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2016.09.18 (Sun)

群馬大学医学部不祥事 先端医療は保険外治療拡大すべきだ

群馬大医学部の不祥事の件、漸く収束しつつあるようだ。

【特集】群馬大病院の腹腔鏡手術を巡る特報…新聞協会賞
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20150903-OYTEW50916/



本稿では、私が知り得る情報、群馬大学医学部OBの実像から群馬大医学部でなぜ不祥事が起きたのか、三つの視点から分析を試みる。



■視点1 群馬大学医学部は偏差値的にどういう位置づけの大学なのか?

数年前のデータを眺めてみたい。

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最新 駿台全国模試偏差値2009、11月(2次英、数、化学、物理)★私立
https://www.i-sum.jp/sum/sum_page/topics/unvrank_s/rankf.cfm
77東京大 理3
76京都大 医
75
74大阪大 医
73東京医科歯科大 医
72★慶応義塾大医 東北大医 九州大医
71★東京慈恵大医 名古屋大医 千葉大医
70京都府立医科大 医
69北海道大 医 神戸大 医
68広島大医
67横浜市立大医 岡山大医 熊本大医 大阪市立大医
66東大理1金沢大医 長崎大医 名古屋市立大医 筑波大医 
65東大理2★防衛医大★自治医科大★順天堂大医★大阪医科大 新潟大医 徳島大医 奈良県立医科大 札幌医科大 旭川医科大
ーーーーーーーーーーー東大理2合格ラインーーーーーーーーーーーーーーーー
64★昭和大医★日本医科大 岐阜大医 群馬大医 山口大医 三重大医 滋賀医科大 和歌山県立医科大 北海道大獣医
63京都大理 京都大薬 浜松医科大 愛媛大医 鹿児島大医 
62★東京医科大 弘前大医 秋田大医 山形大医 富山大医 福井大医 鳥取大医 佐賀大医 大分大医 
61京都大 工 東工大第1、4類★関西医科大★近畿大医 信州大医 山梨大医 香川大医 福島県立医科大
60京都大農 東工大第3.5.7類★日本大医 島根大医 高知大医 宮崎大医 琉球大医 東京農工大獣医 大阪大薬
ーーーーーーーーーーー京大・国公立医合格最低ラインーーーーーーーーーーーーーーー
59東工大第2.6類★杏林大医★東海大医★東邦大医 九州大薬
ーーーーーーーーーーー東工大合格最低ラインーーーーーーーーーーーーーーー
58★帝京大医 帯広畜産大獣医 岐阜大獣医 宮崎大獣医 千葉大薬
57★早稲田創造理工★北里大医★東京女子医科大★愛知医科大★兵庫医科大★久留米大医 岩手大獣医 山口大獣医
ーーーーーーーーーーー早稲田理工合格最低ラインーーーーーーーーーーーーーーー

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―――――――――――――――――

首都圏の国立医学部では、群馬大学医学部は東大、東京医科歯科大、横浜市立大、筑波大に続くポジションになっている。
私が受験時代、東京医科歯科大と横浜市立大の中間くらいではなかったかと記憶する。

全共闘時代、東大を落ちた方は、文系なら慶応か早稲田、理系なら横浜国立大と言われた時代があった。
当時、医学部は、首都圏で二期校は二つしかない。東京医科歯科大学と群馬大学。
一期校は東大医学部、落ちたので仕方なく二期校ということになるのは人生の選択として仕方ないことではある。

では、群馬大学医学部入学者は東大に対し、どのような意識を持つのか?

私の恩師の一人、全国的にも有名な学者だった方であるが、東大にだけは負けるなという趣旨の言葉が口癖だった。当時は、偏差値ライバルという意味だと思ったが、焚書を主導した学者が東大だったことを知り、戦後(文系)学界の支配者として(GHQ占領支配を継続させる方向で)君臨し続ける東大の存在が我慢ならなかったと私は解している。

では、群馬大医学部在籍者が、東大に抱く意識は何か?
私が思うに、東大医学部に入れなかった悔しさ、東大医学部から馬鹿にされることへの反発があるのではないかと思う。
そこで、群馬大学医学部は、どうしても背伸びしたがる、群馬大学医学部というところはそういう校風にあったのではないかと推測するのである。




■視点2 癌の免疫療法を切り拓いた群馬大医学部の異色の卒業生

実は、私は個人的なことで、群馬大学医学部卒の異色の医師(故人)の存在を知っている。

―――――――――――――――――

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BA%B4%C6%A3%B0%EC%B1%D1

佐藤一英

医師。1930年-1996年

山形県北村山郡戸沢村(現村山市)生まれ。1949年旧制山形高校入学、山形大学に変わり理学部三年から1956年群馬大学医学部卒、1963年群馬大学医学博士。群馬大学講師、68年国立高崎病院、生体調節研究所所長・横浜サトウクリニック院長。

―――――――――――――――――

私は、この医師と横浜のサトウクリニックで話をしたことがある。今もそうかもしれないが、当時は保険外診療だった。

佐藤一英という医師が主導した免疫療法に係わる、患者友の会である一英会の経緯を眺めてみたい。

―――――――――――――――――

http://www.yscbrp.com/ichieikai/ayumi.html

一英会の歩み
1981年(S56)   ・佐藤一英博士の免疫療法研究支援組織として「八百喜会」(1986年「一英会」と改名)が発足
・講演会開催、生き抜く会開催、会報発行(10号まで)、TV雑誌などマスコミによる広報など実施、
 会員数最高時全国700名
1995年(H7)   ・佐藤一英博士急逝のため研究支援組織「一英会」は活動休止
1996年(H8)   ・「今後の一英会を考える会」発起人会発足、今後の一英会運営検討着手
1997年(H9)   ・患者友の会組織「佐藤免疫療法友の会一英会」として再発足
 一英会の主目的は会員に対する治療支援の情報サービスと佐藤免疫療法の適切な広報活動
・第1回一英会理事開催(以後毎年定例理事会開催)
・横浜市磯子Pホテルに全国各地の患者さん家族が集い講演会交流会開催
1998年(H10)   ・佐藤免疫療法友の会一英会会報「Heart」初刊号、2号発行
・公開医学講話を第1回を清水市、さらに山形市、神戸市にて開催
・24時間医療情報電話サービス「一英会健康ダイヤル」開始
・一英会ホームページ開設

以下省略

―――――――――――――――――

一英会は、患者に絶大に支持された組織である。つい最近まで会報を配信していたのである。

不祥事で非難される群馬大医学部と正反対のことが起きている。

ここで、佐藤一英という一人の医師について、述べたい。当時、癌治療は、保険医療以外の療法は健保扱いでは不可、代替療法はすべからく保険適用外。
保険診療で癌治療する場合は、抗癌剤投与、化学療法、放射線療法しか選択肢がなかった。国立大医局は、すべからく、抗癌剤投与、化学療法、放射線療法の推進者だった。

その状況で、癌発生原因が患者体内の免疫システム異常である、という視点から免疫療法を主導した佐藤一英医師の孤独な闘いが始まる。

医学界ではまったく相手にされない。しかし、彼はやめない!そして、医学界の外で、スポンサーを見つけ出すことに成功、そこから免疫療法は徐々に広まり、症例が確保できるようになった。
そのスポンサーになったのは誰か?
あの笹川財団なのである!あの「一日一善」のCMの笹川良一が生きていた時代のことである。

当時、私は、ある医師の紹介で佐藤一英医師の本を読んだ。そこには、驚くべきことが書かれていた。医学界が、決して個々の癌患者の延命に寄与しているのではないこと、金儲けに走っていること、保険医療制度の限界を知ったのだ。

私は、迷わず、横浜のサトウクリニックに予約した。(保険外治療)
会ってみると、佐藤一英医師は、寡黙な研究者という印象だった。タイプ的には、つくる会の藤岡信勝みたいな感じだと思っていただきたい。

今は、息子さんの代に代わり、息子さんは、佐藤一英医師の志を継いでいるようだ。
http://doctorsfile.jp/h/16709/df/1/

私は、二代目の息子さんがどういう方か存じないが、

初代の佐藤一英という医師が、当時の医学界が完全に無視した免疫療法を確立、当時、群馬大学医学部ルートで?同志を全国に集め、
絶大な支持を表明する患者組織に支えられ

今日に至ったことは明らかである。

私の説明で納得いかない方、是非横浜サトウクリニックのHPの隅から隅まで確認いただきたい。

http://www.yscbrp.com/




■視点3 街医者の立場で健保医療に異を唱え、敢然と行動した群馬大卒業生の医師

当時、群馬大卒業生の街医者に電話したところ、この街医者が書いた、本を読むことを薦められた。
この街医者、当時の保険治療では癌は治らないと見切りをつけ、蓮見ワクチンの協力医院になり、リンパ球療法を始めたばかりだった。

ハスミワクチンとは
http://bsl-48.com/hasumi.html

その街医者がやっている診療実態はこうだった。
リンパ球療法は、保険外扱い。処置料は保険適用、簡単な検査も保険が効いたのだ。健康保険の審査をされている方なら意味おわかりであろう。違法と判断されれば医師免許はく奪すれすれのところで診察行為をやっていたのである。

医院を訪ねてくる大半の患者は、他に頼るところがなく、この街医者にすがりつき、すべてを託す………その街医者は、保険でできるところは保険で処置したのである。当然、行政側のチェックは厳しくなる。それでも続行したのである。

こんな正義感の塊のような街医者、世の中に何人いたのであろうか?と思ったくらいである。

では、その街医者、どうしてそこまでしたのか?

その街医者の奥さんが、癌患者で、いわゆる代替療法でなんとか生存されていたからなのだ。彼は奥さんを救うべく、保険外治療の蓮見療法、続いて、群馬大学医学部同窓の佐藤一英医師が主導するリンパ球療法を奥さんに受けさせていたのである。

街医者として、奥さんを救う療法が、保険外療法となった関係で、医師として保険治療と保険外治療の混合治療みたいなことを実践していたのである。(実態的には違法なのだが)

その街医者の経営する医院、他の病院とは決定的に違うことがある。その病院では、看護婦、病院事務も仕事を任されていた。他の病院では彼らは下働きにしか見えないが、実際そういう表情の人たちが目立つのだが、この病院は違った。

病院事務の方、看護婦の方、それぞれが病院に課せられた状況を医師と同一目線で理解し、病院全体が、医師会、健保審査と戦闘体制にあり、医師だけでなく、病院事務、看護婦も患者本位の治療をすべく闘っていたことを知らなくてはならない。
その病院は10年前くらいに閉院した。

要するに、群馬大医学部卒業生の街医者は、妻だけでなく、街医者を慕うすべての患者を救おうと努力したということだ。




■群馬大学医学部で不祥事が相次いだ背景

本稿では、群馬大学医学部でなぜ不祥事が起きたのか、その背景を知る手がかりを抽出することを目的としている。

視点1では、東大医学部や医学界に対する負けず嫌いの校風の存在を指摘した。
視点2では、医学界が無視しても、孤立無援の状況で、免疫療法の普及拡大に務め、患者および家族に絶大な支持を受けた、群馬大医学部卒業生の医師の存在を紹介した。
視点3では、街医者として孤立無援ながらも、地域医療の視点から、保険治療で救えない癌患者を混合治療的処置で対応する、群馬大学卒業生の医師の存在を紹介した。

私は、群馬大学医学部の不祥事、あってはならないことだと思っている。
良い事をやれば一英会のような組織が生まれ支持される。無謀なことをやれば、たくさんの患者が亡くなり、その無謀さを非難される。
私が思うに、大学医学部にて組織的な歯止めが利かなかった結果、不祥事が起きたような気がするのである。

そして、思うことだが、群馬大学医学部卒業生は、私が遭遇した医師は2人しかいないが、お二方とも実に個性的だ。

東大医学部卒業生に会ったことはないが、もし、東大医学部卒業生に個性的な人が少ないのであれば、
東大医学部を落ちてしまった群馬大学卒業生に人間味あふれる方、個性的な方が集まっているのかもしれない。

そう考えると偏差値優先の大学受験制度の弊害ということになる。

そして、どうしても東大にだけは負けたくない、その負けず嫌い精神が、個性的な人の研究姿勢に拍車をかけ、それを集団で支持、組織化する(不祥事を主導した大学医局)

おまけに東大よりは個性的な人が集まりやすい状況で

事態は起きるべきして起きた………………………

と考えるのである。

それゆえ、大学医局というところに、全国どこの国立大学もそうだが、必要以上の権威と権力を持たせるべきではないと、考えるのだ。

権威を持たせれば、全国津々浦々で研究費用がかさみ、そのための検体確保のための患者の死亡増加は避けられない。
保険医療費の増大も起きるべきして起きたと考えるべきなのだ。
国立大学病院が、その地域の病院施設の中で飛び切り立派なのは、言うまでもない。




■提言

日本の医者は優秀だ。偏差値システムの最上位にあるのは不変だ。そして日本の医療水準は極めて高い。
見方を変えたい。
昨今、かように医療費高騰を招いているのは、全国津々浦々の大病院で大学医局と連携した研究が行われていることと無縁ではない。

自動車だってそうだ。研究開発直後の新製品を搭載した新型車(特にホンダ車)は、開発費用の回収のため高価格となることは避けられない。日本の電気製品が(研究開発を前提とする)付加価値を追及するあまり、技術開発費用が膨れ上がり高価格となり過ぎ、世界市場で淘汰されたのは、そのためなのだ。
アップルのiphone、サムソンのスマホに革新的な機能はあったであろうか?
ただ、うまく既存技術、機能を寄せ集めただけの製品に過ぎない。
ちなみに、最近購入した私のスマホ、ワンセグ、お財布携帯、防水機能もついていない。赤外線機能を使ったこともなく、指紋認証したこともない。

同じことは医学界にも当てはまる。
これを見ていただきたい。

先進医療を実施している医療機関の一覧
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/sensiniryo/kikan02.html

似たようなことを重複して、全国津々浦々の大学病院、国立の研究所で実施している可能性がある。

医療費増大の原因となっている高額医療は、どこの医療機関で発生しているのか?
先端医療の現場であろうと普通は推測する。
直らない癌治療のための癌センターは、全国各地に本当に必要なのだろうか?

私は、先端医療を否定しているのではない。

医学部は必要なのは確かだ。だが、国立医大での重複するような研究、国立がんセンターがやっていること、国立大学医学部がやっていること、薬剤メーカーがやっていること、実に多種多様である。

ただ、はっきりと言えることがある!


保険診療を前提とした、青天井に近い医療研究は果たして必要なのか?


今までは、成長経済だったので、それは許容されてきた。
しかし、国民一人当たりの医療費が一人当たり30万を越え、後期高齢者の年間医療費が一人100万円を越えようとしている現在、医学界の過剰な研究競争(医療費として負担している部分)は果たして社会経済的に必要な競争なのだろうか?

過剰な研究開発競争が医療費を膨れ上がらせ
(癌研究用検体として増えつつある)後期高齢者の急速な増加がそれに拍車をかける

一方で患者というものは、先進医療を受けることを望み、高額保険治療を拒否はしない
と考えれば、

高額医療費の削減を実現するには
「大学病院での保険治療」に何らかの制限をかけること(入院治療する患者総数の制限、患者個体での保険医療費の上限設定)を検討すべき時に来ている
と考える。

なぜなら、大学病院は、医学部生教育と医学研究のための場であって
そもそも保険診療することを目的とした機関ではないからだ。

そういう意味で、大学病院こそ、保険外治療を積極的に適用するにふさわしいと考えるのだ。

―――――――――――――――――

提言

・単価の高い療法は健康保険適用としないこと
・国立大学病院での入院治療する患者総数の制限(通院総数の制限)
・国立大学病院の患者個人の保険医療の上限設定(保険外治療の拡大)

―――――――――――――――――

以上

―――――――――――――――――

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/sensiniryo/

「先進医療に係る費用」については全額自己負担
 先進医療を受けた時の費用は、次のように取り扱われ、患者は一般の保険診療の場合と比べて、「先進医療に係る費用」を多く負担することになります。

「先進医療に係る費用」は、患者が全額自己負担することになります。「先進医療に係る費用」は、医療の種類や病院によって異なります。
「先進医療に係る費用」以外の、通常の治療と共通する部分(診察・検査・投薬・入院料等)の費用は、一般の保険診療と同様に扱われます。
つまり、一般保険診療と共通する部分は保険給付されるため、各健康保険制度における一部負担金を支払うこととなります。


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