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2016.12.28 (Wed)

「和解の力」 安倍晋三首相の真珠湾での演説について

本稿、ハワイ真珠湾において日本政府を代表し、日米の歴史的「和解の儀式」履行を担われた安倍首相の演説について、分析した原稿である。



安倍首相が参加する一連の「和解の儀式」において、今回初めて、「和解の力」というキーワードが出現した。昨年のアメリカ議会演説から続く一連のイベントの目的が、日米協調に沿った「和解の儀式」であることがここに確定した。

拙ブログは、オバマ政権後期における対米安倍外交について、「日米和解の儀式」と規定した。これまでの和解の経緯はこうなっている。

―― 参考情報 ――――――――――


・安倍外交 議会演説・首脳会談他 戦後最終処理そして日米新時代の始まり!
http://nihonnococoro.at.webry.info/201505/article_1.html

・オバマ大統領の広島訪問 アメリカ対日外交の転換点となるか?
http://nihonnococoro.at.webry.info/201605/article_7.html

・歴史的和解が意味するもの これは「和解の儀式」の一部かもしれない!?
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-121.html

・安倍外交 「和解の儀式」の意味
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-122.html

・「和解の儀式」発案者と先導者は誰なのか?
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-124.html

・「和解の儀式」は続いている  安倍首相の真珠湾訪問の歴史的意味
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-236.html

・靖国問題解消への道 アメリカ退役軍人の動向に注目せよ!
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-243.html

―――――――――――――――――

安倍首相は、一連の日米外交の経緯を、今回、公式の場で「和解」目的であると総括した。

我々は、今、日米和解という歴史的瞬間に生き、それは日米開戦の当初誰も予期し得なかった和解に、戦後70年を経て立ち会っている。


とりあえず、首相演説一読した印象を述べさせていただく。


・今回、「和解の力」というキーワードをタイトル的位置づけで設定
・内容的には、アメリカ人受けするシナリオを選んだ?
・表現的に詩的表現、詩的表現を意識した体言止めが目立つ
・内容的に理想主義的であることは、宗教界の関係者に訴えようと意図?後に続く、靖国神社での和解の道を模索しようとしている?
・リンカーン大統領にちなんだ話題があり、当時リンカーン大統領だったら戦争に至らなかったことを暗示(リンカーン大統領は、支配層の謀略によって暗殺されたと噂されている)
・演説文作成者は、おそらく英語をアメリカ人以上に流暢に操れる人物と推定?(ひょっとすると理想主義者であるオバマ大統領の側近のライター?が安倍首相のためにプレゼント?演説文は、安倍首相が日常使う政治用語と乖離している?)


演説文については、安倍首相は、ハワイ訪問前、直前の二週間程度、毎日二回くらいはスピーチ練習しつつ、微修正を繰り返した可能性を指摘する。


まとめに入りたい。
アメリカ政府、アメリカ退役軍人が参加する「和解の儀式」はまだ暫くは続くだろうと私はみる。(日本の退役軍人組織は公式には登場していない?登場が許されていない?)

そのために稲田防衛大臣が随行したのである。防衛大臣が随行する意味、それは最終的に「靖国神社での和解の儀式」を意図しているとみていいだろう。

その前段として、いろいろな激戦地での和解の儀式が執り行われることだろう。

報道はないようだが、稲田防衛大臣は、アメリカ退役軍人(日系人の退役軍人を含む)と接触、次なる和解に向けた準備を始めたと私はみる。


我々は、次なる段階の和解の儀式に向かわなくてはならない。戦争世代が生きておられるうちに、そして英霊の声に応えなくてはならない。

「和解の儀式」の最後に残された、難題として立ちはだかる「宗教界の和解の儀式」を実現させなくてはならない。

首相や天皇陛下の靖国参拝を正常化させるために!


政治問題化した状況を終わらせるために!


戦後レジームを我々の世代で終わらせるために!


安倍首相の演説文が、深い鎮魂を意識した理想主義的かつ詩的な文章であることから、安倍首相自身が生涯の使命として日米宗教界の和解を欲している
それは安倍首相渾身の叫びであろうと国民の一人として私は受け止めるのである。


以下、演説文全文の転載(産経の全文掲載に感謝します)
―――――――――――――――――

http://www.sankei.com/politics/news/161228/plt1612280011-n1.html
「和解の力」 安倍晋三首相の真珠湾での演説(全文)


「和解の力」安倍晋三首相の演説 米ハワイ現地時間平成28(2016)年12月27日

 オバマ大統領、ハリス司令官、ご列席の皆さま、そして、すべての、アメリカ国民の皆さま。

 パールハーバー、真珠湾に、いま私は、日本国総理大臣として立っています。

 耳を澄ますと、寄せては返す、波の音が聞こえてきます。降り注ぐ陽の、やわらかな光に照らされた、青い、静かな入り江。

 私のうしろ、海の上の、白い、アリゾナ・メモリアル。

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 あの、慰霊の場を、オバマ大統領とともに訪れました。

 そこは、私に、沈黙をうながす場所でした。

 亡くなった、軍人たちの名が、しるされています。

 祖国を守る崇高な任務のため、カリフォルニア、ミシガン、ニューヨーク、テキサス、さまざまな地から来て、乗り組んでいた兵士たちが、あの日、爆撃が戦艦アリゾナを二つに切り裂いたとき、紅蓮の炎の中で、死んでいった。

 75年が経(た)ったいまも、海底に横たわるアリゾナには、数知れぬ兵士たちが眠っています。

 耳を澄まして心を研ぎ澄ますと、風と、波の音とともに、兵士たちの声が聞こえてきます。

あの日、日曜の朝の、明るく寛(くつろ)いだ、弾む会話の声。

 自分の未来を、そして夢を語り合う、若い兵士たちの声。

 最後の瞬間、愛する人の名を叫ぶ声。

 生まれてくる子の、幸せを祈る声。

 一人、ひとりの兵士に、その身を案じる母がいて、父がいた。愛する妻や、恋人がいた。成長を楽しみにしている、子どもたちがいたでしょう。

 それら、すべての思いが断たれてしまった。

 その厳粛な事実を思うとき、噛(か)みしめるとき、私は、言葉を失います。

 その御霊よ、安らかなれ--。思いを込め、私は日本国民を代表して、兵士たちが眠る海に、花を投じました。

***

 オバマ大統領、アメリカ国民の皆さん、世界の、さまざまな国の皆さま。

 私は日本国総理大臣として、この地で命を落とした人々の御霊に、ここから始まった戦いが奪った、すべての勇者たちの命に、戦争の犠牲となった、数知れぬ、無辜(むこ)の民の魂に、永劫(えいごう)の、哀悼の誠を捧(ささ)げます。

 戦争の惨禍は、二度と、繰り返してはならない。

 私たちは、そう誓いました。そして戦後、自由で民主的な国を創り上げ、法の支配を重んじ、ひたすら、不戦の誓いを堅持してまいりました。

 戦後70年間に及ぶ平和国家としての歩みに、私たち日本人は、静かな誇りを感じながら、この不動の方針を、これからも貫いてまいります。

 この場で、戦艦アリゾナに眠る兵士たちに、アメリカ国民の皆さまに、世界の人々に、固い、その決意を、日本国総理大臣として、表明いたします。

  
***

 昨日、私は、カネオヘの海兵隊基地に、一人の日本帝国海軍士官の碑(いしぶみ)を訪れました。

 その人物とは、真珠湾攻撃中に被弾し、母艦に帰るのをあきらめ、引き返し、戦死した、戦闘機パイロット、飯田房太中佐です。

 彼の墜落地点に碑を建てたのは、日本人ではありません。攻撃を受けた側にいた、米軍の人々です。死者の、勇気を称(たた)え、石碑を建ててくれた。

 碑には、祖国のため命を捧げた軍人への敬意を込め、「日本帝国海軍大尉(だいい)」と、当時の階級を刻んであります。

 The brave respect the brave.

 「勇者は、勇者を敬う」

アンブローズ・ビアスの、詩(うた)は言います。

 戦い合った敵であって 

も、敬意を表する。憎しみ合った敵であっても、理解しようとする。

 そこにあるのは、アメリカ国民の、寛容の心です。

戦争が終わり、日本が、見渡す限りの焼け野原、貧しさのどん底の中で苦しんでいたとき、食べるもの、着るものを惜しみなく送ってくれたのは、米国であり、アメリカ国民でありました。

 皆さんが送ってくれたセーターで、ミルクで、日本人は、未来へと、命をつなぐことができました。

 そして米国は、日本が、戦後再び、国際社会へと復帰する道を開いてくれた。米国のリーダーシップの下、自由世界の一員として、私たちは、平和と繁栄を享受することができました。

 敵として熾烈(しれつ)に戦った、私たち日本人に差しのべられた、こうした皆さんの善意と支援の手、その大いなる寛容の心は、祖父たち、母たちの胸に深く刻まれています。

 私たちも、覚えています。子や、孫たちも語り継ぎ、決して忘れることはないでしょう。

  
***

 オバマ大統領とともに訪れた、ワシントンのリンカーン・メモリアル。その壁に刻まれた言葉が、私の心に去来します。

 「誰に対しても、悪意を抱かず、慈悲の心で向き合う」

 「永続する平和を、われわれすべてのあいだに打ち立て、大切に守る任務を、やりとげる」

 エイブラハム・リンカーン大統領の、言葉です。

 私は日本国民を代表し、米国が、世界が、日本に示してくれた寛容に、改めて、ここに、心からの感謝を申し上げます。

***

 あの「パールハーバー」から75年。歴史に残る激しい戦争を戦った日本と米国は、歴史にまれな、深く、強く結ばれた同盟国となりました。

 それは、いままでにもまして、世界を覆う幾多の困難に、ともに立ち向かう同盟です。明日を拓(ひら)く、「希望の同盟」です。

 私たちを結びつけたものは、寛容の心がもたらした、the power of reconciliation、「和解の力」です。

 私が、ここパールハーバーで、オバマ大統領とともに、世界の人々に対して訴えたいもの。それは、この、和解の力です。

 戦争の惨禍は、いまだ世界から消えない。憎悪が憎悪を招く連鎖は、なくなろうとしない。

 寛容の心、和解の力を、世界はいま、いまこそ、必要としています。

 憎悪を消し去り、共通の価値のもと、友情と、信頼を育てた日米は、いま、いまこそ、寛容の大切さと、和解の力を、世界に向かって訴え続けていく、任務を帯びています。

 日本と米国の同盟は、だからこそ、「希望の同盟」なのです。

***

 私たちを見守ってくれている入り江は、どこまでも静かです。

 パールハーバー。

 真珠の輝きに満ちた、この美しい入り江こそ、寛容と、そして和解の象徴である。

 私たち日本人の子どもたち、そしてオバマ大統領、皆さんアメリカ人の子どもたちが、またその子どもたち、孫たちが、そして世界中の人々が、パールハーバーを和解の象徴として記憶し続けてくれることを私は願います。

 そのための努力を、私たちはこれからも、惜しみなく続けていく。オバマ大統領とともに、ここに、固く、誓います。

 ありがとうございました。




http://hosyusokuhou.jp/archives/48781321.html

129. 名無しさん@ほしゅそく 2016年12月28日 13:30:22 ID:AwMDMyNjA このコメントへ返信
安倍さんおちゅかれ
安倍さんの言わんとすることは分かる人たちは分かる
分かろうとしない人たちは何を言っても分からない
安倍さんが戦後の宿題を、日本の未来のために
一つ一つ終わらせようとされてることに感謝します。
日本にとって最善を目指しても、相手のあることで
次善になってしまうかもしれない
それでも今の日本には安倍さんが最善だとはっきり言えます。


140. 保守派市民 2016年12月28日 13:36:16 ID:gxMjAyNDQ このコメントへ返信
理念を共有できる国と、理念を共有できない国、が明快に説明されていて
とてもよい演説だと思います。
野盗強盗の類である中国共産党、ゆすりたかりの奴隷民族である韓国人
理念を共有できない類には、とてもまねできない理念だと思います。
私たちは何のために戦うかがはっきり出ている。
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