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2019.03.12 (Tue)

非常事態に備え「憲法の(部分)破棄」検討が必要ではないのか?

私は憲法改正賛成派である。かつて存在した、次世代の党の支持者である。最近は、自民党よりも右寄りの立ち位置での改憲推進派の意見を聞く機会が激減、こんなことで良いのかと思っている。

もちろん、自民党の改憲ビラに異を唱えるつもりはない。

―― 参考情報 ――――――――――

自民党 憲法改正ビラ
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-1328.html

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さて、石原慎太郎が述べてきた憲法破棄についてはこれまで懐疑的であった。が、久しぶりに、石原慎太郎の国会質問の様子を動画にて拝見、やんわりと諭すような話しぶりであることに触発され出稿を決断した。

内容的には、自民党よりも右寄りの立ち位置での、非常事態への備えとしての試論の位置づけ。


まず、石原慎太郎議員の当該動画等を紹介する。

―― 参考情報 ――――――――――

国会 石原慎太郎の名演説をぜひご覧ください 遺言にも似た素晴らしい内容に感涙!野次なし静粛国会中継
https://www.youtube.com/watch?v=AerhDZTpHt0

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日経新聞にも同様の主張が掲載されている。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

石原都知事「憲法は破棄を」 維新八策の「9条改正」に疑問
2012/7/6付
 保存 共有 印刷 その他
東京都の石原慎太郎知事は6日の定例記者会見で、橋下徹大阪市長が率いる地域政党「大阪維新の会」がまとめた次期衆院選の公約集「維新八策」の改定案で、憲法9条の改正の是非を問う国民投票実施を盛り込んだことについて「改正は間違い。憲法は破棄し、忘れ、捨てたらいい」と破棄を強く訴えた。

石原知事はかねて、戦後に占領軍主導で作った現行憲法は無効と主張しており、この日の会見でも「責任ある政府ができたら、『認めない』と言って新しい憲法を作ったらいい」と強調。憲法9条の改正を掲げる橋下氏について「どうもそこは意見が違うみたいですな」と述べた。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||


国会審議の場では、一般論として石原慎太郎は質問、安倍首相は肯定も否定もせず、応じた。

憲法破棄論について石原慎太郎が国会で語り、記録として残っていることに私は感謝している。新説であっても、オフィシャルな記録として残っているので、国益的論争に際して根拠情報となるからである。

石原慎太郎は、憲法の成立過程、そして前文の内容について否定的見解を示しつつ、憲法破棄の必要性について述べた。安倍首相は、成立過程について時系列的な記録を原稿なしで語った。

レベルの高いやりとりがあったと言わざるを得ない。すなわち、石原慎太郎は、言外の意味を含めて、憲法破棄についてやんわりと諭すスタンスで述べたと解している。


石原慎太郎は、具体的に破棄すべき条件、全文全条文すべて一度に破棄とするか、部分破棄とするか、どう具体展開するかについてまで述べていない。

そこが重要なポイントなのである。やんわりと諭すような話しぶりから、察するに至った。


私は、石原慎太郎の主張は、全文全条文すべて破棄とする主張なのだろうと勘違いしていた!?のである。

憲法前文はこうなっている。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

注意すべき文言は、「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」の箇所。

すなわち、いわゆる諸国民の軍隊が、我が国民を拉致し、我が国に対し侵略行為、武力行使した場合は、憲法前文は、「道理」として意味を為さなくなる。

この前文が、国際情勢的に適合しない状況において、「前文だけでも、部分的に破棄すべき」との見解が生まれる。

同様に、「9条も部分的に破棄すべき条文」が含まれているように思う。

西村眞悟が主張するように、自衛隊が拉致被害者救出を実行する場合、何らかの武力行使が避けられないのではあれば、一時的であっても破棄すべきとするアイデアがあってもいいだろう。(これは自民党よりも右寄りの立ち位置としての願望)

―― 参考情報 ――――――――――

金独裁体制の崩壊による拉致被害者救出の覚悟を固めよ 西村眞悟
https://www.n-shingo.com/jiji/?page=1481

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||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

第二章 戦争の放棄
〔戦争の放棄と戦力及び交戦権の否認〕

第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||


拉致被害者救出できない9条などそもそも意味があるのか?

当然のことながら、憲法を部分的に破棄する場合、96条の条文も破棄対象に含まれるべきということになる。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

第九章 改正
〔憲法改正の発議、国民投票及び公布〕

第九十六条 この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。

2 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||


石原慎太郎の憲法破棄論、普通は全条文破棄をイメージするが、国際情勢の動向如何によっては、部分破棄でもいいのではないか?

部分破棄が政治的に拙いとするなら、一時的に特定の条文を無効化するという措置でもいいのではないか?

自民党憲法ビラでは、文章的に問題が多い「前文」、非常事態を想定しない「96条」について述べてはいない。国民的議論が必要な事項について、マスコミの偏向捏造報道を恐れるあまり?、直球勝負を躊躇っているとみていい。


それゆえ、石原慎太郎が国会議員として憲法破棄について国会質問したことは、国益的に意義深いのである。


石原慎太郎は、憲法破棄に係わる具体展開まで述べてはいない。具体展開について語っていないことは、なおさら、「非常事態時において部分破棄」すること、あるいは「非常事態時において一時的に、全文全条文ないし部分的に無効化すること」を想定・準備しておく必要と価値が十分にあると考えるのである。


なお、本稿は願望であり、アイデアとしての話である。
石原慎太郎が国会で国会議員として発言したことについて、言外の意味があると察し、アイデアとして文章化したということである。


以上

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テーマ : 憲法改正論議 - ジャンル : 政治・経済

15:03  |  法整備  |  コメント(2)

Comment

Re: そもそも現行憲法が「有効」なのかどうかさえ怪しい

> 現行憲法制定過程を顧みても、大日本帝国憲法との兼ね合い(改正限界の存在、欽定憲法の無効宣言をしていない)、当時の国際法(占領国は、占領地の国体、憲法に介入してはいけない、ハーグ陸戦条約違反)などを顧みても、現行憲法(日本国憲法)自体がそもそも「有効」である「法学上の根拠」が存在しているように見えず、どう考えても「無効」と考える方が妥当ではないのかと思いますね。
>
> 一応、吉田茂首相が「憲法制定」を宣言はしていますが、「法的根拠」があるのかは全く不明で、現在の憲法問題は、「法的問題」ではなく、「政治的問題」であると言わざるを得ないでしょう(政治的問題の為、無効破棄は可能だが、国民の合意は必要になる)。
>
> この問題は国民側(政治家、法曹を含めて)の認識として、「現行憲法」が「有効」だと思い込んでいる(一種の洗脳)事をもある為、非常に面倒な問題になっていると思います。
>
> 改正(有効が前提?)にしても、「無効宣言後(国民の合意は必要?)」の「破棄(有効な状態で破棄できるかどうかは不明)」にしても、相当な手間がかかると考えた方が良いでしょう。


全部を無効にする以外に、部分的あるいは一時的に無効にできる余地がないか、という視点で本稿はまとめたものです。
国民的理解を得るには、時間がかかる現状はなんとか打破したものです。
管理人 |  2019.03.13(水) 18:45 | URL |  【編集】

そもそも現行憲法が「有効」なのかどうかさえ怪しい

現行憲法制定過程を顧みても、大日本帝国憲法との兼ね合い(改正限界の存在、欽定憲法の無効宣言をしていない)、当時の国際法(占領国は、占領地の国体、憲法に介入してはいけない、ハーグ陸戦条約違反)などを顧みても、現行憲法(日本国憲法)自体がそもそも「有効」である「法学上の根拠」が存在しているように見えず、どう考えても「無効」と考える方が妥当ではないのかと思いますね。

一応、吉田茂首相が「憲法制定」を宣言はしていますが、「法的根拠」があるのかは全く不明で、現在の憲法問題は、「法的問題」ではなく、「政治的問題」であると言わざるを得ないでしょう(政治的問題の為、無効破棄は可能だが、国民の合意は必要になる)。

この問題は国民側(政治家、法曹を含めて)の認識として、「現行憲法」が「有効」だと思い込んでいる(一種の洗脳)事をもある為、非常に面倒な問題になっていると思います。

改正(有効が前提?)にしても、「無効宣言後(国民の合意は必要?)」の「破棄(有効な状態で破棄できるかどうかは不明)」にしても、相当な手間がかかると考えた方が良いでしょう。

西 |  2019.03.13(水) 02:30 | URL |  【編集】

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