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2018.09.16 (Sun)

「強制停電不発」の隠された意味

世界的かつ歴史的に見ても珍しい、大規模停電。
北海道で発生した大停電について、原因の特定に繋がる報道について、読売ベースでは二つしか配信されていない。

地震発生から大停電に至る、17分間の、発電所出力の推移、需要量の推移、系統周波数の推移等、強制停電実施時間等が、まったく報道されていない。

読売が配信した、たった二つの公開情報から、電力系統においてどういう事象が発生していたのか、推測できることを述べさせていただく。



第一報

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20180910-OYT1T50043.html?from=ytop_top

地震発生17分後、3基目停止でブラックアウト
2018年09月10日 15時00分

 北海道地震で道内ほぼ全域が停電となった「ブラックアウト」は、苫東厚真火力発電所(北海道厚真町)の1号機(出力35万キロ・ワット)が、地震発生から約17分後に停止したのが引き金だったことが分かった。地震直後に停止した2号機、4号機と合わせ想定を超える出力を消失。一部地域を強制的に停電させても需給バランスを維持できず、ブラックアウトを引き起こしたとみられる。

 震源に近かった苫東厚真の出力は計165万キロ・ワットで、道内約300万キロ・ワットの電力需要のおよそ半分を賄う基幹的な発電所だった。3号機はすでに廃止されていた。

 北海道電力などによると、地震発生直後の6日午前3時8分頃、2号機と4号機が地震の揺れで緊急停止。1号機は稼働を続けていた。電力は需要と供給のバランスが崩れると、周波数が乱れて発電機が損傷する恐れがある。このため、北海道電は、失われた供給分(約130万キロ・ワット)に見合うように一部の地域を強制的に停電させて需要を落としバランスの維持を試みた。

 しかし、地震発生から約17分後の午前3時25分頃に何らかの原因で1号機が緊急停止した。強制停電による需給バランスの維持が間に合わなかったとみられ、同時刻に知内、伊達、奈井江の三つの発電所が発電機の損傷を防ぐため自動的に停止。すべての発電所が停止するブラックアウトとなった。

 北海道電は、最大129万キロ・ワット分の発電所の停止までは想定していた。

2018年09月10日 15時00分

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

地震発生後、17分間は、発電設備、送変電設備は、異常(損壊)がなく、供給されていたことを示す記事である。
この時間帯、通常何もなければ、需要(電力消費)の変化はないとみていいだろう。


第二報を読んでみたい。


第二報

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20180912-OYT1T50120.html?from=ytop_top

強制停電3回目「不発」、ブラックアウト招く

2018年09月13日 06時00分

 北海道で発生した最大震度7の地震から13日で1週間となった。地震直後に道内ほぼ全域が停電したブラックアウトに至った経緯が判明した。北海道電力は地震直後から電力の需給バランスを回復するために強制停電を3回発動したが、3回目は需給バランスを回復できずにブラックアウトとなった。
  
 政府・北海道電などは初動対応が適切だったか検証を進める。

 北海道地震は6日午前3時7分に発生した。政府や北海道電などによると、震源に近い苫東厚真とまとうあつま火力発電所(厚真町)の2号機(出力60万キロ・ワット)と4号機(70万キロ・ワット)が午前3時8分、緊急停止した。

 電力は需要(消費量)と供給(発電量)のバランスが崩れると、周波数が乱れて発電機などが損傷する。災害などで発電所の電力供給が失われた場合、一部地域を強制的に停電させて需要を落とし、需給バランスを回復するシステムがある。

(ここまで385文字 / 残り231文字)
 
2018年09月13日 06時00分

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||



強制停電3回目「不発」とある。
2回の強制停電で供給と需要をバランスさせたことを理解するならば、2回の強制停電措置は、供給量の限界が発生しているための強制停電であろうと推定する。系統周波数低下していたか系統周波数低下が懸念されたための措置と考えられる。

通常、この時間帯の需要(電力消費)が安定的であるはずなのに、この17分間に強制停電を2回実施し、3回目の強制停電が不発に終わった、という言葉が意味するものは、一つしかない。
通常、何もなければ、この時間帯の需要は安定的である。(増加することも減少することもない)しかし、2回の強制停電を実施したのであるから、供給力の増加は限定的である。つまり、「3回目の強制停電の不発」は、何らかの要因による需要(電力消費)急増を暗示していると考える。
需要(電力消費)が、過去、経験したことがない大地震によって「激増」、いわゆる「パニック消費」が発生したと私は推測する。
実際、過去数十年間、北海道地域(札幌)において、震度5以上の地震は起きていなかったようだ。



気象庁データベースで、1923年以降の震度6強以上の地震が検索できる。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/index.php

地震19232018


||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||



過去の大地震の発生時刻に注目したい。
寝静まった時間帯において発生した地震は、9月6日の北海道の地震と2011年の長野県北部地震の2つしかない。
ちなみに、長野県北部地震で震度5が観測された地域に、人口密集地域は少ない。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E9%87%8E%E7%9C%8C%E5%8C%97%E9%83%A8%E5%9C%B0%E9%9C%87_(2011%E5%B9%B4)

長野北部地震


||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||


9月6日の胆振地方中東部地震の場合はどうであろうか?
札幌及び札幌周辺の人口密集地域における震度5が観測されている。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E8%83%86%E6%8C%AF%E6%9D%B1%E9%83%A8%E5%9C%B0%E9%9C%87

北海道胆振東部地震


||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

北海道各地の地震データは、過去数十年間なかった震度5以上の大地震を、深夜帯、大都市圏の地震を、初めて経験した人たちが200万人前後に達していることを示している。

1923年からの震度6強以上の地震データを参照した結果、9月6日の北海道地震だけが、「深夜帯」、「大都市圏」という条件を満たしていることが確認された。


深夜帯、大都市圏で震度5以上以上の大規模地震を経験したことがない地震の揺れで、びっくりした人々が飛び起きて、地震が収まった時点(地震発生後10分前後)に最初にすることは何であろうか?

照明点灯→テレビ?→パソコン起動?


―― 参考情報 ――――――――――

地震による大規模停電  パニック消費を想定すべきだった?
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-1109.html

―――――――――――――――――



大停電は、地震発生して17分後に、「強制停電不発」を確認した後、起きた。

「強制停電不発」報道は、「パニック消費」による大停電であると断定したに等しいと考えるのである。そして、「強制停電不発」という「おそらく業界用語?」は、地震で一斉に飛び起き、「パニック消費」した人々を落ち着かせ、同時に「大規模地震発生後の節電」を呼びかける、熟慮された末に編み出された「魔法の言葉」に思えて仕方がないのである。

以上

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