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2017.01.11 (Wed)

改憲・護憲  政権と天皇の意見の一致・不一致についての解釈

本稿、ブログ「BBの覚醒記録」で起きた論争に触発された、私的解釈である。

―― 参考情報 ――――――――――

「天皇教」馬鹿保守へのお返事 《転載 ご自由に》
http://blog.goo.ne.jp/inoribito_001/e/2bbab3ae7607a4791c58c49d2b91960c

―――――――――――――――――

続いて、拙ブログにても同一HNでの同様の趣旨のコメントがあった。

―― 参考情報 ――――――――――

今上陛下の政治発言? 政権及び憲法との整合性確保の問題
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-275.html

―――――――――――――――――

コメント投稿いただいた意見などを参考とし、憲法の条項を再点検した結果、第3条、第4条、第96条、第99条の条文から、政権と「天皇又は摂政との改憲・護憲」に係わる意見の一致・不一致については、4ケース(詳細以下に詳述)が想定されることを見出した。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

日本国憲法

第3条 天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。

第4条 天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。

第96条 この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。

第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。


||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

99条が規定する、「この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」とは、文脈的には98条よりも前のすべての条文について適用される、すなわち、改正条項である96条にも適用されると解釈する。



ここで、政権と「天皇又は摂政」間で、改憲・護憲について、4ケースの事象が発生すると想定、各ケースについては、以下のような解釈が成り立つと考える。(私的解釈)

―――――――――――――――――

・ケース1(政権が改憲を標榜している場合の、天皇又は摂政による、あからさまな護憲発言)

ニュース報道的には、政権の見解と不一致が表面化し、天皇又は摂政の「政治発言」と解釈され、第4条(国政に関する機能を有しない)に抵触、憲法違反と広く認識されることになる。
内閣の助言と承認に基づく、決裁手続きを経たご発言でない限り、「第3条  天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。 」に抵触、憲法違反と認識される可能性がある。


・ケース2(政権が改憲を標榜している場合の、天皇又は摂政による、あからさまな改憲発言)

そのご発言が、「第3条  天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。 」に基づく、決裁手続きを経たものでない場合、憲法違反と認識される可能性がある。また、このご発言が96条の条項に沿ったものでない場合、「第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」にも抵触していると誤解され、憲法違反と認識される可能性がある。


・ケース3(政権が護憲を標榜している場合の、天皇又は摂政による、あからさまな改憲発言)

ニュース報道的には、政権の見解と不一致が表面化し、天皇又は摂政の「政治発言」と解釈され、第4条(国政に関する機能を有しない)に抵触、憲法違反と広く認識されることになる。
内閣の助言と承認に基づく、決裁手続きを経たご発言でない限り、「第3条  天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。 」に抵触、憲法違反と認識される可能性がある。(ケース1と同様の解釈)


・ケース4(政権が護憲を標榜している場合の、天皇又は摂政による、あからさまな護憲発言)

憲法96条の規定『第96条 この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。』を否定すると誤解され、憲法違反と認識される可能性がある。
この場合、護憲発言が、「第3条  天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。 」に基づく、決裁手続きを経たご発言でない場合、憲法違反と認識される可能性がある。

―――――――――――――――――


改憲・護憲に係わる、政権と天皇の意見の一致・不一致、政治発言すなわち憲法違反と認識されるどころか、ご発言の内容(どういう文言を使用するか)によっては、誤解を生み、憲法違反と認識されやすくなる。

「内閣の助言と承認という、天皇のご発言に係わる決裁手続き」は、一般論的には政治発言と解釈されること、文言によっては誤解を生み、憲法違反と解釈されることへの「予防措置」として機能すると考えられる。

それゆえ、私は、皇族のご発言は、内閣の助言と承認を得るべく、ご発言原稿について、宮内庁長官の決裁手続きを経るべきという主張となるのである。
もちろん、内閣の助言と承認を拒否する皇族の行為については、憲法違反と解釈することになる。



さて、本稿での一連の検討を俯瞰すると、日本国憲法は、天皇又は摂政の「政治発言」を「積極的に憲法違反と解釈する」ことを念頭に入れて、設計されたようである。

ここに、GHQ憲法設計者たちの「悪意」を私は見出すのである。


以上
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