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2016.12.04 (Sun)

日露首脳会談 実は「隠し玉」の筋が存在する?!

本稿、安倍首相と12月15日に来日するプーチンとの首脳会談において、隠し玉の筋があることを指摘する目的での出稿となる。

直近で外相間の認識の摺り合わせはできている。

―― 参考情報 ――――――――――

「平和条約や経済協力へ努力」…日露外相会談
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20161203-OYT1T50122.html?from=ytop_top

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ただ、私はこれだけではないように思うのだ。外相の他に、世耕が担当していた領域(ロシア経済分野協力担当大臣)があり、その部分におそらく、(情報リークが日常的な)外務省筋に知らせないようにして協議を続けている部分があるような気がしている。



なぜこういうニュースがあるのか、その背景を考えなくてはならない。


||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20161130/plt1611301130001-n3.htm

 ■外務省関係者「ネガティブな情報操作」 交渉内容をリーク

 さらに、この事態を悪化させているのが「官邸と外務省の不協和音」だ。

 日露交渉は当初、安倍首相の肝いりで、世耕氏と長谷川栄一首相補佐官、今井尚哉筆頭首相秘書官や経産省グループを中核とする官邸主導で行われた。蚊帳の外に置かれた外務省側からは、この段階で怨嗟(えんさ)の声が漏れていた。

 そして、秋口に外務省が交渉内容にコミットし始めたころから交渉内容のリークが始まり、その一部は官邸批判を強調する目的で、明らかにゆがんだ形で発信されている。日露交渉の漏れるべきではない情報が、政府内の対立と恨みに基づいて漏れ出していくのは、最悪の展開といえる。

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20161130/plt1611301130001-n4.htm

 ただ、官邸や外務省を含めた交渉担当者の間には、北方領土返還が「4島一括なのか」「2島+αが先行するのか」という根本的部分や、経済協力パッケージの中身や領土交渉との兼ね合い、交渉の進め方などについて、さまざまな異論や反論がある。

 こうした意見や方針の違いの間隙を突いて、「官邸主導の外交交渉」を面白く思わない、外務省関係者による「ネガティブな情報操作」が激しさを増しているのだ。

 国益が激突する外交交渉、特に戦後70年以上も解決しなかった領土交渉が簡単に進むはずはない。ましてや相手は百戦錬磨のプーチン氏だ。日本側が一枚岩とならなければ、ロシア側に付け入る隙を与えるだけだ。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

私は、この記事について、2とおりの見方をしている。

一つは、領土交渉棚上げになったことについて、(明言しにくい官邸の代わりに弁明する)創作シナリオである可能性があること
もう一つは、外務省内に依然として情報リークする者たちが集団的に存在している事実を知らしらしめること


それゆえ、私は、「日露首脳怪談」(誤変換ではない)、双方にとって絶対にリークされては困る「隠し玉」(密約かもしれない!)を抱えつつ、最終協議に向けて準備しているような気がするのである。


まず、ロシア側からみて、どうしても今来日して、安倍首相にやって欲しい事案が存在することをシナリオとして示す。

■ロシアから見た視点、シナリオ

日露首脳会談は北方領土返還、経済協力、平和条約の3点セットで成り立っていると思われてきたが、これとは別の筋があるという前提で作文を続ける。

確かに、ここに来て、プーチンは、北方領土返還、平和条約に対し消極的なように見える。

―― 参考情報 ――――――――――

プーチンの動きを観察せよ プーチンは訪日をキャンセルしたがっている?
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-222.html

プーチン氏、北方四島「露に主権」 平和条約「容易でない」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161122-00000070-san-eurp

岸田外相とプーチン大統領の会談 プーチン2時間遅刻
http://hosyusokuhou.jp/archives/48778710.html

―――――――――――――――――

普通なら、この状況なら訪日はキャンセルとなる。が、訪日予定をキャンセルせず、北方領土返還せず、平和条約締結する予定がない状況で食いついてくるのは、別事案で安倍首相に対し何らかの外交的見返りを求めている可能性がある。

例えば、ロシアに向けられた経済制裁解除はどうであろうか?

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://parstoday.com/ja/news/japan-i19897

ロシアの高官が、日本がロシアに対する制裁を解除するよう期待感を表しました。

中国・新華社通信がロシアのモスクワから伝えたところによりますと、ロシア連邦議会のマトヴィエンコ報道官は、2日水曜、日本訪問で、「両国が関係改善を志すと同時に、日本が制裁解除を検討することを期待している。なぜならこの問題は両国の経済協力の発展にマイナスの影響を及ぼすからだ」と語りました。

同報道官はまた、1日火曜、「ロシアは自動車製造、医薬品製造、最新の技術、また特にシベリア・極東の開発における日本との共同プロジェクトに関心がある」としています。

さらに、「ロシア連邦議会は、両国の経済協力に向け、政治的、法的に必要な支援を整える用意がある」としました。

日本は2014年のウクライナ危機から、アメリカとヨーロッパと共に、ロシアに対して制裁を発動しました。日本の対ロシア制裁により、両国の関係は北方領土の対立が高まる中、悪化しました。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

拙ブログは、トランプが選挙戦で勝利した直後の安倍・トランプ怪談(誤変換ではない)によって、安倍首相がトランプ政権のフィクサー兼外交デビュー支援を担っていることを指摘した。

すなわち、プーチンは、何かちょっとしたことに協力することと引き換えに、ロシアへの経済制裁解除を安倍首相に依頼したいのではないかと?



確かに、表面的には、岸田外相との会談では2時間も遅刻するなど、岸田外交路線には関心がないようだ。それでも来日するのであるから、何らかの交換条件が存在していると考えなくてはならない。

また、プーチンは狙われやすい要人でもある。また、オバマ政権は、プーチン不在時に何かを仕掛ける可能性がない訳ではない。そういうリスクを負ってまで、単なる日露友好を前進させるためだけに来日することは、普通はあり得ない。

すなわち、日露双方にとって、北方領土返還、経済協力、平和条約の3点セット以外の、「交渉余地ある筋」が存在していると考えるのである。


見方を変えたい。
つんぼ桟敷に置かれつつある中共は、今どういう状況になっているか?

■中共から見た視点、シナリオ

国連安保理で採択された、対北朝鮮制裁の内容を参照しておきたい。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://www.afpbb.com/articles/-/3109805

北朝鮮に「最強の制裁」、国連安保理で採択 石炭輸出に上限
2016年12月01日 12:50 発信地:国連本部/米国

北朝鮮に「最強の制裁」、国連安保理で採択 石炭輸出に上限
北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)が公開した、朝鮮人民軍(KPA)歩兵大隊のスキー訓練を視察する金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長(2016年11月26日配信)。(c)AFP/KCNA VIA KNS
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【12月1日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は11月30日、9月に今年2回目の核実験を行った北朝鮮を「最も強い言葉」で非難し、最大の外貨収入源となっている石炭輸出に上限を課すなど、これまでで最も強力な新たな制裁決議を全会一致で採択した。

 米国が決議案を作成した新制裁は、北朝鮮に「全ての核兵器と既存の核開発プログラムの放棄」を要求。2017年の北朝鮮の石炭輸出量について、2015年比62%減となる750万トンを上限とすることを盛り込んだ。サマンサ・パワー(Samantha Power)米国連大使は、この上限設定により、北朝鮮が核兵器や弾道ミサイル開発につぎ込んでいる資金を7億ドル(約800億円)ほど削減できると指摘している。

 新制裁ではまた、北朝鮮に年間1億ドル(約110億円)程度の収入をもたらしているとみられる銅、銀、亜鉛、ニッケルなど特定の鉱物資源を輸出禁止とした。(c)AFP

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

最強の制裁とある。
中共は、アメリカや日本など主要国からの圧力に屈する形で、譲歩を余儀なくされたとみていいだろう。
中共が譲歩しないとどうなるか?中共も制裁対象に組み込まれることを懸念した可能性がある。


既に、トランプは中共からの輸入品について関税をかけることを宣言、日本政府は中共の輸出品について特恵関税廃止する方針にある。中共は、輸出政策的には袋の鼠状態にあるようだ。

また、イギリスもここに来て、戦闘機を日本に飛来させ、南シナ海に空母を派遣する方針とのニュースがある。どうやら日英同盟復活が近いようである。

その状態で、トランプは台湾重視であることを示すべく、台湾蔡総統と電話協議を行った。

―― 参考情報 ――――――――――

トランプ氏、台湾の蔡総統と異例の電話協議 79年の米中国交正常化後初
http://www.sankei.com/world/news/161203/wor1612030021-n1.html

―――――――――――――――――

オバマ就任後、何日間もの時間をかけて行われた米中会談を振り返ると、トランプは、中共を相手にするつもりはないようだ。

トランプは、本気で中共を追い詰めるつもりのようだ。

中共はそれに気づいているので、時間稼ぎをすべく、国連安保理での北朝鮮制裁協議に渋々同意した、という筋が見えてくる。



つまり、日米は、対中共制裁開始前に、北朝鮮制裁カードを確実に入手したことになる。

既に、安倍政権は、より強力な独自制裁を準備中であるとしている。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20161202-OYT1T50053.html?from=ytop_ylist

対北、資産凍結を拡大…日本政府が独自制裁決定
2016年12月02日 11時13分
特集 北朝鮮
 政府は2日午前、核実験や弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮に対する独自制裁の強化を決めた。

 今年2月に実施した独自制裁措置を土台とし、資産凍結対象の団体・個人と北朝鮮を渡航先とした再入国禁止対象をそれぞれ拡大するほか、北朝鮮に寄港した日本籍船舶の入港を禁止する。北朝鮮の核・ミサイル開発に関連する人物の出入国や、資金の流れの遮断を徹底することで、北朝鮮の態度変化を促す狙いがある。

 安倍首相は2日午前、官邸で開催された拉致問題に関する関係閣僚会合で、「米国、韓国とも協調のうえ、さらなる独自の措置を行う」と語った。

(ここまで257文字 / 残り231文字)
2016年12月02日 11時13分

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||



どうやら、安倍首相は、さらに強烈な北朝鮮制裁に向けて、ロシアのプーチンの協力を得るつもりのようである。
なぜなら、対北朝鮮制裁発動のタイミングと日露首脳会談日が近接しているからだ。

ここで、安倍首相が選んだ会談場所の意味を考えたい。

■安倍首相は会談場所としてなぜ山口県長門を選んだのか?

場所は離れるが、下関の「春帆楼」は日清戦争の講和会議場所だった。
ロシアには、一見関係はないように見えるが、日清戦争が朝鮮半島の独立を主張する日本の勝利であった史実を考慮すると、安倍首相がこの場所にこだわる理由、それは偶然選んだのではなく、安倍首相としては本命が「朝鮮半島マター」だからこの場所でなくてはならないのだ。日本海の対岸にウラジオストックがあり、北朝鮮の沿岸も見渡せる場所、さらに、史実と重ね合わせるアナウンス効果を狙っているかもしれない。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://www.shunpanro.com/about/history.html

日清講和会議

明治維新後、急速に近代化を進めた日本は朝鮮半島の権益を巡って清国(中国)と対立を深め、明治27年(1894)8月、甲午農民戦争(東学党)の乱をきっかけに開戦しました。

日本軍が平壌、黄海で勝利し、遼東半島を制圧した戦況を受け、清国は講和を打診してきます。会議の開催地は、長崎、広島などが候補に挙がりましたが、一週間前に伊藤博文が「下関の春帆楼で」と発表。

明治28年(1895)3月19日、総勢百人を超える清国の使節団を乗せた船が亀山八幡宮沖に到着しました。日本全権弁理大臣は伊藤博文と陸奥宗光、清国講和全権大臣李鴻章を主軸とする両国代表十一名が臨みました。講和会議は、当時の春帆楼の二階大広間を会場に繰り返し開かれ、4月17日、日清講和条約(下関条約)が締結されました。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||


長門と言えば、戦艦長門という筋もある。

―― 参考情報 ――――――――――
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E9%96%80_(%E6%88%A6%E8%89%A6)

太平洋戦争開戦時の連合艦隊旗艦で、連合艦隊司令長官 山本五十六大将が座乗していた。1942年2月、連合艦隊旗艦は大和に移った。以後、大和、武蔵に次ぐ主力艦として温存され、太平洋戦争終盤まで最前線に出ることはなかった。終戦時、横須賀にて中破状態で残存。稼動可能な状態で生き残った唯一の日本戦艦である。アメリカ軍に接収された後、1946年7月にビキニ環礁で実施された原爆実験「クロスロード作戦」に標的艦として投入、二度の核爆発により浸水が進み沈没したのだった。

―――――――――――――――――

安倍首相として、プーチンの首脳会談について、ソ連との戦後処理を目指すことを強く意識しているかもしれない。

ここで、情報の再整理を試みる。

―――――――――――――――――

・安倍首相は、国際政治の世界において、トランプ政権のフィクサー兼外交デビュー支援という、歴史的には、キッシンジャーみたいな存在となりつつある。

・中共は、国連安全保障理事会にて、対北朝鮮制裁で最大限の譲歩を余儀なくされた。

・日本は、より強力な対北朝鮮制裁を準備しようとしている。

・ロシアは、対ロシア経済制裁解除を望んでいる。

―――――――――――――――――


どうやら、日露首脳会談にて

・安倍首相は、対北朝鮮制裁への具体的協力を求め
・プーチンはそれに応じざるを得ず
・交換条件としてロシア経済制裁解除について、トランプに口利きすることが確約される筋(密約)が存在する

ことが見えてきた。

要するに、安倍首相は、
日露首脳会談にて、「北朝鮮包囲網」が完成することを山口県という会談場所を選び、国際社会に宣言することを意図していること

それは、拉致問題解決に後ろ向きだった北朝鮮に対する、「外交上の最後通告」とみなしえること

もし、この隠し玉が本当に実現した場合、直前に行われた「安倍・トランプ怪談」(誤変換ではない)は、戦後政治における稀に見るクリーンヒットだった可能性が出てきたこと

を指摘し本稿を終える。



以上
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