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2018.09.08 (Sat)

「想定の甘さ」の根本原因について

テレビ出演した、消費生活アドバイザーなる人物が、電力会社の「想定の甘さ」を指摘している。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20180907-OYT1T50140.html?from=ytop_main4

停電「電力会社の想定が甘かった」…巻口守男氏
 
2018年09月07日 23時38分

特集 深層NEWS
 
 山岡耕春・名古屋大教授(地震学)と消費生活アドバイザーの巻口守男氏が7日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、北海道南西部の胆振いぶり地方を震源とする地震の被害や大規模停電について議論した。
  
 山岡教授は、札幌市で起きた大規模な液状化とみられる現象について「谷を埋めて造成した場所は地盤が弱い。大きな余震でまた起きる可能性があるので、警戒した方がいい」と指摘。巻口氏は、停電について「電力会社は災害を想定し、態勢を作っていたはずだが、結果的に想定が甘かった」と話した。
 
2018年09月07日 23時38分

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

一応、「想定の甘さ」について語った方の発言部分について、番組内で語ったことを違う意味で報道されたことを含め「誤報」であることを疑っているのであるが、そうではないという前提で、この記事に書かれていることについて分析を試みる。

この方、経歴的には、東大卒の東電執行役員だった東電OB、現所属はエネルギー関係企業の副社長のようだ。

原発全台停止し、電気料金を大幅に引き上げざるを得ない状況で、電力会社がとれる選択肢は少ない。また、震源地に近い厚真町にあった発電所は、過去に巨大地震が頻発した場所に近いとは思えない。
これら二点についてきちんとデータを根拠に説明して、「想定の甘さ」だと断定するなら私は納得する。番組そのものを見ておらず、紙上で断片的表現の記事しか読んでいないが、「想定の甘さ」だと断定するにふさわしい説明を省略し、「想定の甘さ」という言葉で語っているかもしれない。従って、番組での説明の手順が気になる。

送電系統を含めた電力系統上の問題点、原発停止の影響、地震発生想定、これ以上の電気料金引き上げを回避するための発電所経済運用等の選択肢を含めた、技術的根拠、合理的根拠を番組内においてデータ等で示したのか、気になっている。

少なくとも、原発が最低1台運転していれば、原発地点での震度は2だったので、広域停電は防げたかもしれない。

原発全台停止は、この方がかつて所属した東電の原発事故が引き金となったものである関係で、他社の電力系統に東電が大きな影響を与えた点は、東電OBとして認めざるを得ないはずである。

さらに、この方は新聞紙上では消費生活アドバイザーとして紹介されているが、実際はエネルギー関係企業の副社長ないし顧問であることを隠して語っているようである。
日テレないし本人がそういう経歴表示を望んだのかもしれない。

ここで、東電に係わる「想定の甘さ」に関する記事を参照したい。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG25HA1_V20C15A9CR8000/

規制当局・東電の認識の甘さ、改めて浮き彫りに 新調書公開
2015/9/25付

 政府は25日までに、東京電力福島第1原子力発電所事故を巡って政府の事故調査・検証委員会が聴取した新たな調書を公開した。経済産業省原子力安全・保安院の安全審査官(当時)は、事故2年前に重要施設が津波で水没する恐れを感じつつも強く対策を求めず、東電関係者の返答も「原子炉を止めることができるのか」と消極的だったなどと証言していた。

 新たな調書は5人分で、公表は福島第1原発所長だった故・吉田昌郎氏らを含め計246人分となった。規制当局・東電の双方の津波に対する認識の甘さを改めて浮き彫りにした。

 保安院の耐震安全審査室で安全審査官を務めた名倉繁樹氏は、2009年に東電から想定を上回る8メートルの津波の試算の説明を受けた。

 この際、「ポンプはだめだなと思った」ため対策の検討を促したが「『予算を取ってでもやりなさい』とまでは言っていない」と振り返った。東電側も「土木学会の検討を待つ」などと答え、重要施設を屋内に入れるなどの対策に否定的だったという。

 事故後に原子力規制委員会の委員を務めた島崎邦彦・地震予知連絡会会長(当時)は「10メートルを超えるような津波が福島県に来ることは、津波の専門家であれば常識的に分かるはずだった」と証言。政府や東電の対応が不十分だったとの認識を示していた。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

東電元幹部が「東電旧経営陣が了承の津波対策、先送り」したとの最新情報もある。

https://www.asahi.com/articles/ASL955VYML95UTIL04M.html

東電福島原発の津波対策の先送りは、今世紀最大の「想定の甘さ」を指摘されるべき事案であろう。全国各地における原発停止は、「東電の想定の甘さ」が引き起こしたものであるとすれば、この方が語る「想定の甘さ」とは、間接的に「東電の想定の甘さ」を表面化することに繋がるのだ。

ゆえに、この方が、「想定の甘さという視点で東電経営者批判」をしている人物なのかそうでないのかがポイントとなる。私はしていないと予想する。

とりあえず、「想定の甘さ」という言葉を使う資格がこの方にあるのか、他社批判は間接的に自社批判に繋がる、という視点から述べさせていただいた。

皆様はどう思われたであろうか?

以上

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05:36  |  企業・団体  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)

Comment

Re: 東電の事故は確かに他社の電力系統に影響を与えたかもしれないが

> 厳しい話だが、泊が一台でも動いていたら、全域停電が起こらなかったというシミュレーションになっても、北電の擁護には、原発の稼働非稼働の面では、擁護にはならない。
>
> 原発の不具合がニュースになっていたことを良く覚えている身からいうと、泊の三台のうち、一台が長期メンテ(燃料棒交換等)、一台が法定の点検、一台がトラブルで休止というのは、素人目ですがあり得そうなシチュエーションですので、それは想定外とするのは、厳しい話ではないかと考えます。


原子力畑と思われる東電OBが「想定が甘い」と語るには無理があるでしょう、というスタンスです。
原子力畑と思われる東電OBが、素性を隠し、消費生活アドバイザーを名乗るのは、問題視せざるを得ないでしょう。
管理人 |  2018.09.08(土) 15:38 | URL |  【編集】

東電の事故は確かに他社の電力系統に影響を与えたかもしれないが

厳しい話だが、泊が一台でも動いていたら、全域停電が起こらなかったというシミュレーションになっても、北電の擁護には、原発の稼働非稼働の面では、擁護にはならない。

原発の不具合がニュースになっていたことを良く覚えている身からいうと、泊の三台のうち、一台が長期メンテ(燃料棒交換等)、一台が法定の点検、一台がトラブルで休止というのは、素人目ですがあり得そうなシチュエーションですので、それは想定外とするのは、厳しい話ではないかと考えます。
Suica割 |  2018.09.08(土) 14:33 | URL |  【編集】

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