2017年09月 / 08月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫10月

2016.08.22 (Mon)

天皇陛下のお言葉に係わる措置 ポイントは摂政の配置にある!?

菅官房長官が、有識者会議の設置について言及した。

―――――――――――――――――

生前退位で有識者会議は「一つの考え方」…菅氏
2016年08月21日 19時22分
特集 皇室
 菅官房長官は21日のNHKの番組で、天皇陛下が「生前退位」の意向を示唆されていることについて、「首相の指示を受けて、どのようなことが出来るのか、実現のためにどういう手法が必要かを今、整理している」と述べた。


 有識者会議の設置については、「一つの考え方だ。内閣としてしっかり対応していきたい」と強調した。

 また、安倍首相の自民党総裁の任期延長論が自民党内で出ていることに関し、「首相が党総裁になってから、衆院選は2回大勝し、参院選も2回大勝している。党内で議論が出てくることは、『そうかな』という思いだ」と語り、前向きな考えを示した。

2016年08月21日 19時22分

―――――――――――――――――

皆様は、どう受け止められたであろうか?


私は、菅官房長官の素っ気ない発言が気になっている。つまり、官邸レベルではとっくに結論は出ており、それは極めて事務的な措置に過ぎないこと、それは大河ドラマ真田丸で言うところの石田治部少輔的感覚での処置であり、想定している枠内での処理をするととれる。

さて、ネット界において、天皇陛下のお言葉に係わる措置について、具体的提言が見当たらないようなので、批判覚悟で、私案として考えていることを本稿にて示す。


その前に、当たり前の事であるが、関連情報として憲法、宮内庁HPを参照する。

―――――――――――――――――

   第一章 天皇 

第一条    天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

第二条    皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範 の定めるところにより、これを継承する。

第三条    天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。

第四条    天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。

○2   天皇は、法律の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる。

第五条    皇室典範 の定めるところにより摂政を置くときは、摂政は、天皇の名でその国事に関する行為を行ふ。この場合には、前条第一項の規定を準用する。

第六条    天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。

○2   天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。

第七条    天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。
一   憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。

二   国会を召集すること。

三   衆議院を解散すること。

四   国会議員の総選挙の施行を公示すること。

五   国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。

六   大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。

七   栄典を授与すること。

八   批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。

九   外国の大使及び公使を接受すること。

十   儀式を行ふこと。

第八条    皇室に財産を譲り渡し、又は皇室が、財産を譲り受け、若しくは賜与することは、国会の議決に基かなければならない。

―――――――――――――――――

摂政は国事行為のみを行うとある。ここで第七条の国事行為の分類を試みる。一から八は、国会関連の国内公務、九は海外公務、十を宮中祭祀と分類できよう。


―――――――――――――――――

http://www.kunaicho.go.jp/about/seido/seido04.html

宮内庁HP

摂政
設置

摂政は,皇室典範の定めるところにより置く(憲法第5条)。
天皇が成年に達しないときは,摂政を置く。また,天皇が,精神・身体の重患か重大な事故により,国事行為をみずからすることができないときは,皇室会議の議により,摂政を置く(皇室典範第16条)。

順序

摂政は,次の順序により,成年に達した皇族が就任する(皇室典範第17条)。
1 皇太子(皇太孫)
2 親王・王
3 皇后
4 皇太后
5 太皇太后
6 内親王・女王
権能

摂政は,天皇の名でその国事行為を行う。この場合には,摂政は日本国憲法の定める国事行為のみを行い,国政に関する権能を有しない(憲法第5条)。

訴追の禁止

摂政は,その在任中,訴追されない。ただし,これがため,訴追の権利は,害されない(皇室典範第21条)。

―――――――――――――――――

ここで、摂政の順位について、解釈を試みる。「次の順序にて、就任する」とあるため、摂政の人数として一人を想定していると読める。が、複数配置しても問題はないととれる。


が、私は、この記述にしばられる必要はないように思う。なぜなら、事態は、摂政一人で事が済むとは思えないからだ。

もちろん、天皇陛下は、政治発言はおろか政治活動が許される立場にはない。
摂政の設置が必要でも、摂政を置いてほしいとか、制度としての摂政が必要と発言できないばかりか、法律の改正箇所について言及できないお立場にある。


お言葉発言に関して、核心部分と捉えている箇所を再掲させていただく。

―――――――――――――――――

今上陛下のお言葉発言(一部抜粋)

 天皇の高齢化に伴う対処の仕方が、国事行為や、その象徴としての行為を限りなく縮小していくことには、無理があろうと思われます。また、天皇が未成年であったり、重病などによりその機能を果たし得なくなった場合には、天皇の行為を代行する摂政を置くことも考えられます。しかし、この場合も、天皇が十分にその立場に求められる務めを果たせぬまま、生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに変わりはありません。

―――――――――――――――――

私はこの箇所について、文脈的に、
「摂政を置くことについては生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに変わりない」としか政治発言が憲法で禁止されている関係で言いようがないと解釈する。

従って、解釈的には渡部昇一の説でいいと考える。

典範改正は危険、摂政が最善 上智大学名誉教授・渡部昇一氏
http://www.sankei.com/premium/news/160813/prm1608130013-n1.html


この部分の文脈を以て、摂政を否定しているとか、生前退位を希望しているとか読む必要はない。
なぜなら、お立場上、政治発言することが許されないからである。

では、どういう意図でこの箇所について言及されたのか?


こうして欲しいと思っていることについて、意図して否定的に述べていると私は解した。

世のお年寄は特にそうだ。子供に面倒をみてもらいたいと本心では思っていても、子供の迷惑になるくらいなら、子供の面倒かけたくないという親の気持ちが子供には面倒かけたくない、と言わせるのだ。
そうでない親(子供に面倒をみよと要求する)もいるかもしれないが、今上陛下はおやさしい方なので、世の普通の親と同じように、して欲しいことを否定的に述べられたと私は解する。



私は、秋篠宮支持派として、東宮廃太子廃妃の選択肢があることを承知している。

廃太子廃妃を主張します 《転載自由》
http://blog.goo.ne.jp/inoribito_001/e/0fc1110db99a84c59922686d9bff9f75

こうなるのが理想なのであるが、今上陛下のお言葉発言が東宮廃太子廃妃論を意識しているとみた場合、次善の措置を編み出す必要が出てくる。

ここで、次善の措置として、私案を述べさせていただく。

素っ気ない文章表現であること、ご留意いただきたい。

―――――――――――――――――

・今上陛下の生前譲位は行わず、複数の宮家を摂政に配置。東宮は国内公務、国事行為を担務、秋篠宮は海外公務と宮中祭祀を担務

・次の代、皇太子が天皇となった場合、秋篠宮が摂政となる

・次の代、秋篠宮家が天皇となる(摂政は配置せず)

―――――――――――――――――

これなら、今上陛下のお言葉発言を満たしていることにはなるが、宮内庁の摂政に係わる規定を変更する必要が出てくる。


とりあえず、次善の措置としての私案について、述べさせていただいた。
秋篠宮支持派のほとんどは、東宮廃太子廃妃路線と思われるが、次善の措置とセットでの陳情で、初めて東宮問題の核心が、広く周知、認識されるのではないだろうか。

また、本事案、安倍政権は、(生前譲位に肯定的反応を示す)各種世論調査結果を受け、「政治の技術」を駆使し、非常事態規定の創設とセットで憲法改正の突破口とする可能性があることを指摘し、本稿を終える。

以上


参考
―――――――――――――――――

・東宮問題 外交公務・神事等は秋篠宮家シフトを要望します
http://nihonnococoro.at.webry.info/201505/article_4.html

関連記事

テーマ : 政治のニュース - ジャンル : ニュース

17:55  |  皇室  |  トラックバック(1)  |  コメント(2)

Comment

いつも拝読させていただいております。
>宮内庁が密かに頭を悩ます 浩宮が即位したら、「皇太子」がいなくなる・・・秋篠宮も愛子さまも悠仁さまも、皇太子にはなれない


密かに頭を悩ます必要はありませんけどね。ご存知でしょうが、皇室典範について書かせていただきます。

第一条  皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。
第二条  皇位は、左の順序により、皇族に、これを伝える。
①皇長子、②皇長孫、③その他の皇長子の子孫 ④皇次子及びその子孫 ⑤その他の皇子孫 6 ⑥皇兄弟及びその子孫
⑦皇伯叔父及びその子孫

皇位を継ぐのは、天皇の「息子」に限定していません。皇統を継ぐのが弟なら皇太弟とよばれるだけのことです。

ありもしない皇位継承問題や皇統の継続の危機をつくりだして、本来資格のない愛子内親王を天皇にしようとする意図が見え見えです。
これこそ、皇室の危機であり、本来宮内庁が悩むべき問題です。

でれでれ草 |  2016.08.22(月) 19:57 | URL |  【編集】

Re: タイトルなし

> いつも拝読させていただいております。
> >宮内庁が密かに頭を悩ます 浩宮が即位したら、「皇太子」がいなくなる・・・秋篠宮も愛子さまも悠仁さまも、皇太子にはなれない
>
>
> 密かに頭を悩ます必要はありませんけどね。ご存知でしょうが、皇室典範について書かせていただきます。
>
> 第一条  皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。
> 第二条  皇位は、左の順序により、皇族に、これを伝える。
> ①皇長子、②皇長孫、③その他の皇長子の子孫 ④皇次子及びその子孫 ⑤その他の皇子孫 6 ⑥皇兄弟及びその子孫
> ⑦皇伯叔父及びその子孫
>
> 皇位を継ぐのは、天皇の「息子」に限定していません。皇統を継ぐのが弟なら皇太弟とよばれるだけのことです。
>
> ありもしない皇位継承問題や皇統の継続の危機をつくりだして、本来資格のない愛子内親王を天皇にしようとする意図が見え見えです。
> これこそ、皇室の危機であり、本来宮内庁が悩むべき問題です。


出典改竄していることを確認しました。
産経新聞 2月29日(水)9時31分配信とありますが、実際は、「週刊現代」2014年11月29日号よりとなっています。
当該ブログの記事の紹介部分を削除します。


事務局 |  2016.08.23(火) 01:15 | URL |  【編集】

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (現在非公開コメント投稿不可)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/tb.php/119-803b9466

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

  ●来る9月4日に実施される香港立法会議員選挙(日本の国会議員選挙に相当)では、当ブログでも再三述べてきた香港民主派、特に 「本土意識」を持った“本土派”と呼ばれる人々が多数、立候補する予定である。   それに対して香港政府(と中国政府)は何人かの特定候補予定者について、なんと「立候補禁止」という措置を講じ始めている。「一国二制度」「...
2016/08/23(火) 01:51:03 | 賭人がゆく

▲PageTop

 | HOME |