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2017.06.18 (Sun)

負け戦続きの保守活動  田母神は結果を出すことにこだわるべきだが……

本稿、田母神俊雄に対し、これまで無条件肯定派であったことを一旦捨て、一時的に部分肯定派の視点に切り替えた視点での原稿である。



それは、ほとんどの保守系団体が、「結果を出すことにこだわっているように見えないこと」に起因している。
それが、私が保守活動全般について、一番不満に思っていることである。結果を出していないのに、カネを下さいという声だけが例外なく先行するように、見えてしまうのである。
実態的に、ボランテイア活動よりもビジネス的側面の方が優っている世界ではないかと見えてしまうのである。



そういう見方をしているので、個々の保守活動よりも、政権に対しての方が不満は少ない。
保守系団体は、ダンマリしてきた事案、政権は逃げずに、政権なりに結果を出してきている。それは確かだ。

従って、安倍政権に対する評価、全般的にはうまくこなしているという評価となる。
部分的には納得しない政策もある。

7項目ある。

・地方創生への取組みが今一つ
・移民受入れ拡大施策
・外国人の生活保護支給放置
・外国人の反日政治活動放置
・官庁のリストラ後回し(公安調査庁など)
・民進党への追及が甘い(二重国籍問題、対案示さないことに対する国会質問時間の設定・政党交付金の支給など)
・偏向捏造報道に対する放任

ただ、これらについて抜本的対策・措置が為されないことを以て、安倍首相を売国奴だと言うつもりはない。

なぜなら、そう判断するに足る、分析は極めて難しく、政権与党に自民党が復帰した時期以降、結果を出したのが(保守系団体ではなく)安倍政権くらいしか見当たらないためである。

結果らしい結果を出さず、ダンマリか抗議活動に明け暮れた保守系団体
まがりなりにも結果を出し続けた政権

私は、政権の方を評価せざるを得ない。(憲法改正に係わる一大イベントを挙行した日本会議以外の)保守系団体は、残念なことだが、政権に決断を促すような活動をしていない。

保守系団体の役割は、本来、かくあるべきだった。

政権支持を表明する団体があったとして、政権に対して、継続的に陳情・提言活動がある、言い換えると、支持を表明する団体が請願書・陳情書を逐次提出すべきだった。
私には、日本会議以外の保守系団体は、ロビー活動を最初から放棄しているように見えた。




翻って、民進党、社民党の支持団体はどうであろうか?
たとえば民団という組織、彼らは要求事項を精緻に文章化、陳情の手続きを経て民進党に陳情している。彼らは、数々の在日優遇措置の発案者であり、外国人参政権推進者であり、ヘイト法を陳情したではないか?

これに対し、保守系団体のうち、民団の水準でロビー活動している団体はいくつあるのか?

かろうじて、日本会議のみが、その水準に達しているのではないか?

拙ブログは、事ある毎に、保守層の皆様のさらなる覚醒を促すべく、批判文しか書けない(書かない)言論人を区別して扱うべきであると述べてきた。




また、皇位継承問題については、中川八洋の本を読み進むうちに、皇位継承問題について、専門的に語れる保守系言論人は、ほんの一握りしかいないことを発見してしまった。
かように、言論人の大多数は、専門性がないこと、力量不足であること、批判文しか書けない(書かない)実態であることを我々は問題視すべき時にきている。



ちなみに、拙ブログは提案型政治ブログである。
いわゆるロビイストではない。
単独でロビー活動するつもりはない。私案として示し、賛同いただける方を増やし、世論形成に繋げたい、そういう趣旨のブログ活動である。



一方、組織的に活動する保守系団体の大部分は、ロビー活動の有無を明らかにせず、寄付を募り、活動するところが大部分である。当然結果を出すと思ってきたところだが、過去10年間くらいの推移を眺めていくと、街頭抗議活動が大部分、(政策実現という)結果を出すことにこだわっている団体は、(内部組織に国会議員団がある)日本会議以外は見当たらない。
中には、団体は組織したけれども、会合にて自己紹介程度で終わった、団体と称する団体もあった。その団体での活動、団体代表者のランキングが落ちたので、ランキングボタンを押して欲しいという類の呼びかけが唯一の活動のように見えた。(しみったれた活動しかできない)団体と称する団体の会合に出席した自分が恥ずかしいと今は思っている。

頑●れ日本は、抗議活動のみ。裁判やっても負け続け、錯乱癖ある人が一度握った要職を離さず、会員数激減していると噂される関係で、当面、広範囲な活動は期待できそうにない。
最近の活動は、ほとんど特定のスポンサー絡みの活動とみて、間違いないはずだ。
南京映画を作るといって億単位のカネを集めたものの、いつまで経っても完成しない。ちなみに、DVDビデオ程度なら、1作30分もので、制作原価500万程度である。近現代史に詳しい出版社の編集者とシナリオライターに丸投げすれば、3カ月もあれば完成する。何をやらせても、できない人にカネとポストを渡すからそういう結果となるのだ。

在特会はどうか。外国人参政権反対、日の丸掲揚、似非右翼の正体がバレた、政府があからさまに親韓政策を取りにくくなったという効果はあったものの、ヘイト法を呼び込んでしまい、政策的な成果までは達していない。



倉山満は、その著書で、戦後の保守活動は、負け戦の前提で活動していると総括している。

過去10年間しか、保守活動の推移を知らない、にわか保守の私でさえ、そう思いつつある。



ただ、その中で、田母神俊雄は、異質の存在だった。
その田母神にしても、幕僚長時代の田母神論文で叩かれ、都知事選挙で負け、衆議院選挙で最下位落選、同士討ちで告発され公職選挙法違反事案では一審有罪判決を受けた。

冷静に推移を眺めれば、負け戦続きと言わなくてはならない。その負け戦、多くの草の根保守層の資金カンパを集めての負け戦である。

これは痛い!そのカネは、本来、あるべき政策実現のための地道な活動のために使われるべき……………

その田母神は、控訴し、完全無罪獲得のために闘うのだそうだ。


倉山満は、実質勝利、既に勝ったも同然だとしている。

タモさん控訴の論評
https://office-kurayama.co.jp/20170602143920


私は、田母神が何のために控訴するのか、把握できていない。




政治家として出馬するためなのか
保守系言論人の立場でいいのであれば、控訴する必要はあるのかどうか迷うところだ。
私は、田母神は、防衛利権がらみで逮捕・起訴されたとみている。イスラエル訪問が彼らにそう映ったであろうとみている。

―― 参考情報 ――――――――――

アメリカだけがボロ儲け?  イスラエルは無人偵察機共同開発から撤退?
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-497.html

田母神俊雄有罪判決  やはり防衛利権絡み?
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-482.html

―――――――――――――――――



そして、田母神の控訴、出馬予定のためなのか、言論人としての活動再開のためなのか、何のための応援する会なのか、一旦握った防衛利権?を放さないためなのか………私には、区別がつかない。

当然のことであるが、防衛利権に係わるような動きは、すべきではないだろう。なぜなら、完全無罪でない限り、彼らにでっち上げられて収監という事態が待ち受けているからだ。

それゆえ、私は防衛利権から手を引くべきだと考える。が、田母神本人はそうでないかもしれない。



田母神は、逮捕前にそうであったように、政治家、防衛利権、言論人、活動家、という4つの肩書を失いたくなく、完全無罪を勝ち取り、4つとも維持したいのかもしれない。



しかしながら、田母神本人はどういう訳か資金難?、控訴表明直後の集会目的は、時期的に、支援団体発足、裁判費用捻出という意味があると考えるのが自然だろう。

田母神俊雄を応援する会開催および発起人募集のお知らせ
http://www.tamogami-toshio.jp/cn15/pg168.html



しかし、田母神は、本を多数出版、講演活動等の収入があったはずだ。

私は、田母神を否定しようとしているのではない。戦後70年保守活動が負け戦続きで、少しでも勝ち戦が欲しいところで、そのカネが保守層が広く共有しうる勝ち戦のためではなく、個人の名誉?のためだけに………………という懸念を持っているのだ。

確かに、検察のとった対応はおかしい!

が、錯乱癖のある人が敗訴を報告した番組後半で長々と寄付を募る話を繰り返すことと、今般の控訴絡みの支援、どう違うのか、あれだけ資金カンパを募り、本を出版、講演活動し続けてきたのだから、そろそろカネを集めて何をしたいのか、何を実現したいのか、一審で有罪判決が出されたのであるから、明確に示すべきだろう。


都知事選挙等で集めたカネを、陳情活動等に使えば、政権に政策変更を促す一大運動になったのかもしれないという思いもある。

確かに、そんな昔のことにこだわって、どうするのか、という反論はあるだろう。
悪くとると、草の根保守層が寄付したなけなしのカネを、さして帳簿管理もせず湯水のように使い、それでもまだ、カネが足りません……………ということなのであろうか。

言論人としてなら活動するに際して、一審有罪でも影響はなさそうであるのに、それ以上の決着を求めて、一体何がしたいのか?ということなのである。

無罪判決確定後に、田母神が「結果を出すこと」にどの程度こだわるつもりがあるのか、7月22日の集会にてその点について明確な答えが示せるのか、私は注目するのである。



私は、田母神俊雄に、「保守はこれまでのような負け戦をやめよう!」と言っていただきたいのである。




なお、私の見立てとなるが、過去の負け戦などから、政治家、防衛利権、言論人、活動家、これらすべてを維持するのは不可能、一つか二つは諦めるべきだろうとみている。



気になるのは、最近のツイッターコメントである。
全方位的な調子で述べているのである。



言論人、活動家としてなら、勝ち戦をやれる可能性は十分にあり、その点において田母神俊雄の存在に期待している。



言い換えると、完全無罪を勝ち取る意味がどこにあるのか?完全無罪を勝ち取るために、時間とカネを消費したとして、完全無罪を勝ち取ったあと、完全無罪獲得のための時間とカネに見合う以上の「結果」を田母神は、出せるのか?(かつての杜撰な資金管理実態を知ると)そういう素朴な疑問が湧いてしまうのである。

それは
・「錯乱癖あり、負け戦の前提で活動してきた人」の資金集めと、決定的に違う何かを示すこと
・田母神俊雄はその支援者から、(控訴にこだわればこだわるほど、完全無罪獲得後に)より厳しいノルマを達成することを期待されるであろうこと
・達成不可能なことを期待をされるくらいなら、(フリーハンドで語れる)言論人、活動家の道を選んだ方が、本人も支持者も不満は生じないこと


逆に言うと、それでも敢えて我々は田母神俊雄に背伸びさせなくてはならないのか、あるいはフリーハンドでの活動の方が効果的と考え無理に背伸びさせる必要はない、という選択でもあることを意味していることを指摘し、本稿を終える。


以上

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