2017年08月 / 07月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月

2016.10.21 (Fri)

フイリピン大統領の訪中事案 特派員いるならもっと詳しく報道願えませんか?

訪中したフイリピン大統領に係わるニュース、いろいろ読み比べているが、ああいうこともこういうことも語ったような印象がある。

どういう順番で何を語ったのか、演説の文脈をみないと判断できかねる部分があると言いたいのだ。
といういのは、麻生政権時代、マスコミに失言だと扱われた発言部分が、文脈全体を眺めると、失言と断定するには、無理があることを知っている。

フイリピン大統領の場合は、訪中時に反米的ものの言い方、アメリカに対して挑戦的なことを語ったようであるが、文脈の全体をみなければ、そうだと判断つきかねるというスタンスなのである。


まず、産経から眺めたい。

||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://www.sankei.com/world/news/161021/wor1610210004-n1.html

暴言王のドゥテルテ氏、「米国との決別」を宣言 軍事・経済で 米軍とフィリピン軍の合同演習には「意味がない」

 【北京=西見由章、シンガポール=吉村英輝】訪中しているフィリピンのドゥテルテ大統領は20日、北京で開かれたビジネス会合で演説し「軍事的にも経済的にも米国と決別する」と宣言した。同盟国である米国との距離を置く姿勢をより鮮明にした格好だ。ただ、ドゥテルテ氏は18日放映の中国国営中央テレビ(CCTV)とのインタビューでは、米軍とフィリピン軍の合同演習には「意味がない」としつつも、「米国と決別はしない。どこの国とも友好的でありたい」と話していた。

 また、19日には、北京で記者団に対し、南シナ海における中国の主権主張を退けたハーグの仲裁裁判所の裁定について、20日の習近平国家主席との首脳会談で自発的に取り上げない意向を示した。ロイター通信が報じた。中国側から裁定について切り出すことは考えにくく、事実上、棚上げする意向を示唆した形で、中国から経済支援を引き出す狙いがありそうだ。

 会談では南シナ海問題で「強硬な要求」はしたくないとし、相違点をめぐる議論は習氏が提起するのを待つ姿勢を示した。

ドゥテルテ氏はCCTVのインタビューで、南シナ海問題で米国やその同盟国がフィリピンを支持する立場に立てば、「第三次世界大戦を引き起こす可能性がある」と述べ、中国との対話を通じて問題を解決する姿勢を強調した。

 インタビューでは、「戦争が起きたら、ある海域の領有権が何の役に立つのか。百年後、南シナ海は何の意味もなくなっているだろう」とも語った。

 今回の訪中については「私の大統領任期における決定的な瞬間だ。それは友好と協力の前途を開く」と言及。両国関係には「危険地域」もあるとしながら「これらを完全に除去したい」と意欲をみせた。

 さらに「われわれは米国を放棄したわけではない」としつつも、「中国がフィリピン経済にとって唯一の希望だ」と持ち上げた。

 ただ、ドゥテルテ氏は16日、仲裁裁の裁定を議題にすると述べたばかり。首脳会談の行方次第では態度を豹(ひょう)変(へん)させ、中国に対して本性をあらわにする可能性も捨てきれない。

||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

産経は、ドゥテルテ大統領が登場したすべてのシチュエーションをフォローして書いているようだ。あっちではこう言って、こっちでああ言う、政治家としては口八丁手八丁のつもりなのだろうが、実はこういう手合いが最も信用されない。

どちらの陣営からも!


世界的なネットワーク網を有するロイター通信を参照したい。

||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://jp.reuters.com/article/china-philippines-idJPKCN12K1B5

フィリピンは米国と「決別」、中国と協力へ=ドゥテルテ大統領

[北京 20日 ロイター] - フィリピンのドゥテルテ大統領は20日、訪問先の中国で、米国と「決別」すると表明し、中国と再び協力する考えを示した。

ドゥテルテ大統領は、張高麗副首相が出席して北京の人民大会堂で行われたビジネスフォーラムで演説。

「軍事的にも経済的にも米国と決別する。米国は敗れた」と述べた。

また、自身が中国と再び協力する方針に転じたとした上で「ロシア訪問でプーチン大統領と会談し、中国とフィリピン、ロシアの3国が世界と対峙していると伝えるかもしれない。それが唯一の道だ」と語った。

米国務省は、ドゥテルテ大統領の発言に「困惑している」と表明。ラッセル国務次官補(東アジア・太平洋担当)が今週末にマニラを訪れる際に「決別」発言の真意について説明を求めるとした。

ドゥテルテ氏の発言について、国務省とホワイトハウスは共に、両国の長年にわたる緊密な同盟関係と相反するとみなしている。

ドゥテルテ氏の演説から数時間後、フィリピンの経済閣僚らは「われわれは欧米諸国との関係を維持する。一方でアジア諸国の連携強化も望んでいる」との声明を出した。

米国、フィリピンに対する同盟国としての義務果たす=国防長官
http://jp.reuters.com/article/carter-idJPKCN12L0N9

||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

こう書かれれると、少し深刻な気分にならざるを得ない。この記者は、どう書けばアメリカ国務省が怒るのか、ツボを心得ているかもしれない。

産経が微に入り細に入り、分析的要素を含めて書いているのと比較し、こちらはやや断定的である。
ロイターの記事には、動画もついていて、フイリピン側のスタンスでどう受け止めているかわかる。


読売はどうだろう。

||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://www.yomiuri.co.jp/world/20161021-OYT1T50097.html?from=ytop_main1

訪中のドゥテルテ比大統領「米国と決別する」
2016年10月21日 13時41分

 【マニラ=向井ゆう子、ワシントン=大木聖馬】中国を公式訪問中のフィリピンのドゥテルテ大統領は20日午後、北京市内で開かれた経済フォーラムで「米国と決別する」などと、改めて反米的な発言をした。

 比政府高官らは打ち消しに躍起になっているが、米国側は国務省報道官が「(フィリピン政府に)説明を求めるつもりだ」と述べるなど、強い不快感を示した。ドゥテルテ氏の初来日を25~27日に控え、日本政府は同氏の発言に困惑している。

 ドゥテルテ氏は20日午後、北京の人民大会堂で行われた中国からフィリピンへの投資・貿易拡大を促進する官民フォーラムで講演。張高麗ジャンガオリー筆頭副首相とドゥテルテ氏が並んで登壇し、順番にスピーチした。

(ここまで311文字 / 残り634文字)
2016年10月21日 13時41分

http://www.yomiuri.co.jp/world/20161021-OYT1T50105.html?from=ytop_ylist

比大統領の発言、米が不快感「説明を求める」
2016年10月21日 13時03分
 米国務省のカービー報道官は20日の記者会見で、中国を公式訪問中のフィリピンのドゥテルテ大統領の発言について、「ドゥテルテ大統領は正確に何を言おうとしているのか、(フィリピン政府に)説明を求めるつもりだ」と述べ、不快感を示した。


 米政府はこれまで、ドゥテルテ氏がオバマ大統領を侮辱するなど反米的な発言を繰り返してきたことについて、「比政府から公式な報告はない」と正面から受けないようにしてきたが、カービー氏の発言は、ドゥテルテ氏の発言を米政府が看過できなくなったことを示すものだ。

(ここまで240文字 / 残り194文字)
2016年10月21日 13時03分

||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

少し素っ気無さすぎる。ある一言だけを捕まえ、それを記事にしただけのようだ。
麻生政権時代に起きた、ある一言をつかまえた「失言報道」と同じ臭いがするのだ。
マニラにいる記者は、普段から調べているのであろうか?
きちんと調べているとは思えない。


AFP通信は、読売記事よりも刺激的な内容となった。アメリカに対する挑発的な発言を集めたようだ。つまり、アメリカの支配者に出す、報告文のような記事ととれる。

||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://www.afpbb.com/articles/-/3105005

「米国にさよなら」 フィリピン大統領、中国への傾斜鮮明に

【10月20日 AFP】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は19日、訪問先の北京(Beijing)で行ったスピーチで、同盟国である米国に「さよならを言う時が来た」と述べた。大統領はフィリピンの同盟関係の再構築に乗り出している。

 ドゥテルテ大統領は4日間の日程で中国を訪問しており、米国から中国の勢力圏に傾斜する同氏の立場が裏付けられるとみられている。20日には中国の習近平(Xi Jinping)国家主席と会談する予定だ。

 ドゥテルテ大統領は北京在住のフィリピン人らを前にスピーチを行い、米国とは長い間同盟を組んできたが得るものはほとんどなかったと主張。「お前らは自分の利益のためにフィリピンにいる。友人よ、さよならを言う時が来た」とまるで米国に向けて演説するように語った。

 さらにバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領のことを再び「売春婦の息子」呼ばわりした上、「私が今後、米国を訪問することはない。侮辱されるだけだからだ」と続けた。

 6月末に就任したドゥテルテ大統領は、フィリピンの外交政策が西側諸国の意図に翻弄(ほんろう)されていることにうんざりしているとも発言。「中国と距離を置く状況を招いたのはフィリピン自身ではない。新たな方向に進む」と宣言した。(c)AFP

||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||


ロイターは、近々予定されている安倍首相との首脳会談の行方を注目するとしている。

焦点:安倍首相がドゥテルテ大統領と膝詰め会談へ、つなぎとめに腐心
http://jp.reuters.com/article/abe-duterte-idJPKCN12L0RT

これらの記事を読んだ比較結果となるが、どの記者が一番有能であろうか?普段から下調べして書いているのかという意味において。

産経、ロイターは及第点レベル、その他は??ということになる。
つまり、続報が必要な記事なのだ。


フイリピンの位置づけは、いわゆる地政学見方をすれば、決して軽いものではない。しかし、アメリカは、フイリピンを武力で植民地化し、フイリピン人を奴隷の如く扱い、日本軍占領後の再上陸で民間人に対する無差別攻撃を行い、再上陸、フイリピンは独立できたものの今がある。

ドゥテルテ大統領の言い分はわからないでもない。
弱小国にとって、アメリカ、中共、どちらも悪みたいな部分はある。日本人は中共の方があくどいとみているが、ドゥテルテ大統領からみればかつての植民地時代の戦争、日本軍に勝つためにフイリピン人含めた無差別攻撃、その後のまされ続けた格下扱いでの経済関係、我慢できない部分はあったことだろう。

ドゥテルテ大統領は米中天秤にかけるふりをしているか、天秤にかけつつ実入りの良い方になびこうとしているようだ。

ただ、それは、ドゥテルテ大統領にとって危険な火遊びだと思う。
この意味おわかりのはずだ。日本の首相はそのために、何人も●られたかもしれないのだ。
安倍首相は、アメリカ政府の恐さをアジアのどの首脳よりも知っており、心得て対応しているように、私には見える。


そんな私は、安倍首相がこうした安全保障外交に粉骨砕身対応しているのにもかかわらず、日本の大新聞が、この程度の記事しか出せず、読者の多くが安倍政権を応援したくても手元にたいした情報すら入ってこないのは困ったことだ。

おまけに、フイリピン、タイ、インドネシア、マレーシアと中共との最近の外交対応を眺めると、不甲斐ないことだらけである。
各国から見ても日本が不甲斐ないという指摘もあるだろう。

各国とも日本の巡視船を欲しているのはわかる。しかし、見返りに何をしてくれるのか?各国とも様子見を決め込んでいるだけではないのか?

大東亜戦争前の東南アジア、タイ以外は植民地支配されていた。今はそれぞれが(こう書くと外交的非礼にあたることは承知している)独立国を名乗っているが、どの国も頼りにならなそうである点において、我が国が生き延びるには、周辺諸国の脅威に対峙すべく、憲法改正を急ぎ、軍備増強、核武装に向かうしか、方策はなさそうだ。

そして、今回のフイリピン大統領の訪中事案への対応、国内的には蓮舫二重国籍事案で、民進党を政治的に追い詰める絶好の機会なのであるが、南シナ海、生前譲位という事案のせいで、官邸の余力が削がれることを一人の国民として残念に思っていることを指摘し、本稿を終える。

関連記事

テーマ : 政治のニュース - ジャンル : ニュース

19:36  |  マスコミ  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

Comment

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (現在非公開コメント投稿不可)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/tb.php/166-abb1bab2

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME |