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2018.10.06 (Sat)

政治家は名文家でなくてはならない?

巷に保守系ブログは溢れている。
言行一致、特に、行動が伴っている点においては、瀬戸弘幸が突出している。
有名ブログはマスコミ批判が上手いブロガーが多い気がしている。
しかし、一部そうでないものもある。日韓合意、安倍談話、種苗法改正に係わる反対等々、読み違えが多く批判文だらけの有名政治ブログもある。
拙ブログは、わからないものには手を出さない主義である。種苗法改正について賛成反対、どちらのスタンスでもなかったのは、そういうことなのだ。皇室問題については、少々距離はとりつつも客観的かつ冷静な分析を指向している。


言論人の中には、肩書として、塾長を名乗られる方がおられる。己の理想を示さず、行動も思想も伴わず、本を売り、講演料、メルマガ料をせしめるための「塾長」という肩書でしかないように見える。初心者講習会の講師程度で、「塾長」なる肩書は大袈裟と言いたい。「塾」を名乗るのだから、それぞれの塾長に対し、塾の理想、塾としての思想と行動が何であるのか。お聞きしたいくらいである。
ホンモノの塾なら、ビジョン(理想、思想、行動)が示されているはずである。だからと言って松下政経塾や、自民党や希望の党が主催したような公認予定者向けの手続き上の位置づけの塾が素晴らしいと宣伝するつもりもない。

これに対し、政治家ブログ・メルマガは、一部有料のものもあるが、基本的に営利の次元ではない。
議員のブログは迂闊なことは書けない。下手をすると反日マスコミの餌食にされるからだ。リスクを負っていると見れば、よほど腕に自信がある議員しか書けないのは明らかだ。
大臣就任してもHPの更新が止まったままの議員がほとんどであることを知れば、議員ブログは余程の使命感か趣味の次元という位置づけとなるのは仕方ない。
過去、注目していた議員ブログの筆頭格は、故町村信孝議員だった。どのテーマであれ格調高く、迷いなく、すっきりした文章だった。きっと文章が、後から後から出てくるのであろう。一言で言うと、さらりとした筆致過ぎて、読みやす過ぎて記憶に残らないくらいのレベル。派閥の領袖のスキルの高さの一端を知ることとなった。文章作成スキルでは政界トップクラスだったのではなかろうか。

現時点では、政治家のブログ(文章)では、甘利明議員と磯崎陽輔議員に注目している。
まず、甘利明議員の凄さが分かる一文を転載させていただく。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://amari-akira.com/01_parliament/2018/363.html

総 覧

 5日未明に発生した北海道の大地震はその規模、発生地とも想定外の事態でした。地震大国日本はおおよそあらゆる地域に活断層が走っており、大規模地震と無縁の地はほとんどないとはいえ、北海道にこれほどの規模でこんなに早く地震が発生すると予測した人はいなかったのでのではないでしょうか。本来は丘陵地帯の山が半分削られ、形状が変わって険しい山並みになっている映像は今までの常識を覆す衝撃です。台風の豪雨で山の土壌が軟化した上、最大級の震度が相乗効果を与えたようです。被災をし、犠牲になられた方々に心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。

 翌日に自民党総裁選がスタートをすることもあり、早朝から対応を協議する電話が相次ぎました。官邸からの連絡で安倍総理は「時間との闘い。今は災害対策に専念したい。」という強い決意でした。合わせて、橋本聖子選対本部長はご自身の地元が北海道ですのでそれどころではありません。安倍選対の緊急役員会を開き、党の選挙管理委員会の決定に先んじて出陣式の中止を決定いたしました。合わせて、3日間選挙運動の自粛を決め、安倍総理が災害対応に専念できる環境を作りました。

 大型台風が連続して襲来し、その規模も歴史を上回ることが被害を大きくしています。道路上の車が強風によってコロコロと転がされる映像はまるで映画のシーンの様です。大規模冠水をした関西空港に防潮堤は設置されていたはずですが、温暖化と満潮と大型台風が重なった時にこういう事態が発生したわけです。天災が大型化した影響とハザードマップとを重ね合わせ地域の脆弱性の優先順位をつけて防災を先回りして集中的に行い、合わせて既存の建築許可地域を防災マップに沿って全国的に見直していく作業も必要になるのではないでしょうか。従来、建物を建ててもよかった地域も天災の大型化で建物を建てない方がいい地域になってきているはずです。人口減少と高齢化に伴い、官民の行政サービスや福祉サービスを効率よく利用できるコンパクトシティの考え方をもう一度精査する時代になっているのではないでしょうか。さらには、人的・物的被害を極小化するという発想に立てば、前述した先回り防災の方が被災した後に復旧する費用よりはるかに安上りのはずです。北海道の大停電は、今日(9/7)中に8割方復旧をしますが、本格復旧には少なくとも一週間程度要するようです。頼みの綱の泊原発が原子力規制委員会の審査待ちで何年間も止まったままです。新安全基準を満たす大規模投資が終わった原発は一刻も早い審査を必要としています。ガソリンスタンドに補正予算で自家発電装置を付けたり、病院等の自家発電装置への燃料供給について、費用負担を国がするプッシュ型支援等過去の災害の経験はしっかりと生かされています。

 さて、本日総裁候補届出の手続きが行われました。安倍選対の三役を3度務めましたが、今回初めて届出役をやりました。届出時間は10時~10時20分までの間ですので、10時に到着していた両陣営は20分間席に座ったまま待ちます。選管役員、党役員ともども会話も交わさず20分間じっと待ち続ける状況は、通常の党務ではお目にかかれない光景です。20分経ったところで選管委員長が締め切りを宣言し、両陣営に対し手続き開始を宣言します。まずは届出順を抽選で決め、その順序に従って関係書類を自民党総裁選挙管理委員長に提出します。一連の儀式は極めておごそかな雰囲気の中で行われました。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

選挙区のことでもないのに、これほど情景描写的、精緻かつ冷静な文章を書けることについて、感嘆しつつ読んでいる。秘書さんは、日々議員のために精緻な分析資料を準備、提供しているような気がする。


このような情景描写的かつ精緻な文章を生む、甘利議員の思考回路は、ご自身の趣味と無縁ではないように思う。

議員の「趣味」が何であるか興味ある方はこちらでご確認いただきたい。
http://amari-akira.com/04_profile/about_akira.html

甘利明議員は、広範囲に物事の趨勢を読むこと、ファンタステイックな思考が好きな議員であるようだ。

磯崎陽輔議員の方は、これほどビジョン指向かつ精緻ではないものの、上品で知的な香りがする論理的な文章である。

―― 参考情報 ――――――――――

磯崎陽輔議員 私の主張
http://isozaki-office.jp/

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安倍総裁復活前後のエピソード、憲法9条2項の解釈が読める。(詳細前稿にて紹介)

憲法9条2項の解釈は、その辺にいる言論人の見解を遥かに凌駕する、言論人なら有料記事にするレベルのものである。
それだけではない。私が感嘆するのは説明が難しいテーマについて、おそらく極限レベルの最小の字数でわかりやすい解説となっていることである。

受験時代、数学を得意とされておられた方なら、この意味おわかりであろう。「大学への数学」という雑誌は、解答を最小の字数で示すことをモットーとしていた。磯崎議員は、この雑誌の愛読者だったような気がする。

さらに、磯崎陽輔議員は「石破茂が主張する9条2項削除論の矛盾点」を、短い文章の最後にて、さらりと指摘している。磯崎議員の文章の行間を読み込んだ方からすれば、石破茂の9条2項削除論は、後ろから鉄砲を撃とうとしている意図があること、石破茂の小物ぶりがわかるはずである。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018080600777&g=pol

自民・石破氏、9条改正で首相との違い強調

講演する自民党の石破茂元幹事長=6日午後、東京・永田町の衆院第2議員会館

 自民党の石破茂元幹事長は6日、衆院議員会館で講演し、安倍晋三首相が自身の憲法9条改正案を「自衛隊の任務や権限に変更はない」と説明していることに関し、「『何も変わらないからいい』という考え方が正しいとは思っていない。明らかに違うところだ」と述べ、首相との立場の違いを強調した。

【関連情報】自民党総裁選

 首相が9条改正を目指す理由として自衛隊違憲論を唱える憲法学者の存在を挙げていることについても、石破氏は「ものすごい違和感を持った」と言及。自らが考える9条改正の意義は「いかにして日本国が独立と平和を保つかということだ」と語った。
 9条改正について、首相が戦力不保持を定めた2項の維持を目指しているのに対し、石破氏は2項削除を訴えている。(2018/08/06-16:59)

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

政権批判しかできない政治家は、やはり、その程度なのである。
石破茂の主張は、「党内の議論の場」にて行うレベルのものなのである。石破茂は、党内の議論を難癖をつけて避け、マスコミを通じて主張することを選んでいる。が、磯崎陽輔議員にかかれば、手の内はお見通しということ。石破茂の9条2項削除論の主張に世論を惑わせる意図があると見抜き、磯崎陽輔議員は、これまで黒子に徹していたことをやめ、8月31日に「自衛隊条項追加」、9月12日に「2012年の総裁選挙の経緯」のテーマで出稿決断したのではないか………………

それゆえ、拙ブログは、自民党は石破茂のテレビ出演、個別取材対応等を制限すべきだと提言するのである。

―― 参考情報 ――――――――――

石破茂への反論  自民党本部は無任所議員のテレビ出演を制限すべきだ
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-1104.html

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磯崎陽輔議員が、なぜ8月31日、9月12日にたて続けに、本音レベルの原稿出稿を決断したか。それは、テレビ出演時での保守世論を惑わせる?石破茂の主張に我慢ならず、これまで黒子に徹していたことをやめ、自ら石破茂と公開論争に持ち込む意図が込められていたのではないか。

最後に、日々考え追求し続ける生活でなければ、名文レベルに到達することが難しいことを改めて実感していることを告白し、本稿を終える。

以上

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05:16  |  保守政党  |  トラックバック(0)  |  コメント(5)
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