隊基地があり、自民が強い、千歳方面の投票率が4%程度低い(3000人)のは自衛隊員の災害派遣と関係している?)

http://kenpoukaisei.blog.fc2.com/blog-entry-333.html

一応、航空自衛隊については、災害派遣中であることが確認されている。

平成28年熊本地震に係る災害派遣について
http://www.mod.go.jp/asdf/chitose/saigaihaken/index.html

―――――――――――――――――

http://ttensan.exblog.jp/23093285/

さらに言えば自衛隊票を取ろうと
蓮舫らを恵庭駐屯地の前で演説させていたとも報じられています。

 熊本の震災対応で多くが九州へ行っている駐屯地の前で演説。
しかも「自衛官の命を守るために安保法を廃止します」といつもの演説内容では
自衛隊票を取る以前の問題だと思います。

―――――――――――――――――

もし、自衛隊の災害派遣で3000人の自衛隊員が投票できなかったとすれば、和田候補は14万票で圧勝していたことになる。


そして、この時期行われた世論調査結果を考慮に入れると

衆参同日選挙しても良い(朝日世論調査)の衝撃
http://ponko69.blog118.fc2.com/blog-entry-3847.html

安倍自民党は、熊本の被災地復興という要因を除外すれば、衆参同時選挙で勝てそうな政治情勢にあることを指摘し、本稿を終える。

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18:53  |  選挙結果  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)

Comment

野党統一候補

野党統一候補の限界が見えた選挙でしょう。
北海道選挙区は接戦が多いので、前回よりも差が開いた事実が重要です。
coffee |  2016.04.26(火) 23:57 | URL |  【編集】

Re: 野党統一候補

> 野党統一候補の限界が見えた選挙でしょう。
> 北海道選挙区は接戦が多いので、前回よりも差が開いた事実が重要です。

2012年の選挙から差が開く現象が続いており、少しずつですが、覚醒している人が増えてきていると思われます。
野党統一候補の限界が見えた選挙でした。
事務局 |  2016.04.27(水) 04:45 | URL |  【編集】

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